あまり知られていない麦茶の栄養分について

麦茶 よりよい生活

はじめに

夏といえば麦茶の季節。

暑い日に飲む冷たい麦茶は、からだに染みわたりますね。
でも、麦茶って栄養あるんでしょうか?
飲みすぎたりすると、太ったりするのかな?

まさかね。

本記事では、麦茶の栄養について調べてみました。

麦茶のカロリー

麦茶はカロリーゼロです。

厳密には、麦茶100gあたり1kcal、糖質が約0.3gが含まれているのですが、消費庁のガイドライン(「食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン」)で「100gあたり5kcal未満の熱量は0kcalと表示できる」と定められているため、市販の麦茶では「カロリーゼロ」と表示されています。

実際、普通の生活で摂取する限りでは、麦茶のカロリーや糖質はまったく問題になりませんので、ほとんど気にする必要はないでしょう。

麦茶に含まれる栄養分

ミネラル

麦茶から摂取できる栄養素で最も有名なのは「ミネラル」ですね。伊藤園の「健康ミネラル麦茶」でよく知られるようになりました。

ミネラルは六大栄養素の1つで、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛、カリウム、リンなどの栄養素の総称です。

汗をかいて体内の水分が失われると、ミネラルも身体から排出されてしまいます。暑い夏には、麦茶を飲むことで、この失われたミネラルを補充することができるのです。

アルキルピラジン

麦茶は独特の香ばしい香りがします。この香りの成分が「アルキルピラジン」です。

この成分には血液をサラサラにする効果があると言われています。この効果は、実際の実験でも確認されています。

夏に汗をかき体内の水分が減少すると、血液が一時的にドロドロになって脳梗塞のリスクが上がります。麦茶を飲むことで、水分を補充すると同時に、血液をよりサラサラにする効果が期待できるのです。

ポリフェノール

「ポリフェノール」は植物が光合成を行うときにできる物質の総称で「抗酸化作用」があることで知られています。

「抗酸化作用」とは、がん、脳卒中、動脈硬化、心筋梗塞といった病気をもたらす「活性酸素」を抑制する力のことで、麦茶には「カテコール」、「ゲンチシン酸」などのポリフェノールが含まれています。

カフェインゼロ

栄養が含まれている、というのとは異なりますが、麦茶には緑茶、紅茶、コーヒーなどに含まれる「カフェイン」が含まれていません。

妊娠中の女性や赤ちゃんでも安全に飲むことができます。

虫歯予防

これはあまり知られていませんが、麦茶には虫歯予防の効果もあると言われています。

麦茶は、虫歯の原因になる「ミュータンス菌」や、微生物の繁殖・固着を予防してくれます。

麦茶によって、虫歯になりにくい口内環境をつくることが期待できるんです。

注意すること

麦茶は、大麦に含まれるグルテンの量もゼロで、グルテンフリーな飲み物です。

ただ、グルテン(小麦)アレルギーの人は、麦茶の飲用を控えたほうがよいと言われています。大麦にはグルテンと分子構造の似た「ホルデイン」というたんぱく質が含まれており、これがアレルギー症状を引き起こす可能性があるのです。

小麦アレルギーでも麦茶を飲める人はいますが、はじめて麦茶を飲む場合はお医者さんに相談してから飲むようにしましょう。

さいごに

普段から親しんでいる麦茶。

何気なく飲んでいましたが、調べてみるといろいろな栄養や健康への効果があることがわかりました。まさか、虫歯の予防効果まであるとは・・・。

ただし、夏場の冷たい麦茶は美味しいですが、飲みすぎるとお腹を壊します。水分補給のためには、少しずつ分けて飲むようにしましょうね。

夏バテなどで胃が弱っているときには、ぬるめの麦茶もいいですよ!

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