2025年6月28日、石破茂首相が静岡県沼津市での講演で、野党が参院選公約に掲げる消費税減税を批判し、「お金持ちほど減税額が大きい」と発言しました。
一方で、自民党が推進する1人2万円、子どもや低所得者に4万円の給付金を「物価高対策」として強調。
この発言に対し、X上では「選挙目当てのバラマキ」との批判が飛び交っています。
この記事では、石破首相の発言に寄せられた「選挙目当て」との批判の真偽や、消費税減税と給付金の背景にある参院選戦略を探ります。
- 石破首相は消費税減税を「高所得者優遇」「社会保障財源の危機」と批判し、給付金を「効果的」と主張。
- Xでは「選挙目当て」との批判が強く、給付金のタイミングや金額に疑問の声。
- 消費税減税は野党や公明党の一部が推進するが、石破首相は一貫して否定。
- 給付金は物価高対策として打ち出されたが、参院選前の「バラマキ」との見方が強い。
石破首相の選挙目当て批判は本当か?
石破茂首相は、消費税減税について「時間がかかる」「高所得者ほど恩恵を受ける」「社会保障の財源に影響する」と繰り返し批判しています。
2025年6月28日の静岡県沼津市での講演では、「お金持ちほどたくさん減税になる。格差が広がることに」と述べ、減税が不公平だと主張しました。
また、6月11日の党首討論では、立憲民主党の野田佳彦さんに対し、物価高対策として消費税減税に「賛同しかねる」と明言しています。
一方で、自民党が参院選公約に掲げる1人2万円、子どもや低所得者に4万円の給付金については、「賃金上昇が物価上昇を上回っていない」状況を踏まえ、「すぐに役立つ」とその意義を強調しました。
しかし、X上ではこの給付金策に対し、「自民党の選挙対策の一環で国民を買収する行為」との強い批判が上がっています。
また、「選挙目前になり打ち出す始末。選挙目当てがあまりに見え透いている」との声もあり、給付金のタイミングが参院選を意識したものだと疑われています。
こうした批判は、過去にも石破首相が「財政状況が悪い」と減税を否定しつつ給付金を推進した際にも見られ、「国民を舐めるのもいい加減にしろ」との意見も出ています。

選挙目当て批判の背景
「選挙目当て」との批判が高まる背景には、給付金の発表タイミングが参院選(2025年7月予定)に近いことがあります。
特に、4月に給付金案が「不評で引っ込め」られた後、選挙が近づく6月に再び打ち出された点が、国民の不信感を増幅しています。
@izumi_akashiさんは、「これって‘国民の生活’にとってじゃなく、‘自民党の選挙対策’として効果的だと思っての発言なんだろう」と指摘し、給付金が自民党の選挙戦略の一環だと感じる国民が多いことを示しています。
また、@YoshikoSakuraiさんは、「すべての世帯に給付金をばらまく」政策を「無策」と批判し、選挙前の「バラマキ」との印象が広がっていると述べています。

消費税減税をめぐる与野党の対立
消費税減税は、野党だけでなく自民党と連立を組む公明党や自民党内の参院議員からも支持されています。
公明党は参院選公約に減税を検討しましたが、自民党の意向で最終的に見送り、代わりに給付金を採用しました。
立憲民主党の野田佳彦さんは、石破首相の給付金策を「愚策」と批判し、減税の必要性を訴えています。
しかし、石破首相は5月9日に「消費税の減税しない」方針を固め、野党から「物価高に無策」との批判を受けています。
この対立は、参院選での与野党の主要な争点の一つとなっています。

給付金の効果と国民の反応
自民・公明両党は、1人2万円の給付金を「1人あたりの食品にかかる消費税負担額」を念頭に設定したと説明しています。
石破首相は6月18日、給付金について「消費税減税よりはるかに効果的」「決して少なくない」と主張しましたが、国民の反応は冷ややかです。
@KadotaRyushoさんは、「国民にやっと待望の‘選挙の季節’が来た」と皮肉り、給付金が選挙向けの施策との見方が強いことを示しています。
また、@AmiHeartGlitterさんは、「自民党の選挙の都合で誰にいくらバラ撒くか勝手に決めて票にしたいだけ」と述べ、国民が「都合のいい納税者」と見なされているとの不満を表明しています。

さいごに
石破茂首相の消費税減税批判と給付金推進は、参院選を前にした戦略として、国民から「選挙目当て」との厳しい批判を受けています。
給付金のタイミングや金額設定が選挙を意識したものとの見方が強く、Xの投稿からは国民の不信感が浮き彫りです。
一方で、消費税減税をめぐる与野党の対立は、参院選での主要な争点となりそうです。
選挙が近づく中、国民はこれらの政策をどう評価し、投票行動にどう反映するのか、注目が集まります。
