EUで施行されたプラスチックごみの規制対象となる10品目は何?

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています
プラごみ規制 ニュースのはなし

はじめに

欧州連合(EU)で2021年7月3日、脱プラスチックを目的とした新しい規制が施行されました。

欧州委員会では、海洋ごみの80%がプラスチックごみだとしており、この新規制によって海岸のプラスチックごみが70%削減できると考えています。

禁止対象となるのは、海岸を汚す上位10位の品目です。

本記事では、この上位10品目の内訳について調べてみました。

禁止対象となる10品目とは

今回、施行された規制は、2019年6月12日に公布された脱プラスチックの規制に基づくものです。

そこでは以下の品目が規制対象としてなっています。

  1. 綿棒の軸
  2. カトラリー(ナイフ、フォーク、スプーン、箸)
  3. ストロー
  4. マドラー
  5. 風船棒
  6. 発砲スチロール製食品容器
  7. 発泡スチロール製飲料容器(キャップ・ふたを含む)
  8. 発砲スチロール製飲料用カップ(カバー・ふたを含む)
  9. オキソ分解性プラスチック製の全製品

これら10品目の市場流通が禁止されます。

オキソ分解性プラスチック(酸化型分解性プラスチック)とは

規制対象となっているオキソ分解性プラスチック(酸化型分解性プラスチック)とも呼ばれ、ポリエチレンやポリプロピレン等、本来生分解性のないプラスチックに添加剤を加えた製品として市場に出てきます。

生分解性とは、物質が微生物などの生物の作用により分解する性質のことで、プラスチックなどの有機化合物が土壌や水中の微生物により分解される性質をさしますが、

オキソ分解性プラスチックは、光や熱を受けると添加剤の作用によりプラスチックが数か月程度の期間で崩壊し細片化されます。しかし、細片化したプラスチックには生分解性がないため、マイクロプラスチックとして環境中に長期間残留することが懸念されています。

今回のEUの規制は、こうした生分解性のないプラスチックが海岸などを汚染することで、人々の健康や地球環境に悪影響を及ぼさないようにすることで、持続可能で循環型の社会を築く目的があるのですね。

さいごに

私たちが日ごろから使用しているプラスチックは、便利で衛生的にも優れていますが、地球環境には多大な悪影響をもたらすことが分かってきています。

今後はプラスチックの代わりとして、紙や麦わら、変わったものだと寒天や石灰石など、様々なものが利用されるようになってきています。

最近ではカフェのストローがプラスチックから紙へと移行していますね。

本記事のEUの規制のように、今後、プラスチックが規制されることで、私たちの生活にもいろいろな変化があるでしょうね。

タイトルとURLをコピーしました