2025年12月26日、NHKが第76回紅白歌合戦の曲順を発表しました。
白組の大トリを務めるのはMrs. GREEN APPLEで、「GOOD DAY」を披露します。この発表で、メディアが「ロックバンドとして史上初の大トリ」と報じたことがきっかけとなり、Mrs. GREEN APPLEが本当にロックバンドなのかという議論が再燃しています。
ネット上ではさまざまな意見が飛び交い、ジャンルの境界線について注目が集まっています。
本記事では、この論争の背景と事実を基に徹底的に考察します。
この記事のまとめ
- 第76回紅白歌合戦でMrs. GREEN APPLEが大トリを務め、「GOOD DAY」を歌唱。
- 複数のメディアが「ロックバンドとして史上初の大役」と報道。
- これに対し、Mrs. GREEN APPLEの音楽スタイルがポップス寄りであるとして、ロックバンド呼称に疑問の声が上がっている。
- 公式プロフィールやWikipediaでは一貫して「Japanese rock band」または「ロックバンド」と記載。
- バンド自身は過去のインタビューでロック要素を強調しつつ、ポップな表現も取り入れている。
- ジャンル論争は音楽の多様性を示すもので、紅白の歴史的な意義は変わらない。
紅白大トリ発表が引き起こした論争の概要
NHK紅白歌合戦の曲順発表後、スポーツ報知やスポニチ、日刊スポーツなどのメディアが「Mrs. GREEN APPLEが紅白大トリ! ロックバンドとして初の大役」との見出しで報じました。
これにより、76回の紅白史上、紅組・白組の正式なトリとしてロックバンドが大トリを務めるのは初めてであると強調されています。
過去にサザンオールスターズが特別枠で最終歌唱を担当した例はありますが、正式な大トリとしては初の快挙です。
しかし、この「ロックバンドとして初」という表現に対し、ネット上で即座に反応が広がりました。
多くの意見が「Mrs. GREEN APPLEはポップスバンドではないか」「ロックバンドとは違うイメージ」と指摘するもので、ジャンルの定義をめぐる議論が活発化しています。
Mrs. GREEN APPLEは本当にロックバンドなのか
Mrs. GREEN APPLEは2013年に結成され、2015年にメジャーデビューした3人組バンドです。
メンバーである大森元貴(ボーカル・ギター)、若井滉斗(ギター)、藤澤涼架(キーボード)が現在の体制で活動を続けています。
公式な記述を見ると、Wikipediaの英語版では「Japanese rock band from Tokyo」と明記されており、日本語の各種メディアや公式サイトでも「ロックバンド」として紹介されることが一般的です。
例えば、過去の報道ではデビュー時に「ロックバンド」とされ、現在のプロフィールでもその呼称が用いられています。
バンドの音楽性については、初期の作品でギター中心のロックサウンドが目立ち、疾走感のあるアッパーチューンやエッジの効いたリフが特徴でした。
インタビューでは、大森元貴がロックの影響を語る場面もあり、バンドとしての基盤がロックにあることがうかがえます。
一方で、近年はポップなメロディやキャッチーなアレンジを重視した楽曲が増え、サブスクリプションサービスで幅広い世代に支持されています。
「ケセラセラ」や「ダンスホール」などのヒット曲は、J-POPの要素が強く、アイドル的な人気も獲得しています。
これが「ポップスバンド」や「軽音バンド」との見方を生む要因となっています。
メディア報道の「ロックバンド」呼称の根拠
発表された報道では、以下のように表現されています。
- スポーツ報知:「74年の歴史の中でロックバンドとして初の大役」
- スポニチ:「バンドが大トリに起用されるのは76回を数える紅白の長い歴史の中でも史上初の快挙」
- その他のメディアも同様に「ロックバンド」または「バンド」として初の事例と位置づけ。
これらの報道は、Mrs. GREEN APPLEをロックバンドとして扱う業界の共通認識を反映したものです。
紅白の選考基準でも、バンド形式の出場者をロックカテゴリで扱うケースが多く、過去のGLAYやTHE ALFEEなどの出場例と比較しての「初」であると解釈されています。
過去のインタビューから見るバンドの自己認識
Mrs. GREEN APPLEのメンバー、特に大森元貴は複数のインタビューで音楽性について語っています。
初期の頃は「ロックバンド」としての意識が強く、ライブでのエネルギッシュなパフォーマンスを重視していました。
例えば、過去の取材では「バンドサウンドに回帰した」との表現があり、ギターやドラムなどの生楽器を基調としたアレンジを意識していることがわかります。
また、フェーズ2以降は多様なジャンルを吸収しつつ、根底にロックの精神があると述べられています。
大森元貴は「大事にしているものが変わらなければ、いろんな姿に形を変えても大丈夫」と語っており、ジャンルの固定化を避け、自由な表現を追求する姿勢を示しています。
これにより、ロックの枠を超えたポップな進化を遂げた一方で、バンドとしてのアイデンティティは保たれていると言えます。
ジャンル論争が示す音楽の多様性
この論争の背景には、音楽ジャンルの境界が曖昧になっている現代の状況があります。
ロックバンドの定義は人によって異なり、ハードロックやパンクをイメージする人もいれば、ギターベースのバンド全般を指す人もいます。
Mrs. GREEN APPLEの場合、ビートルズのようにポップ要素が強いのにロックバンドと呼ばれる例に似ています。
ビートルズもポップスとロックの両面を持ちながら、ロックの歴史に位置づけられています。
同様に、Mrs. GREEN APPLEの音楽はロックの基盤の上にポップな魅力を加えたもので、どちらかに厳密に分類しにくいのが特徴です。
ネットの意見では「フェーズ1はロックだったが、フェーズ2以降はJ-POP寄り」との指摘もありますが、これはバンドの進化として自然な流れです。
メディアが「ロックバンド」と呼ぶのは、バンド形式とロックのルーツを尊重した表現であり、論争自体が音楽の多様性を象徴しています。
紅白史上初の意義と今後の影響
紅白でバンドが大トリを務めるのは、確かに歴史的です。
過去のトリはソロアーティストやグループが主流で、ロックバンドの正式大トリはこれが初めてです。
この選出は、若い世代の支持を集めるMrs. GREEN APPLEの人気と、2025年の明るい楽曲「GOOD DAY」が年末にふさわしいと判断された結果です。
論争がある一方で、この起用は紅白の多様化を進める一歩とも言えます。
ロックファンからは違和感を覚える声もありますが、幅広い視聴者層に訴求する選択として評価できます。
さいごに
Mrs. GREEN APPLEの紅白大トリは、音楽ジャンルの議論を呼び起こしましたが、それはバンドの魅力が多面的である証拠です。
公式にロックバンドと位置づけられ、メディアもそれを基に報道している以上、「本当にロックバンドなのか」という疑問は個人の解釈次第と言えます。
重要なのは、彼らの音楽が多くの人に届き、感動を与えている事実です。
第76回紅白歌合戦でのパフォーマンスが、さらなる議論を深めつつ、新たなファンを生むことを期待します。

