嵐は日本を代表するアイドルグループとして、長年にわたり多くのファンを魅了してきました。
しかし、2020年末の活動休止に続き、2025年5月6日に2026年春のコンサートツアーをもって解散することが発表され、ファンの間に衝撃が走りました。
この記事では、嵐がなぜ活動終了に至ったのか、その本当の理由と、リーダーである大野智さんへのファンの思いを、信頼できる情報源やインタビュー記事をもとに紐解きます。
- 嵐は2026年春のコンサートツアーをもって解散することを2025年5月6日に発表。
- 活動休止のきっかけは大野智さんの「自由な生活をしたい」という願い。
- 解散の理由は、コロナ禍で果たせなかったファンへの直接の感謝を伝えるため。
- 大野智さんは活動休止中、表舞台から姿を消し、ファンの間で賛否両論。
- ファンからは悲しみと感謝の声が上がり、最後のコンサートへの期待も高まる。
嵐はなぜ活動終了したのか?
嵐の活動終了の発表は、2025年5月6日にファンクラブ会員向けの動画を通じて行われました。
この動画では、大野智さん、櫻井翔さん、相葉雅紀さん、二宮和也さん、松本潤さんが揃って登場し、2026年春にコンサートツアーを行い、同年5月末で活動を終了することを明らかにしました。
公式な理由として、メンバーは「コロナ禍で叶えられなかったファンへの直接の感謝とパフォーマンスを届けるため」と説明しています。
具体的には、大野智さんは動画で次のように語っています。
「時間をかけて、何度も話し合いを重ね、みんなで出した結論は、もう一度集まって、嵐としてのコンサートを行い、コロナによって叶えられなかった、ファンの皆さんに“直接感謝を伝える”“直接パフォーマンスを見てもらう”ということをもって、5人での活動を終了するということでした。」
この発言から、解散はファンへの感謝を形にするための最終的な決断だったことが伺えます。
また、活動休止から解散に至る背景には、メンバーの話し合いが重要な役割を果たしました。
2020年の活動休止発表時、大野智さんは「活動を再開したその先に、また再び休止に入るということは考えられませんでした」と述べ、休止の繰り返しを避けたい意向を示しています。
これは、解散が一時的な休止ではなく、明確な終わりを意識した選択だったことを示唆しています。

活動休止のきっかけ:大野智さんの願い
嵐の活動休止、そして最終的な解散の大きなきっかけは、大野智さんの個人的な思いにありました。
2019年1月27日の活動休止発表会見で、大野智さんは2017年6月にメンバーに対し、「自由な生活がしてみたい」と引退も覚悟して相談したことを明かしました。
この時点で、大野智さんは嵐としての活動を終え、芸能界からの引退も視野に入れていたようです。
松本潤さんは2022年1月14日放送のTBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへSP」で、この時の状況を振り返り、「最初大野が『抜ける、抜けたい』、『自分は脱退して仕事自体を辞めたい』という話を言って。
それだったらグループを4人で続けるというのは僕らは感覚的にないというグループなので、だったら終わりかなと思っていて」と語っています。
しかし、メンバー全員の話し合いと事務所の働きかけにより、大野智さんの態度は軟化し、解散ではなく活動休止という形に落ち着いたとされています。
大野智さんのこの決断は、2017年頃から強まっていた引退願望に根ざしています。
2020年1月3日放送の「嵐ツボ」(フジテレビ系)では、大野智さんが「10何年前から辞めたいと思っていた」と発言し、2006年頃から事務所を辞めることを考えていたことを明かしました。
この発言は、嵐が人気絶頂期にあった時期にも関わらず、大野智さんがアイドルとしての生活に疲弊していたことを示しています。

解散に至る背景:メンバーの絆と事務所の影響
嵐の解散は、大野智さんの個人的な願いだけでなく、メンバー間の絆や事務所の方針も大きく影響しています。
2019年の活動休止会見では、メンバーが「ひとりでも欠けたら嵐じゃない」という総意のもと、解散ではなく休止を選んだことが強調されました。
この考えは、解散発表時にも引き継がれ、5人全員での活動終了が選択されました。
一方で、事務所の意向も解散に至る過程で無視できない要素です。
嵐はジャニーズ事務所(現:STARTO ENTERTAINMENT)の看板グループであり、ファンクラブの会員数は約300万人、活動休止中も莫大な収益を生み出していました。
一部報道では、事務所がファンクラブ収入を維持するために活動休止を長引かせ、解散を遅らせたとの見方もあります。
しかし、2024年4月に「株式会社嵐」が設立され、メンバーが主体的に行動する方針を打ち出したことで、解散への道が明確になったと考えられます。

大野智さんへのファンの思い:賛否両論と感謝
大野智さんの行動や決断は、ファンにさまざまな感情を呼び起こしています。
活動休止中、大野智さんは表舞台から姿を消し、沖縄・宮古島での生活やビジネス展開に専念していました。
2023年2月の『女性セブン』では、宮古島のバーに出資していると報じられ、2024年11月にはタトゥーやビジュアルの変化が話題に。
これに対し、ファンからは「アイドルに戻る気がないのでは」との失望の声や、「自由に生きてほしい」と応援する声が混在しています。
X上では、解散発表後に大野智さんの姿を見たファンの反応が多数投稿されました。
たとえば、「大野くん全然変わってなくてよかった」「大野くん元気そうで良かった!」といった声が上がり、久しぶりの姿に安堵するファンが多く見られました。
一方で、「大野くん本当に嵐として戻ってくる気あるのかな?」と復帰への疑問を投げかける声もあり、ファンの複雑な心境が伺えます。
2024年5月3日の『女性セブン』インタビューでは、大野智さんが約1200日ぶりにメディアの取材に応じ、嵐の再始動について「どうなんですかねぇ」「深刻じゃない」と軽い口調で語ったとされています。
このインタビューは、ファンの間で再始動への期待と不安を同時に煽るものでした。
しかし、解散発表時の動画では、大野智さんが「ファンに直接感謝を伝える」ことを強調し、リーダーとしての責任感を示したことで、ファンからは感謝の声も多く寄せられています。

ファンクラブと25周年企画:ファンとの絆
嵐は活動休止中もファンクラブを通じてファンとの繋がりを維持してきました。
2024年9月15日、結成25周年を記念し、特設サイト「MY BEST ARASHI」の開設や全MVのYouTube公開、過去ライブDVDのBlu-ray化など、多数の企画が発表されました。
しかし、これらの企画は過去の映像が中心で、5人揃った新たな活動の発表がなかったため、一部ファンを落胆させました。
それでも、ファンクラブ限定のコンテンツや「君のうた」の絵本発売などは大きな反響を呼び、予約開始から2時間で完売するなど、嵐の人気の根強さを証明しました。
解散発表後、Xでは「最後絶対会いたいよぉ」「絶対嵐のツアー行く」と、2026年のコンサートへの期待を表明するファンの声が溢れています。

さいごに
嵐の活動終了は、大野智さんの自由への願いと、メンバー全員のファンへの感謝の思いが交錯した結果でした。
解散の背景には、長い話し合いと事務所の方針、そして何よりもファンとの絆がありました。
2026年のコンサートツアーは、嵐がファンに直接感謝を伝える最後の機会となるでしょう。
ファンとしては、悲しみと同時に、27年間の輝かしい活動への感謝を胸に、最後のステージを見届けたいところです。嵐が残した音楽と記憶は、これからも多くの人々の心に生き続けるはずです。
