井上麻里奈の鬼滅の刃&呪術廻戦キャラ比較:声優としての進化をたどる

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井上麻里奈さんは、日本の声優界で確固たる地位を築いた実力派として知られています。

2004年にOVA『コゼットの肖像』でデビューして以来、少年から女性まで幅広い役柄を演じ分け、その演技力で多くのファンを魅了してきました。

特に近年、井上麻里奈さんが参加した大ヒットアニメ『鬼滅の刃』と『呪術廻戦』でのキャラクターは、彼女の声優としての進化を象徴する存在です。

この記事では、井上麻里奈さんが演じた『鬼滅の刃』の鳴女(なきめ)と『呪術廻戦』の禪院真依(ぜんいんまい)を比較し、井上麻里奈さんの声優としての成長や変化をたどります。

また、インタビューでの発言を引用しながら、井上麻里奈さん自身の役作りへの思いも探っていきます。

キャラクター紹介

『鬼滅の刃』の鳴女

『鬼滅の刃』で井上麻里奈さんが演じる鳴女は、上弦の鬼・妓夫太郎(ぎゅうたろう)と堕姫(だき)をサポートする重要な脇役です。

無限城を操る能力を持ち、感情をあまり表に出さない冷徹な雰囲気が特徴です。彼女の声は低く落ち着いており、どこか不気味さを漂わせています。

鳴女は言葉数が少なく、セリフよりもその存在感で視聴者に印象を残すキャラクターです。

鳴女の登場は「刀鍛冶の里編」(2023年放送)で本格化し、井上麻里奈さんの声が初めて披露されたのは2023年2月3日の映画『鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』の公開時でした。

この役で井上麻里奈さんは、感情を抑えた中にも微妙なニュアンスを込める演技を見せています。

『呪術廻戦』の禪院真依

一方、『呪術廻戦』の禪院真依は、呪術高専京都校の2年生で、双子の姉・禪院真希と複雑な関係を持つキャラクターです。

2020年10月から放送された第1期で初登場し、自信家で毒舌な態度が目立つ一方、姉への深い感情を秘めた複層的な人物として描かれています。

井上麻里奈さんは、真依の生意気さや皮肉っぽさを強調しつつ、感情が溢れるシーンでは繊細な表現で視聴者の心をつかみました。

特に「京都姉妹校交流会編」での真依と真希の対決シーンは、井上麻里奈さんの演技の幅広さが際立つ場面として話題に。

アニメイトタイムズのインタビュー(2021年2月5日掲載)で共演者の瀬戸麻沙美さんと小松未可子さんと共に語った際、井上麻里奈さんは真依役について次のように振り返っています。

「最終回のつもりで挑んだ禪院家の姉妹対決では、思うままに気持ちをぶつけました。真依は姉に対して複雑な感情を持っていて、それをどう表現するかが難しかったですね。」

声優としてのアプローチの違い

感情の表現:抑えと解放

鳴女と真依を比較すると、井上麻里奈さんが感情をどう扱うかに大きな違いが見られます。

鳴女は感情をほとんど表に出さないキャラクターで、井上麻里奈さんの声は抑制されたトーンで統一されています。

これは、井上麻里奈さんが『進撃の巨人』のアルミン・アルレルト役で培った「静かな中にも芯のある声」を活かした演技と言えるでしょう。

一方、真依は感情の起伏が激しく、特に姉との対決では怒りや悲しみが爆発する場面があります。

ここでは、井上麻里奈さんが『スマイルプリキュア!』の緑川なお(キュアマーチ)で見せた熱血さや、『天元突破グレンラガン』のヨーコ・リットナーでの力強さが垣間見えます。

この違いは、井上麻里奈さんがインタビューで語った「役に合わせて自分を変化させる」という姿勢を反映しています。

アニメイトタイムズの『呪術廻戦』インタビューで、井上はこう述べています。

「いい時間で、いい曜日なんだよね(笑)。『呪術廻戦』の放送時間が楽しみで、リアタイで見てました。真依を演じる時は、その場の空気感を大切にしました。」

この発言から、井上麻里奈さんが作品の雰囲気やキャラクターの状況に深く共鳴しながら演技に臨んでいることが伺えます。

声質の使い分け

井上麻里奈さんの声質は、透明感がありながらも低音域での安定感が特徴です。

鳴女ではその低音を強調し、不気味さと威圧感をプラス。一方、真依ではやや高めのトーンで若々しさと鋭さを出しつつ、感情的な場面では深みを加えています。

この使い分けは、井上麻里奈さんがデビュー当初から目指していた「男役も女役も演じられる声優」という目標の結実とも言えます。

声優としての進化

デビューから現在まで

井上麻里奈さんは、2004年のデビュー作『コゼットの肖像』でヒロインを演じた際、声優未経験ながら先輩たちから学びつつ全力で挑んだと語っています。

井上麻里奈さんはその後、『図書館戦争』の笠原郁や『進撃の巨人』のアルミンで注目を集め、少年役から大人の女性役まで幅広くこなすようになりました。

『鬼滅の刃』の鳴女と『呪術廻戦』の真依は、こうしたキャリアの集大成とも言える役柄です。

鳴女では、少ないセリフの中で存在感を出す技術が求められ、井上麻里奈さんの経験が活きた結果と言えます。

一方、真依では感情の機微を表現する力が試され、キャリア中期以降に磨かれた繊細さが光ります。

『呪術廻戦』のインタビューで共演者の小松未可子さんが「バトルがすごい」と作品の魅力を語る中、井上麻里奈さんが「単純に楽しませてもらっていて」と返したように、彼女自身が作品に没入する姿勢が演技の深みを増しているのでしょう。

ファンからの評価

ファンの間では、鳴女の「不気味だけどどこか哀愁を感じる声」や、真依の「生意気さと脆さのバランス」が高く評価されています。

XやpixivなどのSNSでは、「井上麻里奈の声が真依にピッタリ」「鳴女の静かな迫力がすごい」との声が多数。

これらは、彼女がキャラクターの内面を丁寧に掘り下げるアプローチの成果です。

井上麻里奈のプロフィール

【氏名】井上麻里奈(いのうえ・まりな)
【誕生日】1985年1月20日
【血液型】AB型
【身長】162cm
【出身地】東京都武蔵野市
【資格・免許】普免
【職業】声優
【代表作】『スマイルプリキュア!』の緑川なお/キュアマーチ役
     『進撃の巨人』のアルミン・アルレルト役
【趣味】ドライブ、写真
【所属】青二プロダクション

さいごに

井上麻里奈さんの『鬼滅の刃』の鳴女と『呪術廻戦』の禪院真依は、井上麻里奈さんの声優としての進化を象徴する二つの顔です。

鳴女では抑制と存在感を、真依では感情の爆発と繊細さを表現し、異なるアプローチでキャラクターに命を吹き込みました。

インタビューでの「思うままに気持ちをぶつけた」という言葉からは、井上麻里奈さんが役と真剣に向き合う姿勢が伝わります。

デビューから20年、井上麻里奈さんは声優としての技術と感性を磨き続け、今後もさらなる進化が期待される存在です。

これからも応援していきたいですね!

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