ホロライブ所属の人気VTuber、兎田ぺこらさんが2025年3月に配信で使用した『ポケットモンスター エメラルド』のROMを巡り、改造疑惑が浮上しました。
この騒動はファンや視聴者の間で大きな話題となり、任天堂の配信ガイドラインとの関係性にも注目が集まっています。
本記事では、疑惑の経緯からぺこらさんの対応、そして今後の影響までを整理し、ファンが気になるポイントを解説します。
改造ROM疑惑の始まり
騒動は2025年3月29日の配信から始まりました。
兎田ぺこらさんは、中古で購入した複数の『ポケットモンスター エメラルド』のカセットを使い、「2005年に配布された限定アイテム『ふるびたかいず』を入手済みかつ未使用のROMを探し当てる」という企画を実施。その後、見つけたROMで幻のポケモン「ミュウ」の色違いを厳選する配信を行いました。
しかし、このROMが改造されているのではないかという疑惑が、インターネット掲示板やSNSで浮上します。
具体的には、配信内で確認されたアイテム「しんぴのチケットひきかえカード」の説明文が、正規品と異なる点が指摘されました。
正規品では「チケットをもらうまえにすてないでください」と記載されるのに対し、兎田ぺこらさんが使用したROMでは「チケットをもらうまえにこのカードをすてないでください」と余計な文言が含まれていたのです。
この違いから、改造ROM疑惑が水面下で広がりを見せました。
さらに、翌30日にも同ROMを使用した配信を続けたことで、視聴者から懸念の声が上がりました。
任天堂ガイドラインとは?
任天堂は、ゲーム配信におけるガイドラインを公式に公開しています。このガイドラインでは、以下の内容が明確に禁止されています。
- 「改造されたゲームソフト、任天堂の許諾を受けずに任天堂の著作物を利用して制作されたゲームソフト、または不正に入手されたゲームソフトに関するもの」
- 「チート、クラッキング、不正アクセス、技術的制限手段の回避、不正な改造またはこれらを可能にする物、ツールもしくはサービスに関するもの」
これに基づくと、もし兎田ぺこらさんが使用したROMが改造されていた場合、配信はガイドライン違反に該当する可能性があります。
任天堂は過去にも違法ROMや改造行為に対して厳しい姿勢を示しており、損害賠償請求などの法的措置を取った事例も存在します。
このため、ファンの間では「任天堂がどう対応するのか」が注目されています。
ぺこらの対応と真相
疑惑がくすぶる中、兎田ぺこらさんは2025年4月3日の配信で初めてこの件に言及しました。
KAI-YOUの記事によると、彼女は以下のようにコメントしています。
その中で兎田ぺこらさんは、改造ROMかどうか「グレー」「わからないから、もう(企画は)しない」とコメント。[…] 「改造だったらぺこらもやりたくないしやれないし、ミュウを狙う配信(※騒動の発端となった企画)を一応やめてたの」と説明した。 (引用元:KAI-YOU「ホロライブ兎田ぺこら『ポケモン』改造ソフト使用疑惑に言及 配信企画を中止」、2025年4月4日)
さらに、「中古のカセットのデータを使うのは止めます」と発表し、「お騒がせしたこと、まず謝罪、ごめんなさい」と視聴者に謝罪しました。
しかし、ROMが実際に改造されていたかどうかは「グレー」とされ、真相は依然として不明です。
メルカリで購入したROMが改造品と酷似しているとの指摘や、やらせ疑惑も浮上しましたが、兎田ぺこらさんやホロライブからの公式な検証結果は発表されていません。
ファンへの影響と今後
この騒動は、兎田ぺこらさんのファンに大きな波紋を広げました。
一部のファンは「知らずに使っただけなら仕方ない」と擁護する一方、「ガイドライン違反の可能性があるのに続けたのは問題」と批判する声も上がっています。
X上では、「違法ROMを売った側が悪い」「任天堂が動かなければ問題ない」との意見も見られますが、真相が不明なままでは議論が収束しにくい状況です。
今後については、兎田ぺこらさんが中古ROMの使用をやめると明言したことで、同様の企画は行われないと予想されます。
しかし、ホロライブ全体への影響や、任天堂との関係性がどうなるかは不透明です。
任天堂が公式に対応を取らない限り、大きな処分はないかもしれませんが、ファンの信頼感や配信活動への影響は注視が必要です。
さいごに
今回の騒動をまとめると、次のようになります。
- 改造ROM疑惑は、配信で使用したROMの説明文の違いから発生し、真相は「グレー」のまま。
- 任天堂のガイドラインでは改造ROM使用が禁止されており、違反の可能性が議論の焦点。
- 兎田ぺこらさんは謝罪と企画中止を発表したが、明確な結論は出ていない。
- ファン感情は賛否両論で、今後の配信スタイルやホロライブへの影響が注目される。
兎田ぺこらさんの人気は揺るぎないものの、今回の出来事はVTuber業界におけるゲーム配信のルール意識を改めて問うきっかけとなりました。
真相が明らかになる日を待ちつつ、彼女がファンと共に楽しい配信を続けられることを願うばかりです。