北半球に「異常な熱波」をもたらす”ヒートドーム”どはどんな現象?

はじめに

今年もいよいよ暑い夏がやってきますね。

ニュースではカナダ・米国の西部が記録的な熱波に見舞われているといいます。米国の複数の都市部で記録的に高い気温が続いているといいます。

そこでは、どうやら「ヒートドーム」という気象現象が発生しているらしいのですが、この「ヒートドーム」とはどんな現象なんでしょうか。

今回は、この「ヒートドーム」について調べてみました。

ヒートドームとは

よく似た言葉で「ヒートアイランド現象」というのがありますね。

これは、都市部の気温が、周辺の郊外部に比べて高くなる現象を言います。都市部では、建築の密集や舗装道路、人口集中などによる地面状態の変化や暖房、工場などからの放熱、大気汚染、などが原因となり、局地的に風速が弱まり、湿度が低下、そして気温が上昇します。

こうした気温上昇により、地上5~7キロメートルの上空で発生した高気圧が、半球状の熱幕を作り、熱い空気を閉じ込めます。

米海洋大気局(NOAA)によると、「ヒートドーム」は、こうした高気圧上層の大気がふたの役割をして、通常は外へ逃げるはずの空気を閉じ込めて広範囲にわたるドーム状の大気団を作り、乾燥した暖かい空気がその中を循環することでさらに暑さを加速させる気象現象です。

内気循環で暖房を動かしている自動車の中をイメージするとよいかも知れません。

ヒートドームの規模(直径)はおよそ1,600kmから8,000kmにも及びます。日本の端(北海道)から端(沖縄)までの距離が約3,000kmであることを考えると、その規模の大きさがわかりますね。

米西部では300カ所あまりで記録的な猛暑が予想され、この2021年6月には4000万人以上に対して、猛烈な熱波に警戒するように呼び掛けているそうです。

以下のサイトでは、都市部におけるヒートドームの流れについて解説されています。

Horizontal extent of the urban heat dome flow - Scientific Reports
Urban heat dome flow, which is also referred to as urban heat island circulation, is important for urban ventilation and pollutant transport between adjacent ci...

さいごに

この「ヒートドーム」という言葉は比較的新しい言葉で、2016年の夏ごろから頻繁に使われるようになりました。

その年にはイラン、イラク、クウェートといった中東地域では、「ヒートドーム」によって各所で50℃を超える驚異的な気温を記録しました。

地球の温暖化が進むことで、熱波の発生する機会が増えると、世界各地の都市部では「ヒートドーム」による極端な気温上昇が発生するかも知れません。

そうなると、日本の都市部も他人事ではなさそうですね。

ただでさえ年々、耐え難い暑さになっているのに、ちょっと心配ですね。

今後は、いろいろなところでこの「ヒートドーム」という言葉を聞くことになるかも知れません。

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