2025年5月20日、NHK連続テレビ小説「あんぱん」の放送中に、江藤拓農林水産大臣の辞任を伝えるニュース速報が流れ、視聴者の間で大波紋を呼びました。
やなせたかしさん夫妻をモデルにした感動の物語が最高潮に達する中、突然のテロップに「タイミング最悪！」「豪ちゃんのシーンが台無し」と怒りの声が殺到。
なぜこのタイミングで速報が流れたのか、そして視聴者の不満の背景とは？ この記事では、事件の詳細とSNSでの反応を徹底解説します。
- 朝ドラ「あんぱん」第36話の感動シーンで、江藤拓農相の辞任ニュース速報が放送を中断。
- 江藤拓さんの辞任は「コメ買ったことない」発言と失言続きによる更迭が原因。
- 速報は豪ちゃんの戦死シーンと重なり、視聴者から「不適切」「感動を壊された」と批判。
- SNSでは「NHKの判断ミス」「朝ドラ受けなし」と怒りの声が広がる。
- 視聴率への影響が懸念されるが、物語の評価は高く、V字回復に期待。
朝ドラ「あんぱん」の感動シーン中にニュース速報
2025年5月20日放送の朝ドラ「あんぱん」第36話では、ヒロイン朝田のぶ（今田美桜さん）の幼なじみ、豪ちゃん（細田佳央太さん）の戦死が描かれ、阿部サダヲさんと河合優実さんの名演技が涙を誘う感動的なシーンが展開されました。
しかし、このクライマックスで、江藤拓農相の辞任を伝えるニュース速報テロップが約7分間流れ、視聴者の感情を大きく揺さぶりました。
Xでは、「豪ちゃんの葬儀の時に江藤農相の辞任のニュース速報出てイラッとした」「朝ドラの大事な場面の空気壊さんでください」と、視聴者の怒りが爆発。
特に、豪ちゃんの戦死シーンは物語の重要な転換点で、視聴者が感情移入していたタイミングだったため、「不適切にもほどがある！」と批判が集中しました。
スポニチアネックスによると、速報の影響で「あさイチ」の「朝ドラ受け」コーナーも中止となり、視聴者の不満をさらに増幅させました。
江藤拓農相の辞任の背景
江藤拓農相の辞任は、2025年5月18日の自民党佐賀県連の政治資金パーティーでの発言が発端です。
江藤さんは「（私は米を）買ったことがありません。支援者の方がたくさん下さるのでまさに売るほどある」と発言し、物価高で米価が下落する中での軽率な発言として批判を浴びました。
翌19日、石破茂首相から厳重注意を受け、「全面的に撤回して皆さまにおわび申し上げたい」と陳謝しましたが、野党5党が不信任決議案の提出を検討するなど、辞任は避けられない情勢に。
毎日新聞によると、5月20日に江藤さんが辞表を提出し、石破首相が更迭を決定。
後任に小泉進次郎さんが農水相に起用されたことも速報で伝えられました。
江藤さんの失言は、2月28日の予算委員会での「食糧法に価格の安定は書いてありません」との誤発言（後に訂正）に続き、国民感情を逆なでするものとして問題視されました。
なぜ放送中に速報が割り込んだのか？
NHKが「あんぱん」の放送中に速報を流した理由について、公式な説明は現時点でありませんが、時事ドットコムの報道では、野党の圧力と政府・与党内の責任追及が急速に進んだため、速報の必要性が高まったとされています。
NHKは、閣僚の辞任や更迭といった重大な政治ニュースを速報として扱う方針があり、江藤さんの辞表提出が5月20日夜に確定したことで、翌朝の放送中にテロップを挿入したと推測されます。
しかし、Xでは「NHKの判断ミス」「感動シーンを優先すべきだった」との声が多数。「あんぱん」の視聴率が前作「おむすび」の低迷（平均12.8％）を引きずり、5月1日時点で15.3％と苦戦する中、速報のタイミングが視聴者の不満を増幅させたようです。
視聴者は、「政治ニュースなら『あさイチ』で十分」「豪ちゃんのシーンに水を差された」と、NHKの編集判断に疑問を呈しています。
視聴者の怒りの真相
視聴者の怒りは、速報のタイミングが物語の感動的なシーンと重なったことに集中しています。
Xの投稿では、「阿部サダヲと河合優実の名演技の後、江藤農相の辞任テロップは不適切」「豪ちゃんの戦死で泣いてたのに空気が壊れた」と、物語の没入感を損なったことへの不満が目立ちます。
特に、豪ちゃんの戦死は「あんぱん」の戦後編の重要なシーンで、視聴者が感情的に共感していた瞬間だったため、速報の割り込みが「台無し」と感じられたようです。
また、「あさイチ」の「朝ドラ受け」が中止されたことも、視聴者の不満を増幅。Xでは「朝ドラ受けなしは許せない」「NHKは視聴者の気持ちを考えて」との声が上がり、ファンコミュニティの期待が裏切られた形になりました。
ピンズバNEWSでは、河合優実さんの「今田美桜食い」と評される名演技が視聴率を押し上げただけに、速報による視聴者離れが懸念されています。
「あんぱん」の物語と今後の期待
「あんぱん」は、やなせたかしさんと妻・小松暢さんをモデルに、戦前から戦後の激動期を描く物語で、今田美桜さんと北村匠海さんの主演が好評です。
第36話では、豪ちゃんの戦死をきっかけに、ヒロインの朝田のぶさんが新たな決意を固める展開が描かれ、視聴者から「朝ドラで久しぶりに泣いた」との声が。
脚本の中園ミホさんや主題歌のRADWIMPS「賜物」も高く評価され、放送1カ月でV字回復の期待が高まっています。
Xでは、「速報さえなければ最高の回だった」「豪ちゃんのシーンは涙なしに見られない」と、物語自体の評価は高いまま。
視聴率の低迷が課題ではあるものの、豪華キャストと感動的なストーリーで今後の巻き返しが期待されています。
さいごに
朝ドラ「あんぱん」の感動的な第36話で、江藤拓農相の辞任ニュース速報が割り込んだことは、視聴者の感情を大きく揺さぶりました。
豪ちゃんの戦死という重要なシーンを台無しにしたタイミングに、SNSでは怒りと失望の声が殺到。
NHKの速報判断と江藤さんの失言による辞任が、視聴者の不満を増幅させました。
それでも、「あんぱん」の物語の魅力は健在で、今後の展開に期待が寄せられます。
視聴者の心を掴む放送を、NHKにはぜひ取り戻してほしいですね！
