コンクラーベで菊地枢機卿がアジア人初の教皇候補になる?アジアの枢機卿が注目される理由とは

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ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の死去に伴い、2025年5月7日からバチカンで始まった「コンクラーベ」は、新たな教皇を選ぶ歴史的なイベントです。

世界中から集まった枢機卿の中でも、特にアジア出身の枢機卿に注目が集まっています。

日本からは菊地功枢機卿と前田万葉枢機卿が参加し、特に菊地枢機卿がイタリアメディアで取り上げられるなど、その動向が話題です。

この記事では、菊地枢機卿が教皇候補として名を挙げる可能性や、アジアの枢機卿が注目される背景について、インタビュー記事や報道を基に詳しく解説します。

この記事のまとめ
  • 菊地功枢機卿はコンクラーベに参加する日本人枢機卿の一人で、アジア人初の教皇候補として注目される可能性があります。
  • アジアの枢機卿が注目される理由は、フランシスコ教皇の多様性重視の路線や、アジア地域でのカトリック信徒の増加が背景にあります。
  • 菊地枢機卿はイタリア紙のインタビューで、アジア候補の浮上を示唆し、非欧州枢機卿の結束を強調しました。
  • コンクラーベの結果は予測困難ですが、アジアやアフリカからの教皇誕生が期待されています。

菊地枢機卿はアジア人初の教皇候補になるのか?

コンクラーベが2025年5月7日からバチカンのシスティーナ礼拝堂で始まり、133人の枢機卿が次期教皇を選出しています。

日本の菊地功枢機卿(66歳)は、2024年12月に枢機卿に就任したばかりですが、すでに国際的な注目を集めています。

イタリア紙「レプブリカ」でのインタビューでは、菊地枢機卿が「われわれは欧州人より結束している」と述べ、アジアやアフリカなど非欧州出身の枢機卿が結束して候補を推す可能性に言及しました。

この発言は、アジア人初の教皇誕生への期待を高めるものとして受け止められています。

ただし、菊地枢機卿自身が教皇候補として有力視されているという報道はまだ限定的です。

現時点では、フィリピンのルイス・アントニオ・タグレ枢機卿が「アジアのフランシスコ」と呼ばれ、英国のブックメーカーで1番人気(3倍)となるなど、アジア候補の中では特に注目されています。

菊地枢機卿は直接の候補というより、投票者としての影響力やアジアの視点を発信する役割で関心を集めているようです。

アジアの枢機卿が注目される理由

アジアの枢機卿がコンクラーベで注目される背景には、いくつかの要因があります。

まず、フランシスコ教皇が在任中に進めた多様性重視の路線が大きいです。

フランシスコ教皇は、ルワンダやミャンマ:Jp、日本など、カトリック信徒が少ない国からも枢機卿を任命し、ヨーロッパ中心だった教会の構造をグローバル化しました。

現在、投票権を持つ135人の枢機卿のうち、アジア出身は23人と、ヨーロッパ(53人)に次ぐ規模です。

また、アジアやアフリカでのカトリック信徒の増加も注目の一因です。

読売新聞の報道によると、アジアやアフリカで信徒が増える一方、欧州では減少傾向にあり、教会の収入減や組織改革が課題となっています。

この状況で、アジア出身の教皇が選ばれれば、教会の成長地域を象徴するリーダーとして、改革を加速させる可能性があります。

さらに、コンクラーベ前の枢機卿会議では、自己アピールや根回しの場が活発化しており、非欧州枢機卿の結束が鍵を握るとされています。

菊地枢機卿の「結束」発言は、こうした非欧州勢の戦略を反映していると考えられます。

菊地枢機卿のインタビューから見る役割

菊地枢機卿は、イタリア紙「レプブリカ」のインタビューで、コンクラーベの展望について語っています。

「われわれは欧州人より結束している」という発言に加え、アジア候補が浮上する可能性にも触れました。

このインタビューは、菊地枢機卿が単なる投票者を超え、アジアの視点や非欧州枢機卿の声を国際的に発信する存在として注目されていることを示します。

また、読売新聞の取材では、菊地枢機卿がカトリック教会の課題として、性的虐待問題や組織改革、信徒増と収入減のバランス、「全ての人のための宗教」を目指す姿勢を挙げています。

これらの発言から、菊地枢機卿が教皇選びに際し、改革派と保守派のバランスを見据えた視点を持つことがうかがえます。

コンクラーベの予測とアジアの可能性

コンクラーベの結果は予測が難しいとされています。

イタリアメディアでは「強力な候補不在」と報じられ、有力候補としてイタリアのピエトロ・パロリン枢機卿やマッテオ・ズッピ枢機卿、フィリピンのタグレ枢機卿、ガーナのピーター・タークソン枢機卿らが名前を挙げられています。

しかし、2013年のコンクラーベで無名のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(後のフランシスコ教皇)が選ばれたように、サプライズの可能性も指摘されています。

アジア初の教皇誕生への期待は高く、日本大学の松本佐保教授はNHKの取材で、「票が割れる可能性もあるが、アジアやアフリカ出身の枢機卿の多様化が進んでいる」と分析しています。

菊地枢機卿が直接候補になる可能性は低くても、アジア候補を支持する投票者としての役割は大きいでしょう。

さいごに

コンクラーベは、カトリック教会の未来を左右する重要なイベントです。

菊地功枢機卿をはじめとするアジアの枢機卿が注目される中、アジア人初の教皇誕生への期待が高まっています。

菊地枢機卿のインタビューや発言からは、アジアの結束と教会改革への思いが伝わりますが、コンクラーベの結果は依然として不透明です。

システィーナ礼拝堂の煙突から白い煙が上がる瞬間まで、世界中の目がバチカンに注がれています。

新しい教皇がどのようなリーダーシップを発揮し、教会の課題にどう向き合うのか、今後の動向から目が離せません。

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