大阪万博のポケモンぬいぐるみベンチ展示、ワイドレジャーの企画ミスが引き起こした炎上の原因は?

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2025年大阪・関西万博で、ポケモンのぬいぐるみを含む「ぬいぐるみベンチ」が大きな議論を呼びました。

株式会社ワイドレジャーが運営するブース「遊んでい館?」でのこのアップサイクル展示は、ポケモンファンやぬいぐるみ愛好者から「悪趣味」「可哀想」と批判され、SNSで炎上。任天堂さんが「許諾したものではない」と明言したことで、問題はさらに拡大しました。

この記事では、アップサイクルを掲げた展示の炎上の原因とワイドレジャーさんの企画ミスについて、事実に基づき解説します。

この記事のまとめ
  • ワイドレジャーさんのアップサイクル「ぬいぐるみベンチ」は、ポケモンぬいぐるみを無断使用し、炎上した。
  • 企画ミスとして、許諾確認不足、アップサイクル展示の配慮不足、万博のテーマとの不一致が挙げられる。
  • 任天堂さんへのインタビューで、無許諾が明確になり、ブランドイメージへの影響が指摘された。
  • ファンやXユーザーの反応から、ぬいぐるみの扱いや文化的価値観への配慮が求められている。

ワイドレジャーの企画ミスが炎上の主な原因

大阪万博の「遊んでい館?」で展示された「ぬいぐるみベンチ」は、ワイドレジャーさんが運営するアミューズメント施設「ASOBLEゆめが丘ソラトス店」から持ち込まれたアップサイクル家具。

このベンチは、多数のぬいぐるみを透明なビニールにぎゅうぎゅうに詰め込み、遊ばれなくなったぬいぐるみに新たな価値を与えることを目指していました。

しかし、ポケモンのキャラクター(デデンネやハクリューなど)が含まれていたことが問題を大きくしました。

任天堂の許諾確認不足

最も重大なミスは、ポケモンのぬいぐるみ使用に関する任天堂さんや株式会社ポケモンさんへの許諾確認がなかったこと。ピンズバNEWSのインタビューに対し、任天堂さんは以下のように回答しています。

「お寄せいただきました内容を確認いたしましたが、万博での展示については当社が許諾したものではなく、コメントは差し控えさせていただきたく存じます」

ポケモンは万博のスペシャルサポーターであり、会場では『Pokémon GO』のイベントや立体フォトスポットが展開されています。

このような公式コラボがある中で、無許諾でのアップサイクル展示は、ブランドイメージを損なうとしてX上で批判が広がりました。

アップサイクル展示の配慮不足

「ぬいぐるみベンチ」は、アップサイクルをコンセプトに掲げつつ、ぬいぐるみを「後ろ向き」に詰め込み、顔が見えない状態で圧縮されていました。

このデザインに対し、Xユーザーのイトーさんは「デデンネさん…」と悲しみを投稿し、750万回以上の閲覧を記録。

他にも「可哀想すぎて心拍数上がるわ」「悪趣味すぎません…?」といった声が殺到しました。

ワイドレジャーさんは「遊ばれなくなったぬいぐるみに新しい価値を与える」アップサイクルを目指したと説明していますが、ぬいぐるみを愛するファンからは「ふわふわ」や「表情」を奪う行為として受け入れられませんでした。

万博のテーマとの不一致

大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。ワイドレジャーさんはアップサイクルを通じてサステナビリティを意識し、リサイクル素材や九州産銘木を使用するなど環境配慮をアピールしていました。

しかし、ぬいぐるみベンチの「ぎゅうぎゅう詰め」は、命や感情を大切にするテーマと矛盾すると批判されました。

Xユーザーのまにまにさんは「命の輝きって誰かに愛されるはずだったぬいぐるみをギチギチに圧縮してベンチにすることなの?」と疑問を呈しています。

このアップサイクル施策は、万博の理念を体現するどころか、逆効果となってしまいました。

ポケモンファンの反応と文化的背景

ポケモンファンの激怒は、単なるキャラクター愛だけでなく、日本の「ぬいぐるみ供養」に象徴される文化的価値観にも根ざしています。

Xでは「ぬいぐるみ供養にお金払ってやってもらってる自分は、これは座れない」といったコメントが寄せられ、ぬいぐるみをモノ以上の存在と捉える声が多数。

アップサイクルを名目にした展示が、このような感情を無視したことで、ファンだけでなく一般の来場者にも不快感を与えました。

ワイドレジャーのアップサイクル意図とその失敗

ワイドレジャーさんは、50周年を記念した「遊んでい館?」で、遊びの可能性を追求する展示を企画。

メガクレーンやスライムファクトリーなど他のコンテンツは好評でしたが、ぬいぐるみベンチは既存施設からの持ち込みだったため、万博の文脈やポケモンの特別な地位を考慮しきれなかったようです。

アップサイクル家具としての意図は環境意識をアピールするものでしたが、ポケモンの無許諾使用と視覚的な配慮不足が重なり、企画の失敗を招きました。

Xユーザーには「炎上してるし万博のスペシャルサポーターのポケモンのぬいも入ってるしで、万博協会から撤去依頼が有るか自主的に撤去するかになるのでは」と予測している人もいます。

さいごに

大阪万博のポケモンぬいぐるみベンチ炎上は、ワイドレジャーさんのアップサイクル企画における許諾確認不足と配慮欠如が引き起こしたミスが主因でした。

ポケモンファンの感情や日本の文化的背景を無視した展示は、万博の「いのち輝く」テーマとも乖離し、信頼性への疑問を招いています。

今後、ワイドレジャーさんや万博運営側がどのように対応するかが注目されます。

アップサイクルを進める上では、知的財産権の尊重と来場者の感情への配慮が不可欠です。

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