はじめに
4月は新生活が始まる季節。新たに高校や大学に進学して、心機一転、新しいアルバイトをしたいと考えている人も多いと思います。でも、アルバイトをするためには応募や問い合わせのために電話する必要がありますね。そこで今回は、初めてアルバイトに応募する方のために、アルバイトの応募先への電話のかけ方についてご紹介します。

電話をかける前に準備すること
電話をする前に、話をスムーズに進めるために必要な情報や、話した内容をメモするための準備をしておきましょう。また、自分から確認したいことや、応募先の方から質問されそうなことも、あらかじめ整理しておくとよいでしょう。
▼電話前に準備するもの ・アルバイトの募集広告を確認できるようにする ・募集先の採用担当者の名前を確認する ・自分のスケジュールが確認できるもの(スケジュール帳など) ・メモ帳と筆記用具
▼自分が確認しておきたいこと ・アルバイトの募集人数にまだ空きがあるか ・自分の年齢でも応募できるか ・面接の時間、場所、必要な持ち物
▼応募先から確認されること ・名前、年齢、学年 ・募集広告を何で見つけたか ・週何日くらいシフトに入れるか ・希望のシフトの時間帯 ・いつからバイトを始められるか ・面接の日程調整
電話をかける場所と時間帯
応募先のお店や企業に電話をする場合は、静かに落ち着いて話ができる場所から掛けます。また、電話を掛ける時間帯は、応募先の企業や採用担当者の迷惑にならない時間帯にしましょう。募集広告に応募電話の受付時間が記載されている場合は、必ずその時間内にかけるようにしましょう。応募先によって、忙しい時間帯は違ってきます。以下に、お店の種類ごとの電話を掛けるおすすめの時間帯を紹介します。
▼居酒屋やファミリーレストランなどの飲食店
ピーク時間帯:お昼時の11:00~14:00/夕飯時の18:00以降
電話におすすめの時間帯:14:00~17:00
▼ カフェなどの飲食店
ピーク時間帯:お昼時の11:00~13:00/ティータイムの15:00~17:00
電話におすすめの時間帯:13:00~15:00/17:00以降
▼ スーパーやコンビニなどの店舗
ピーク時間帯:早朝の6:00~8:00/お昼時の12:00~13:00/夕飯前の17:00~19:00
電話におすすめの時間帯:9:00~11:00/14:00~17:00
▼ カラオケやゲームセンターなどのアミューズメント施設ピーク時間帯:平日…授業や仕事終わりの16:00以降/休日…終日
電話におすすめの時間帯:平日の開店~16:00
▼ アパレルなどの販売店
ピーク時間帯:平日…授業や仕事終わりの16:00以降/休日…終日
電話におすすめの時間帯:平日の開店~16:00
電話で話す内容の順番と実例
次に、電話で話すべき内容について、具体的な実例を交えて説明します。
名前を名乗り、採用担当者につないでもらう
まずは自分の名前を名乗り、求人情報を見て電話したことを相手に伝えます。最初に電話に出た人が採用担当者かどうかに関係なく、どういう用件での電話なのかを必ず説明しましょう。求人情報に担当者名が記載されていればその人に、記載がなければ採用担当者に取り次いでもらいます。
応募先「お電話ありがとうございます、(店の名前)でございます」 自分「こんにちは。アルバイトの募集を見てお電話いたしました(自分の名前)と申します。採用担当のご担当者様はいらっしゃいますか?」 応募先「かしこまりました。ただいま担当者に確認いたしますので少々お待ちください」 自分「ありがとうございます」
募集しているか再確認する
担当者に代わったら、まだバイトを募集しているかを確認しましょう。予定人数の採用が決まってしまっていて、期間内でもすでに募集が終わっていることがあるからです。
担当者「お電話代わりました。担当の(担当者の名前)です」 自分「こんにちは。アルバイトの募集を見てお電話いたしました(自分の名前)と申します。△△のアルバイトはまだ募集していますか?」 担当者「はい、大丈夫ですよ」 自分「私は今年から大学生なのですが、大丈夫でしょうか?」 担当者「はい、学校と保護者の方の許可があれば大丈夫ですよ」 自分「両親も学校も大丈夫なので、ぜひ応募させてください」
面接日時を調整し、面接の場所、持ち物などを確認する
募集中であれば、面接の日程調整を行います。後から変更の必要がでないように、確実な日時を伝えましょう。面接の日程が決まったら、当日の持ち物や店への入り方なども確認しましょう。
担当者「当店での面接にお越しいただきたいのですが、都合のいい日はありますか?」 自分「〇日以外でしたら大丈夫です。学校が終わってからですので、〇時以降でしたら行けると思います」 担当者「それでは〇日の〇時でどうでしょうか?直接お店に来てもらえればと思います」 自分「ありがとうございます。〇日〇時ですね、承知しました。よろしくお願いします。面接で必要なものは何かありますか?」 担当者「写真を貼った履歴書と、身分証明書、筆記用具をご持参ください。身分証明書は生徒手帳で大丈夫です」 自分「履歴書と生徒手帳と筆記用具ですね。当日はお店の正面から入るのでしょうか?」 担当者「お客様の少ない時間帯ですので、正面から入ってスタッフに声をかけてください」 自分「承知しました」
電話を切る
必要な確認が済んだら、お礼を言って電話を切ります。相手が切るのを確認してから自分も切るのがマナーです。
自分「それでは、〇日(面接日)よろしくお願いします。今日は、ありがとうございました」 担当者「お待ちしています」 自分「失礼します」(相手が電話を切るのを確認してから自分も切る)
こんなときはどうする?
電話した際に、想定していた内容とは違う展開になることもあります。そんなときは、落ち着いて、次のように対処しましょう。
▼担当者がいなかった 電話口で応対してくれている人に、担当者のいる時間帯を教えてもらい、その時間にかけ直すと伝えておきましょう。 ▼かけ直してほしい、といわれた 忙しい時間やタイミングが悪い時間に電話してしまうと、「いま、担当者が忙しいのでかけ直してほしい」と言われる場合があります。その場合は、落ち着いて「お忙しいときに大変失礼いたしました。何時頃におかけ直しすればよろしいでしょうか?」と、かけ直す時間帯を確認しましょう。 ▼留守電だった 留守電だった場合は、無言で切らずに、自分の名前、アルバイトの応募で電話したこと、そして、あらためて電話をかけ直します、とメッセージに残してください。相手から電話をかけてもらうように要求するのは失礼になりますので、控えましょう。 ▼折り返しの電話が来ない 電話した際に「折り返し電話する」と返されたのに、電話がかかってこない場合もあります。そんなときは、念のため翌日まで待ってから再度電話しましょう。担当者にはバイトの応募対応以外にも仕事があるので、すぐに連絡できないこともあります。

さいごに
はじめてアルバイト先に電話するときは、緊張すると思います。失礼のないように敬語を使ったり、電話のマナーを守らなければならなかったりするのに緊張するのは仕方のないことですね。応募先の担当者も、アルバイトの募集に連絡したきて学生にビジネスマナーを求めているわけではありません。大切なのは敬語やマナーが完璧でなくても、敬意を持って丁寧に接する意識を持つことです。「大丈夫っす」「マジっすか?」といった、友人と話すような言葉づかいは避けましょう。丁寧に人と接することで、アルバイトに採用されたあともうまく仕事ができるようになるでしょう。
自信をもってチャレンジしていきましょう!
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