ザブングル加藤の消防設備士への転身!コンビ解散から収入はどう変わったのか?

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お笑いコンビ「ザブングル」の加藤歩さんは、2021年のコンビ解散を機に、芸人としての不安定な生活を支えるため、消防設備士という新たなキャリアをスタートさせました。

かつては「カッチカチやぞ!」や「悔しいです!」といったギャグで人気を博し、テレビや舞台で活躍していた加藤さんですが、相方・松尾陽介さんの芸能界引退に伴い、ピン芸人としての道を歩み始めます。

しかし、お笑い一本での生活は厳しく、副業として消防設備士の資格を取得し、現在は芸人と消防設備士の二足の草鞋を履く生活を送っています。

この記事では、加藤さんのコンビ解散から消防設備士への転身が収入にどのような変化をもたらしたのか、その軌跡を追います。

コンビ解散前の収入:お笑い全盛期の栄光

ザブングル加藤さんの全盛期は、2000年代後半から2010年代初頭にかけて。

「M-1グランプリ2007」でファイナリストに名を連ね、テレビ番組やライブで引っ張りだこでした。この時期の収入について、加藤さんは2022年5月のスポニチのインタビューで次のように語っています。

「お笑いの仕事がMAXのときは月200万円あった。今は20万円を切るぐらい。4人家族で、20万円弱だとやっていけないので副業をやるようになった」(スポニチ、2022年5月11日)

月200万円という数字は、当時のテレビ出演やCM契約、ライブ活動が重なった結果でしょう。

しかし、2019年の闇営業問題で活動自粛を余儀なくされ、復帰後も以前のような勢いを取り戻すことは難しかったようです。

さらに、2021年のコンビ解散で相方が芸能界を去り、加藤単独での仕事量は激減。

お笑いだけで家族を養うのは困難な状況に陥りました。

消防設備士への転身:きっかけと決意

加藤さんが消防設備士の道を選んだきっかけは、2019年に出会った消防設備会社社長・吉村拓也氏とのテレビ共演でした。

吉村氏から「芸能界は不安定だから、消防設備士の副業をやりませんか?」と誘われたことが転機に。

当初は笑いものだったこの提案が、闇営業後の収入減とコンビ解散という危機を経て、現実的な選択肢として浮上します。

加藤さんは2025年3月のCHANTO WEBのインタビューで、その心境をこう振り返っています。

「じつを言うと、2021年に相方がお笑いをやめてコンビを解散したとき、正直、僕もお笑いをあきらめて、別の仕事をしたほうがいいのかなと考えたことがありました。でも、消防設備の副業に出会ったことで『これがあれば、お笑いを続けられるやん!』と。僕にとってひと筋の光でしたね」(CHANTO WEB、2025年3月13日)

2020年に国家資格「消防設備士」を取得し、副業として消防設備点検の仕事を開始。

ビルやマンションの消火器、スプリンクラー、火災報知器などを点検・整備するこの仕事は、法律で年2回の点検が義務付けられており、安定した需要があります。

加藤さんは「景気に関係なく仕事がある」「身体的に大変じゃない」とその魅力を語り、お笑いの不安定さを補う“安定剤”として消防設備士の仕事に価値を見出しました。

収入の変化:芸人と消防設備士の二刀流

では、具体的に収入はどう変わったのでしょうか。

加藤さんは複数のインタビューで現在の収支を明かしています。2022年のスポニチの取材では、次のように説明しています。

「お笑いがだいたい月20万円ぐらい、消防設備士が月20~30万円って感じ。2つ合わせるとなんとかやっていける」(スポニチ、2022年5月11日)

さらに、2025年のCHANTO WEBの記事では、消防設備士としての日給が「だいたい2万円」と明かされ、芸人との仕事時間の割合は「消防設備士7:芸人3」とも語っています。

これを基に計算すると、例えば月20日働いた場合、消防設備士だけで月40万円程度の収入が見込めます。

お笑いの仕事が少ない月でも、消防設備士の収入が生活を支えていることがわかります。

全盛期の月200万円と比べれば大幅な減少ですが、家族4人を養うには十分とは言えない月20万円弱のお笑い収入だけに頼る状況からは脱却。

トータルで月40~50万円程度を安定して稼げるようになったのは、消防設備士という副業の大きな成果です。

加藤さん自身、「消防設備士は圧倒的安定感がある」と語り、芸人仕事の波に左右されない生活基盤を築けたことを強調しています。

収入以外の変化:精神的安定と新たな誇り

収入面での安定だけでなく、消防設備士への転身は加藤さんに精神的余裕ももたらしました。

2021年のビルメ.jpの対談で、加藤さんはこう述べています。

「消防設備士で得る安定した収入は心の安定剤にもなった。お笑いの仕事はいろんな人と出会ったり経験をさせてもらえるし、舞台で笑ってくださる方への感謝の気持ちも原動力になっています」(ビルメ.jp、2021年9月17日)

さらに、2025年のCHANTO WEBでは、仕事への誇りも芽生えたと明かします。

「消防設備士は、命にかかわる重要な仕事なんだなと意識が変化した。お笑い一本では味わえなかった誇りを感じています」(CHANTO WEB、2025年3月13日)

お笑いでは努力が必ずしも報われない一方、消防設備士の仕事は社会的な意義と安定性を提供。

収入だけでなく、人生に対する新たな視点を与えたようです。

今後の展望:二刀流のさらなる進化

加藤さんは消防設備士を「お笑いと一緒に一生やっていける仕事」と位置づけ、今後も続ける意向です。

さらに、2023年には宅建士やファイナンシャルプランナーの資格も取得し、さらなるスキルアップを図っています。

これらが収入にどう反映されるかは未知数ですが、芸人としての知名度と資格を活かし、防災イベントや講演会で活躍する姿は「芸人×消防設備士」というユニークなキャリアを確立しつつあります。

かつての月200万円時代から一転、月40~50万円の現実的な収入に落ち着いた加藤さん。

しかし、その過程で得た安定感と誇りは、金銭以上の価値を持っているのかもしれません。

コンビ解散というピンチをチャンスに変えたザブングル加藤さんの転身は、芸能界に限らず、多くの人にとってセカンドキャリアのヒントとなるでしょうね!

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