2025年5月8日、米大リーグ・ドジャースの試合で、宮迫博之さんが始球式に登場し、大きな話題を呼びました。
この機会は、ファッション通販サイト「ロコンド」を運営する田中裕輔社長が始球式の権利を持っていたことで実現しました。
なぜ宮迫さんが選ばれたのか、その背景にはどのような関係やビジネス戦略があるのか、気になるところです。
この記事では、宮迫さんと田中社長の関係性と、始球式の裏にある戦略を、過去のインタビューや公表情報を基に紐解きます。
- 宮迫博之さんと田中裕輔社長は、2020年のロコンドCMやReZARDコラボをきっかけにビジネスでの接点を持つ。
- 田中社長は宮迫さんのYouTube活動を支援し、テレビ復帰や企画に積極的に関与。
- 2025年のドジャース始球式は、田中社長が権利を持ち、宮迫さんを起用したもの。
- 始球式の背景には、ロコンドのブランド認知度向上や宮迫さんの芸能活動再興の狙いがある。
- 具体的なビジネス戦略の詳細は明かされていないが、過去のコラボ実績から注目度を活用したPRが目的と推測される。
宮迫博之と田中裕輔社長の関係性
宮迫博之さんと田中裕輔社長の関係は、2020年に始まるビジネスコラボレーションからスタートしました。
ロコンドは、人気YouTuberヒカルさんのアパレルブランド「ReZARD」とのコラボシューズを発売し、宮迫さんもそのCMに出演。
この企画は大成功を収め、わずか数日で約6億円の売上を記録しました。田中社長はこのプロジェクトで、ヒカルさんが「宮迫さんとの共演」を条件にしたことを受け入れ、CM制作を進めたとされています。
田中社長は、宮迫さんのYouTubeチャンネル『宮迫ですッ!』の活動を支援し、2020年のテレビCM復帰（テレビ東京『YOUは何しに日本へ』内）にも関与。
CM放送時には、Twitterで「#おかえり宮迫さん」を呼びかけ、トレンド1位を獲得するなど、宮迫さんの復帰を後押ししました（Bookservice.JP、2020年5月4日）。
さらに、2021年にはYouTubeで「宮迫さんスポンサー仲間」と題した対談動画を公開し、ビジネスパートナーとしての親密さをアピールしています。
この関係について、田中社長はインタビューで次のように語っています：
「ヒカルさんと一緒に仕事をして思いましたが、正直普通の会社には無理だなあと。とにかくスピードが本当に早い。ロコンドの場合は僕が全部決められて、良くも悪くも軽く動ける会社なんで」
この発言はヒカルさんとのコラボについてですが、宮迫さんも含めたプロジェクトのスピード感や柔軟性を示しており、田中社長が宮迫さんの芸能人としての影響力を高く評価していることがうかがえます。
ドジャース始球式の経緯
2025年5月8日のドジャース対ダイヤモンドバックス戦での宮迫さんの始球式は、田中裕輔社長が始球式の権利を所有していたことで実現しました。
Xの投稿でも、「なぜ宮迫さんが選ばれたのか？」と疑問の声が上がっており、その背景に関心が集まっています。
記事によると、田中社長が直接宮迫さんに「投げませんか」と提案し、宮迫さんがこれを引き受けた形です。
田中社長がどのように始球式の権利を取得したのか、具体的な経緯は公表されていません。
しかし、ロコンドは過去にもスポーツ関連の事業を強化しており、2022年にリーボックの日本事業ライセンスを取得するなど、スポーツ業界との接点を深めています。
このような背景から、田中社長がMLBのイベントに関与する機会を得た可能性があります。
始球式のビジネス戦略とは？
宮迫さんの始球式には、ロコンドのブランド戦略や宮迫さんの芸能活動再興に関わる目的があると考えられます。
田中社長は過去、ヒカルさんや宮迫さんとのコラボで、YouTubeやSNSを活用した大胆なPRを展開し、ブランドの認知度向上や売上増を実現してきました。
2020年のReZARDコラボでは、サーバーダウンするほどの反響を呼び、株価上昇にもつながった実績があります。
今回の始球式も、以下のような戦略的意図が推測されます：
- ロコンドのブランド露出: ドジャース戦という国際的な舞台で宮迫さんを起用することで、ロコンドの名前が国内外のメディアやSNSで拡散。
- 宮迫さんのイメージ向上: 芸能界での活動が限られる中、MLBの始球式はポジティブな話題を提供し、宮迫さんの復帰を後押し。
- SNSでの話題作り: 田中社長は過去にも「#おかえり宮迫さん」のようなキャンペーンでトレンドを創出。始球式をきっかけに同様のバズを狙った可能性。
ただし、Xでは「ロコンドユーザーに刺さるのか？」「他に候補はいなかったのか？」といった懐疑的な声も見られ、戦略の効果には賛否があるようです。
具体的な戦略の詳細や成果については、現時点で田中社長やロコンドからの公式発表はありません。
過去のコラボから見る田中社長の狙い
田中社長は、宮迫さんやヒカルさんとのコラボで、常に「話題性」と「スピード感」を重視してきました。
2020年のインタビューでは、ヒカルさんとのコラボについて「こんなに反応があるなんて正直びっくりしてます。
ユーチューバーのこと、あまり分かってなかったなあと」と振り返り、インフルエンサーの影響力を認識したと述べています。
宮迫さんに対しても、2025年に「スポンサーに気を遣うのがヘタ」と冗談交じりに指摘しつつ、5年間の支援を続けるなど、信頼関係を築いていることがわかります。
また、田中社長は2024年に宮迫さんと粗品さんの地上波MC番組を提案し、「初回ゲストにヒカルさんを呼んだらオモロイかも」と発言。
ロコンドの単独スポンサーでの番組制作を構想するなど、宮迫さんの芸能活動を積極的に後押ししています。
これらの事例から、始球式も単なるイベントではなく、宮迫さんの注目度を活用した長期的なブランディングの一環である可能性が高いです。
さいごに
宮迫博之さんと田中裕輔社長の関係は、2020年のReZARDコラボやCM出演をきっかけに始まり、ビジネスパートナーとしての信頼を深めてきました。
2025年のドジャース始球式は、田中社長の権利取得と宮迫さんの起用という異色の組み合わせで実現し、ロコンドのブランドPRや宮迫さんの芸能復帰を後押しする戦略が見えます。
田中社長の「スピード感」と「話題性」を重視するスタイルは、今回のイベントにも反映されているようです。
今後、両者のコラボがどのような形で展開していくのか、注目が集まります。
