静岡県富士市のシンボル、富士山。その標高「3776メートル」にちなんで名付けられたご当地アイドルグループ「3776(みななろ)」の中心メンバー、井出ちよの(いで ちよの)は、高校生活をリアルに切り取った音楽で多くのファンを魅了してきました。
彼女の歌は、青春の喜びや葛藤をありのままに映し出し、聴く人の心に深く響きます。
2020年の高校卒業後、大学進学を機に新たな一歩を踏み出した彼女の物語は、さらなる進化を見せています。
今回は、井出ちよのの「高校生活」から「大学」への旅路をたどり、富士山アイドルが描く青春のリアルに迫ります。
高校生活を刻んだ「季刊井出ちよの」
井出ちよのの音楽的キャリアの原点ともいえるのが、高校時代に取り組んだ「季刊井出ちよの」シリーズ。
2017年の高校入学から2020年の卒業まで、毎学期ごとに自身の体験や感情を楽曲に変え、CD-Rとしてリリースしたこのプロジェクトは、まさに彼女の青春の記録です。
たとえば、「打ち上げナイトスカイ」では文化祭の熱気を、「アフターインフルエンザ」では病気後の日常を歌い、リアルタイムで高校生活を音に刻みました。
このシリーズの集大成が、2020年にリリースされたアルバム『わたしの高校生活』。
全9曲で構成されたこの「卒業アルバム」は、3年間の成長や変化を追いかけたドキュメンタリーのような作品です。
中学3年生の時にリリースした『もうすぐ高校生活』(2016年)では、ギャル子やサブカル女子など“もしも”の高校生像を想像していましたが、『みんなの高校生活』(2020年)では現実の3年間を経た9つの視点で再構築。
富士山の麓で過ごした少女のリアルな青春が、ここに詰まっています。
富士山と結びついた青春の音
井出ちよのの音楽には、常に富士山が寄り添っています。
「3776」という名前が示すように、彼女の活動は富士山と切り離せません。
高校時代のライブでは、富士宮市のステージで地元愛を叫びながら歌う姿がファンの記憶に残っています。
『わたしの高校生活』のジャケットに映る富士山と制服姿の彼女は、地域と青春が融合した象徴そのもの。
季節ごとに異なる表情を見せる富士山のように、彼女の音楽もまた、学期ごとに多彩な魅力を放ってきました。
高校2年生の「寝食忘れ女子」として文化祭に没頭したエピソードや、高校3年生の「物欲女子」として日常のささやかな欲望を歌った楽曲は、等身大の少女の感情を映し出しています。
この地元との深い結びつきが、彼女の音楽に温もりと独自性を与えているのです。
大学進学と新たな挑戦
2020年3月、井出ちよのは高校を卒業し、大学進学のために上京。
「3776 Season#3(Neo)」としての活動を一旦完結させ、ソロ活動や新たなプロジェクトに挑戦を始めました。
大学生活では、「うさぎのみみっく!!」や「nicora ray ark」といったユニットでの活動が本格化。
2021年には「月刊井出ちよの」をスタートし、未発表音源や映像、ブロマイドがセットになった企画でファンとの絆を深めました。
さらに2023年、サリー久保田グループとのコラボ『香港庭園』で、ニューウェーブとアイドルポップが融合した新境地を開拓。
高校時代のリアルな日常から一歩進み、大学での経験が彼女の音楽に新たな深みを加えています。
2025年現在、大学卒業を間近に控えた彼女は、青春を超えた次のステージを見据えているようです。
井出ちよのの大学はどこ?
井出ちよののファンなら気になるのが、「彼女が通った大学はどこなのか」という点でしょう。
2020年3月16日の「3776」公式ブログで、彼女は大学進学のために上京したことを発表していますが、具体的な大学名は公表されていません。
アイドルとしての活動を続けながら学業を両立させていたことから、東京近郊の大学である可能性が高いと推測されます。
また、音楽や芸術に関連する学びを深めた可能性も考えられますが、公式な情報がないため、詳細は謎に包まれたままです。
彼女の大学生活は、「月刊井出ちよの」などのプロジェクトを通じて垣間見ることができます。
忙しいスケジュールの中でも創作を続ける姿は、高校時代から変わらない情熱の証。
大学名は明かされていなくとも、彼女の音楽がその経験を物語っています。
青春のリアルが響き続ける理由
井出ちよのの「高校生活」シリーズが愛される理由は、そのリアルさにあります。
文化祭やバイト、風邪をひいた日々など、誰もが経験したような瞬間が歌詞に込められ、聴くたびに自分の青春がよみがえる感覚。
大学進学後も、彼女はその等身大の姿勢を崩さず、新しい環境での挑戦を音楽に反映してきました。
2025年3月、高校卒業から5年が経ち、大学生活も終盤に差し掛かった今、彼女の歌声はさらに深みを増しています。
高校時代の「わたしの高校生活」が青春の「過去」を描いたものなら、大学での活動は「現在」と「未来」をつなぐ架け橋。
富士山アイドルとして地元を背負いながら、全国のファンに届く音楽を作り続けています。
井出ちよののプロフィール
【氏名】井出ちよの(いで・ちよの)
【誕生日】2001年5月3日
【愛称】ちぃちゃん
【出身】静岡県富士市
【所属ユニット】3776
さいごに
井出ちよのの「高校生活から大学へ」の旅は、青春のリアルを歌う少女が、アーティストとして成長する物語です。
富士山のふもとで始まった彼女の音楽は、高校時代の記録を超えて、大学での新たな挑戦へと広がりました。
『わたしの高校生活』や『みんなの高校生活』を聴けば、自分の青春を思い出し、心が温かくなるはず。そして、大学での経験を糧に、これからどんな歌を届けてくれるのか、楽しみに待ちたいですね。
富士山のように、季節ごとに新しい姿を見せる井出ちよのに、ぜひ注目してください!