はじめに
台風のシーズン。急に頭が重くなって、締め付けられるように痛くなってくることってありませんか?
この記事では、「台風」と「頭痛」の関係とその対処法について調べてみました。

台風のときに起きる頭痛の原因
台風の接近や上陸によって引き起こされる頭痛の原因は、気圧の変化にあります。
この低気圧によって引き起こされる体の不調のことを「天気痛」と呼びます。
天気痛の第一人者で愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純医師によると、気圧が下がることで耳の奥にある自律神経がストレス反応を起こし、頭部や首の血管に収縮を起こすことで、頭が締め付けられるような頭痛を起こすのだということです。
アンケートによれば、実に女性の8割が天気痛を経験しているというデータもあります。
台風接近時は気圧の変化が大きいため、天気痛持ちの約9割が不調を感じ、普段は天気痛の自覚がない人でもその1割に不調の自覚が表れます。
頭痛をやわらげる対策
佐藤医師によれば、この頭痛をやわらげる対策として二つの方法をおすすめしています。
耳を温めるマッサージ
ひとつ目は、ホットタオルで耳を温める方法です。
- ①水で濡らしたタオルを軽くしぼる
- ②タオルを折りたたみ、耐熱性の密封袋に入れ、電子レンジで1分ほど温める。取り出すときにやけどしないよう気をつける
- ③両耳に温めたタオルを当てる
耳を温めると耳の奥の血行が良くなり、血液やリンパ液の循環が改善され、頭痛の症状を軽減します。
他にも60~70℃のお湯を入れたペットボトルを耳の後ろに当てる方法もあります。
ただし、ホットタオルやペットボトルは熱すぎると逆効果です。
熱くなったら耳から離し、少ししたらまた当てて、これを約5分間続けます。これを毎日、夜の眠る前に行うと効果的です。
くるくる耳マッサージ
もうひとつが、佐藤医師が考案した「くるくる耳マッサージ」です。
- ①親指と人差し指で両耳を軽くつまみ、上・下・横に、それぞれ5秒ずつ引っぱる
- ②耳を軽く横に引っぱりながら、後ろ方向に5回、ゆっくりと回す
- ③耳を包むように折り曲げて、5秒間キープする
- ④手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと回す。これを5回行う。
耳をマッサージで耳の奥の血流が良くなると、自律神経が整い、頭痛の予防につながります。
「くるくる耳マッサージ」を朝昼晩に1回ずつ毎日続けることで、台風だけでなく気温の差などによる不調も改善されるかも知れません。

さいごに
気圧の変化による頭痛はつらいですよね。
でも、台風が来ることは予測できます。天気予報をチェックしながら気圧が変化しそうな気配があれば、上記の対策を早めに行うことで台風シーズンを乗り切りましょう!