毎年夏と冬に開催されるコミックマーケット(以下、コミケ)は、世界最大級の同人誌即売会として多くのファンを魅了します。
しかし、猛暑の中での密集や空調の効きづらさから、「激臭問題」が話題に上ることが少なくありません。
この問題にユニークなアプローチで挑むのが、株式会社ワカヤマさんが提供する「消臭ゲート」と「臭撃防衛隊」です。コスプレイヤーさんたちが消臭スプレーを活用し、参加者に快適な環境を提供するこの取り組みは、果たして本当に臭いを消せるのでしょうか?
今回は、コミケ106(2025年8月16日~17日開催)での実際の取り組みや参加者の声を基に、その効果を探ります。
この記事のまとめ
- 株式会社ワカヤマさんがコミケ106で「消臭ゲート」と「臭撃防衛隊」を展開し、激臭問題にアプローチ。
- 消臭ゲートは濃度3倍の消臭スプレーを噴射し、服の菌をターゲットに臭いを抑制。
- 参加者やコスプレイヤーさんから好評で、撮影時の安心感や意識向上に貢献。
- 課題として、会場全体への適用や継続的な効果の検証が必要。
消臭ゲートと臭撃防衛隊は本当に臭いを消せるのか?
株式会社ワカヤマさんが2024年から始めた「消臭ゲート」は、ブース入口で消臭スプレー「VIRMETS(ウィルメッツ) NR4+」を参加者に噴射する仕組みです。
ゲートを通過することで、服に付着した臭いの原因菌を抑制し、コスプレイヤーさんとの写真撮影を快適に楽しめるよう設計されています。
広報担当の田中さんは、「臭いの原因は汗をかく人ではなく、服にあります。スプレーで臭いの発生源となる菌だけを消すことで、不快な臭いを防ぎます」と説明します。
さらに、2025年は消臭液の濃度を通常の3倍に高め、特にワキの下を狙ったミストの最適化を行ったそうです。
この改良により、参加者が一日中快適に過ごせることを目指しています。
実際にブースを訪れた参加者の声も好意的です。「一昨年、列に並んでいた男性の臭いがキツくて倒れてしまったことがありました。このゲートを会場の入口に置いて、全員が通れたらいいのに」と語る30代の女性会社員さんや、「密着して写真を撮るので、罪悪感が減る」と話す40代の男性会社員さんからも、効果を実感する声が上がっています。
ただし、X上では「ファブリーズ的なもの振りかけても、実際は無臭にはならないよね」といった懐疑的な意見も見られ、完全な無臭化には限界があるとの指摘もあります。
臭撃防衛隊のコスプレイヤーさんが果たす役割
「臭撃防衛隊」は、株式会社ワカヤマさんが自費で集めたコスプレイヤーさんたちによるパフォーマンスチームです。
彼らは消臭スプレー「VIRMETS」を手に、ブース前や会場内で参加者にスプレーを噴射し、「消臭完了シール」を貼るというユニークな演出で注目を集めました。
この取り組みは2024年のコミケ104で始まり、SNSでの反響を受けて2025年も継続されました。
参加者からは「レイヤーさんと距離が近くなると自分の臭いが不安だったけど、安心できた」といった声や、コスプレイヤーさんからも「ファンに施せる新しいサービス」と好評です。
コスプレイヤーの神湊しおさんは、「夏でも分厚い衣装を着るので、実はすごく汗でムレる。ツーショット撮影のときは、自分も臭っていないか気にします」と自身の悩みを明かし、SNSでの好意的な反応にも触れました。
また、菊池遥香さんは「去年のブース参加からプライベートでも消臭スプレーを使うようになった。かけると全然違う」と実感を語ります。
このように、臭撃防衛隊は単なるPRを超え、参加者とコスプレイヤーさん双方の臭いへの意識を高める役割を果たしています。
コミケの激臭問題の背景と課題
コミケの激臭問題は、夏の猛暑や数十万人規模の密集、空調の効きづらさが原因です。
アーリーチケットの導入で深夜の待機列は減ったものの、会場内の熱気や汗は避けられません。
参加者からは「朝は風呂に入って、新しい服で来ています」(30代男性会社員)や「汗拭きシートをいっぱい持ってきてます」(20代女性アルバイト)といった対策の声もありますが、環境要因から臭いは発生しがちです。
Xでは「コミケのオタク達は朝シャワーという行為を知ろう」や「暑い夏を避ける選択肢はないのか?」といった意見が飛び交い、問題の根深さが伺えます。
消臭ゲートや臭撃防衛隊は好評ですが、会場全体への適用はまだ実現していません。
参加者の一人は「このゲートを会場の入口に置いて、参加者全員が通れるようにしてほしい」と提案しています。
また、消臭スプレーの効果が一日持続するかどうかの検証や、服以外の臭い(例:足の臭い)への対応も今後の課題として挙げられます。
さいごに
コミケ106での消臭ゲートと臭撃防衛隊の取り組みは、参加者とコスプレイヤーさん双方の快適さを追求する画期的な試みです。
株式会社ワカヤマさんの「VIRMETS」を活用したこの企画は、SNSやメディアで話題となり、臭い問題への意識を高めるきっかけとなりました。
しかし、会場全体の環境改善や継続的な効果の検証など、課題も残ります。
今後、コミケや他の大型イベントでこのような取り組みが広がり、より快適なイベント体験が実現することを期待します。
参加者の皆様も、ぜひ朝シャワーや新しい服での参加を心がけ、みんなで心地よいコミケを作り上げていきましょう!

