ラグビー入門/初心者のためのラグビーのルール

スポーツいいね

ラグビーは比較的誰でも知っている競技なのに、野球やサッカーに比べるとどこかルールが複雑な気がして試合を観戦してもどう楽しんだらいいかわからないという人が多いですよね。

実は、著者自身もそうなんです。

本記事では、そんな初心者(著者自身も含めた)のためにラグビーのルールを簡単にまとめてみました。

是非、試合を観戦しながら、わからないルールや用語があったら参考にして下さい。ルールや用語が分かるようになれば、きっと二倍も三倍もラグビーを楽しめるようになるに違いありません!

プレー人数

プレーヤーは1チーム15人。フィールド上では両チームで合計30人でゲームを行います。

ちなみに控えのプレーヤーは各チーム8名。ですので試合に登録できるのは15人+控え8人の計23人/1チームあたり、となります。

試合時間

試合時間は前半40分/後半40分。ハーフタイム(前半と後半の間の休憩時間)は10分です。

試合の流れ

15人のプレーヤーは相手チームと1つのボールを奪い合い、相手陣地のゴールラインに向かって攻め入ります。

ボールを持っての突破やキック、パスワーク、押し合いにより、敵陣へ向かってボールを前進させて行き、 相手ゴールラインの向こう側(インゴール)にボールを持ち込み、地面につければトライとなり得点が入ります。

試合終了後は「ノーサイド」となり、敵味方の区別なく互いの健闘を讃えます。

ゴール方法と得点

トライ(5点)

ボールを相手ゴールラインの向こう側(インゴール)に持ち込み地面につけることを「トライ」といいます。

コンバージョンゴール(2点)

トライ後にトライ地点の延長線上からゴールキックを行うことを「コンバージョンゴール」と呼びます。 ボールを地面に置いた「プレスキック」、またはワンバウンドさせる「ドロップキック」でゴールを狙います。

ペナルティゴール(3点)

ペナルティを得たチームが、その地点からキックを行うのが「ペナルティゴール」 です。

ドロップゴール(3点)

プレー中に、ボールをワンバウンドさせる「ドロップキック」を行い、ボールが左右のゴールポスト間でクロスバーの上を通過すればゴールとなります。これを「ドロップゴール」といいます。

ポジション

FW(フォワード)

PR:プロップ(1番、3番)

プロップとは「支柱」を意味する語。その名の通りスクラムの要となる存在。体が大きく押す力の強い選手が選ばれます。

HO:フッカー(2番)

スクラム最前列の真ん中でスクラムからボールを蹴りだし、スクラムをコントロールします。また、ラインアウトのスローインも行うなどセットプレーの要です。

LO:ロック(4番、5番)

フォワードの核となるプレーヤーで、スクラムの中心となります。ラインアウトの際はツインタワーの役割も担います。パワープレーの中心で、背が高く体の大きな選手が選ばれます。

FL:フランカー(6番、7番)

ボールを追いながら、タックルや味方のサポートをします。機動力とタックルの強い選手が選ばれます。

No.8:ナンバー・エイト(8番)

フォワードのまとめ役で、フォワードとバックスをつなぐ役割を持つ重要なポジション。攻守の要となります。

BK(バックス)

SH:スクラムハーフ(9番)

フォワードとバックスの接点となるポジション。スクラムやラックから出たボールを素早くバックスに連携します。チームで最も小柄な選手が選ばれることが多いです。

SO:スタンドオフ(10番)

バックスの中央で、攻攻撃の司令塔です。ゲームをコントロールの判断力が必要となります。

CTB:センター(12番、13番)

バックスの攻めと守りの中心です。攻撃時の突破力、守備時のタックルの技術が必要となります。

WTB:ウィング(11番、14番)

主な役割はボールを持って走ること。トライが求められるポジションです。スピードや巧みなステップが求められます。

FB:フルバック(15番)

最後尾で守りを固めます。ディフェンスの最後の砦。アタック時は攻撃にも参加します。正確なキック力や空中戦の強さが求められます。

セットプレー

軽い反則やボールがタッチラインの外に出るなどして中断した試合を再開するには「スクラム」と「ラインアウト」という方法があります。

スクラム

FWの8人が相手チームのFWと組み合い、その間にスクラムハーフがボールを投げ入れます。

投げ入れられたボールを、投げ入れたプレーヤーのいるチームが足で後ろにかきだし、そのボールをスクラムの最後方にいるナンバーエイトやスクラムハーフが取り出すことによってプレーが再開されます。

通常は投げ入れた側のチームのボールとなって再開されますが、相手チームのプレッシャーが強かった場合は、ボールを奪われてしまうこともあります。

ラインアウト

ボールを持ったプレイヤーがタッチラインの外に押し出されたり、キックなどでボールがタッチラインの外に出た場合に、その地点からボールを投げ入れることでプレーを再開します。

タッチラインに対して垂直に並んだ両チームのプレーヤーの間に、ボールをタッチラインの外に出したチームの相手チームのプレイヤーがボールを投げ入れます。

モールとラック

モール

ボールを持ったプレーヤーを含む、両チームの選手が立った状態で押し合っている状態。

ラック

地面に転がっているボールのまわりに両チームの選手が密集している状態。

4つの原則

ラグビーをプレーする際には次の4つの原則があります。

  • 危ないプレーはダメ!
  • ボールより前でプレーしてはダメ!
  • 常に立ってプレーしなければダメ!
  • 常にボールを奪い合わなければダメ!

主な反則

試合中によく発生する反則についてご紹介します。他にもいろいろな反則プレーが定められていますが、試合を楽しむために最低限知っておきたい主な反則をピックアップしました。

軽い反則(相手ボールのスクラムで試合再開)

ノックオン

ボールを落としたり、手や腕に当ってボールが前方に落ちてしまうこと。

ノットストレート (ラインアウト時)

ラインアウトでボールをまっすぐに投げなかった場合。相手チームがスクラムかラインアウトかを選択できる。

スローフォワード

ボールを前方に投げるかパスを出してしまうこと。

やや重い反則(相手ボールのフリーキックで試合再開)

ノットストレート (スクラム時)

スクラムでボールがまっすぐに入らなかった場合。

ノット1メートル

ラインアウトで、ボールが出た地点のラインから両チームそれぞれ50cmの間隔を空けなければなりません。この間隔を空けなかった場合、ノット1メートルの反則になります。

重い反則(相手のペナルティキックで試合再開)

オフサイド

以下の場合、オフサイドの反則になります。

  • ボールを持った味方やボールをキックした味方より前方にいる者が、その味方より後方に下がることなくゲームに参加した場合。
  • スクラム、ラック、モール、ラインアウトなど、プレー毎に決められたオフサイドラインより前方にいる者が、味方より後方に下がることなくゲームに参加した場合。

オブストラクション

ボールを持っていない相手プレーヤーを妨害した場合。

ノットリリースザ・ボール

タックルで倒されたプレーヤーがボールを離さずに持っていた場合。

ノットロールアウェイ

タックルをしたプレーヤーが、倒れこんだまま次のプレーの障害となった場合。

オーバーザトップ

モールやラックで相手側に倒れ込み、プレーの障害となった場合。

ハンド

スクラム、またはラックの中で、手を使いボールをかき出した場合。

ピックアップ

スクラム、またはラックの中のボールを手でかき出した場合。

コラプシング

スクラム、やモール、ラックを故意に崩した場合。

ハイタックル

相手プレーヤーの肩より上に入る危険なタックル。

オフザゲート

ラックやモールに横から参加した場合。

まとめ

どんなスポーツもそうかも知れませんが、ルールを覚えるよりもまずは試合を観戦してみて、分からないながらもその空気を感じることは、その競技を楽しむために絶対大事なことですよね。

でも、そうやって試合を観ながら、一方で正しいルールを知ることはその競技をさらに深く楽しむために大切なことだと思います。

最初は全部を覚えられなくても、試合を観戦しながら、正しいルールを参照することでラグビーの醍醐味に近づくことができるのではないでしょうか。

是非、本記事を活用していただき、ラグビーをさらに楽しんでください。

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