テレビのニュース速報が出る基準は?ニュース速報は必要なの?

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はじめに

最近、大きな災害、著名人の不幸、公人の不祥事など突発的なニュースが多く、そのたびにテレビにニュース速報のテロップが流れますね。

あの高い音が流れるたびに、ドキッとします。

中には「こんなこと、いちいちニュース速報で流す必要ある?」と思うような内容のニュースもありますよね。

ところで、テレビのニュース速報のテロップを出すかどうかは、どういう基準で決められているんでしょうか。

ニュース速報が出される基準

ニュース速報には大きく分けて2種類あります。

1つは防災・減災を目的としたもの、もう1つはその他のニュース全般に関わる速報です。

防災・減災にまつわるニュース速報には、

  • ・地震に関するもの(緊急地震速報、津波注意報など)
  • ・火山の噴火に関するもの(噴火警報、火口周辺警報)
  • ・避難に関するもの(避難指示、避難勧告、避難準備情報)

などがあります。

緊急地震速報

防災・減災にまつわるニュースといえば最初に思い浮かぶのは「緊急地震速報」ですね。

緊急地震速報(警報)は、最大震度が5弱以上と予想された場合に、震度4以上が予想される地域を対象に気象庁から発表されます。

 一般的に、緊急地震速報(警報)が発表されると、対象となった地域に対してテレビやラジオ、携帯端末、防災行政無線などで緊急地震速報が流れます。

(気象庁「緊急地震速報について」)

噴火警報・予報

噴火警報は、噴火が発生した際、生命に危険を及ぼす火山現象の発生やその危険が及ぶ範囲の拡大が予想される場合に、「警戒が必要な範囲(生命に危険を及ぼす範囲)」を明示して発表されます。

噴火予報は、火山活動の状況が静穏である場合、あるいは噴火警報には及ばない程度だが、火山活動の状況等を知らせる必要があると判断された場合に発表されます。

(気象庁「噴火警報・予報」)

避難勧告

避難勧告は内閣府の防災担当から定時された「避難勧告等に関するガイドライン」の方針に沿って自治体や気象庁から発表されます。

ガイドラインでは住民がとるべき行動を直感的に理解しやすくなるよう、防災気象情報が5段階の警戒レベルに整理されています。

(気象庁「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」)

その他のニュース

防災・減災に関するニュース以外のニュースについてはどうでしょうか。
スポーツの試合結果や芸能人の不祥事など。そういうニュース速報の基準はどうなっているのでしょう?

実は、こちらについては、テレビ局として基準を設けている場合もありますが、絶対的な基準はありません。報道や編成の責任者が「緊急を要するものや関心の高いもの」と判断しば場合に、各局の判断で配信されます。

ニュース速報の必要性

たまに、テレビのドラマの大事なシーンなどでニュース速報が出てしまい、「台無し!」と言いたくなるようなときがありますね。

好きな映画を録画したら、こちらにもあまり大事ではないニュース速報のテロップが表示されていたりして。

そもそも、スマホなどでインターネットから自分でニュースを調べることができる時代に、テレビのニュース速報って、必要なのでしょうか?

障害者やお年寄りが情報を受け取れるテレビのニュース速報の重要性

テレビにニュース速報が表示される場合、テロップとともに独特な音が流れます。

これは、仮に画面を見ていなくても「何かのニュース速報が流れる」と注意を引き付け、音だけもより多くの人にニュースが届けられる仕組みになっています。

例えばNHKでは、緊急地震速報のチャイム音を独自に開発し、生活のなかで使われている他の効果音やアラーム音に似ていない音にすることで、聴覚に障害がある人やお年寄りにも聞こえやすい音にしているのです。

テレビさえついていれば、誰でも簡単に情報を受け取ることができる工夫がされているんですね。

さいごに

たしかに、ニュース速報の音には驚かされるし、ときには速報にする必要のないニュースじゃないか、と思う場合もあります。

でも、調べてみるとこれは世の中の多くの人に情報が届くように工夫されていることがわかりました。

これからも多くの人の健康と安全を守るための貴重な仕組みとして大事にしたいですね。

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