大坂なおみ選手が全米オープンで2年ぶり2度目の優勝を飾りました!
これで通算3度目のグランドスラム制覇。快挙ですね。
これからも大きな大会でどんどん優勝しそうな勢いです。
ところで、今回の大会で話題になったのは、大坂なおみ選手が試合のときに身に着けていた人種差別抗議のマスクですよね。
大坂選手は、試合のたびに、これまでに警官に射殺された黒人被害者らの名前の入ったマスクを着用。
1回戦から決勝まで計7枚のマスクを着用しました。
この抗議マスクについてはマスコミなどでも賛否両論がありましたが、大坂選手のような実力のある選手の抗議は大変意味があるし、そうした抗議をしながらも優勝してしまう実力というのは、やはり立派としか言いようがありません。
でも、なぜそのような賛否両論のなかで大坂選手はこうした抗議マスク着用を貫いたのでしょうか。
実は、この大会の前、7月ごろにその背景となる事件があったのです。
人種差別抗議マスクの背景 YBNコルダエさんの影響
すでに知られていることですが、大坂なおみ選手にはボーイフレンドがいます。
名前はYBNコルダエ・コーデーさん。1998年8月26日生まれ。現在22歳。
米ノース・カロライナ州出身の新鋭ラッパーさんです。
このボーイフレンドが、7月14日(現地時間)、ケンタッキー州で行われていたBLM運動(Black Lives Matter)の抗議デモの最中に逮捕されたのです。
デモ自体は、3月に黒人女性のブレオナ・テイラーさんが自宅で就寝中に数人の警官によって銃殺されたにも関わらず、その警官らが十分な処罰を受けていないことに抗議するものでした。
それ自体は、破壊行為などない全く平和的なものだったにも関わらず、警察による退去命令に従わなかったとして、同じデモに参加していた86名と共に、YBNコーデーさんも不法侵入で身柄拘束されました。
YBNコーデーさんは、その後釈放されましたが、れについて大坂選手は、自身のツイッター(@naomiosaka)で「警察は抗議したことを理由に逮捕している、こんなのはおかしい」とツイートしました。
大坂選手が全米オープンで人種差別抗議マスクを着用したのは、この逮捕事件が背景にあったのではないでしょうか。
つまり、大坂選手にとっても他人事ではなかったのです。
自分のボーイフレンドが逮捕されるようなことがあれば、強く危機感を感じるのは当然ですね。
ジョージ・フロイドさんが殺害された事件以降、米国では黒人差別への抗議活動が活発化しています。
そんな中で自分の経験を背景に、しっかりと自分の意見を主張し、さらに全米オープンで優勝するなんて、本当に大坂なおみ選手は偉大だと思います。
これからも、大坂なおみ選手の言動には注目しながら応援したいと思います。
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