多くのファンが今も気になる、幾田りらさんがYOASOBIのボーカル「ikura」としてデビューするまでの経緯。
すべてのはじまりは、2019年頃、当時19歳だった幾田りらさんがInstagramに投稿していた弾き語り動画でした。
Ayaseさんがその動画、特にあいみょんの「君はロックを聴かない」のカバーを見て強く惹かれ、直接連絡を取ったことがきっかけです。
この「運命の弾き語り動画」が、世界を席巻するユニットYOASOBIを生み出した瞬間でした。
ここでは、公式インタビューや信頼できるメディアの情報に基づき、事実を丁寧に振り返ります。(2026年1月9日現在の最新情報に基づく)
この記事のまとめ
- 幾田りらさんは、ぷらそにかでの活動中に投稿したInstagramの弾き語り動画(特に「あいみょん『君はロックを聴かない』」のカバー)をAyaseさんが発見し、直接声をかけたことがYOASOBI加入の直接的なきっかけです。
- 当時、Ayaseさんはmonogatary.comからの依頼で「小説を音楽にする」ユニットのボーカルを探しており、幾田りらさんの透明感ある歌声と表現力がぴったり合ったと語っています。
- 幾田りらさんは中学時代からシンガーソングライターとして活動を開始し、2017年から2021年8月までアコースティックセッションユニット「ぷらそにか」に参加。そこでのカバー動画がInstagram経由でAyaseさんに届きました。
- プロジェクトは当初「2曲までで終わりの予定」でしたが、デビュー曲「夜に駆ける」の大ヒットにより長期活動へ。
- 初対面はレコーディング時で、それまで面識はなく、デビュー後1年間はほとんど個人的な交流がなかったものの、2020年の紅白歌合戦を機に絆が深まったと幾田りらさんが明かしています。
- 2025年には幾田りらさんがソロとしてNHK紅白歌合戦に初出場し、YOASOBI活動と並行して活躍の幅を広げています。
ぷらそにかでの活動とInstagram弾き語り動画の背景
幾田りらさんがAyaseさんに発見される前の活動基盤は、アコースティックセッションユニット「ぷらそにか」でした。
2017年、高校生だった幾田りらさんはこのユニットに加入。ボーカル、ギター、トランペット、キーボードを担当し、毎週のようにYouTubeでカバー動画を投稿していました。
ぷらそにかは、個々のシンガーソングライターが集まるセッションユニットで、カバー曲を中心に透明感のあるアレンジが特徴。
チャンネル登録者も増加し、10代〜20代を中心に支持を集めていました。
幾田りらさんはこの時期、Instagramにも自身の弾き語り動画を積極的にアップロード。
特に注目されたのは、あいみょんの楽曲「君はロックを聴かない」のカバーです。アコースティックギターのシンプルな伴奏に、幾田りらさんのクリアで情感豊かな歌声が乗ったこの動画が、Ayaseさんの目に留まりました。
Billboard JAPANのインタビューでAyaseさんは、次のように振り返っています。
「monogatary.comという小説投稿サイトがあって、そこのスタッフさんから『小説を音楽にするユニット』をやりたいって話を僕が受けたことがきっかけでした。そこからボーカリストとか楽曲の方向性をチームで話し合って、Instagramで弾き語りの動画を発見したikuraに声をかけて、今に至ります。」
この動画は、幾田りらさんの歌声の魅力——透明感がありながらも力強く、楽曲の世界観を深く表現する力——を如実に表したものでした。
Ayaseさんは「ビビビって」きたと表現するほど衝撃を受け、すぐに連絡を取ったそうです。
19歳の幾田りらに届いたAyaseからの声かけの詳細
当時、幾田りらさんは日本大学藝術学部音楽学科情報音楽コースに通う大学生で、ソロシンガーソングライターとして活動を続けていました。
中学3年生から本格的にライブを始め、小学6年生で作詞作曲を開始するなど、幼少期から音楽に深く根ざした人生を送っていました。
所属レーベルのオーディションに落ちた後、スタッフから「小説を歌にするユニットを始めるからボーカルやってみない?」という提案を受けます。
これがYOASOBIへの参加の入り口で、そこにAyaseさんからのInstagram経由の連絡が重なりました。
文春オンラインの2025年インタビューで、幾田りらさんは次のように語っています。
「ソロの幾田りらとして活動していく中で、19歳のときに『小説を歌にするユニットを始めるから一緒にやってみない?』と今のマネージャーさんが言ってくださって。」
さらに、「もともとプロジェクト自体も2曲までで終わりの予定だったので」と、当初は気軽な参加だったことを明かしています。
Ayaseさんからの声かけを受けた際、幾田りらさんはAyaseさんの顔写真がないSNSアイコンを見て「ちょっと怖い人かも」と感じたそうです。
しかし、実際に会ってみると「優しくて気さくな方」だったと、後年のインタビューで笑顔で振り返っています。
初対面からデビューまで:意外な距離感と絆の深まり
YOASOBI結成時、Ayaseさんと幾田りらさんはまったく面識がありませんでした。
連絡を受けて参加を決めたものの、初対面は「夜に駆ける」のレコーディング打ち合わせ。
モデルプレスのインタビューで幾田りらさんは、デビュー後1年間の関係についてこう語っています。
「それまで全く知らない人で、急に一緒に曲を作ることになったので、レコーディング以外ほとんど会わなかった」「連絡も1回もしたことなくて、個人的な連絡はなかったんですけど、グループラインみたいのはあったんです。」
当時18歳の幾田りらさんは人見知りが強く、6歳年上のAyaseさんとの距離感に戸惑ったそうです。
Ayaseさんも「急に距離詰め過ぎたら『キモい』って思われちゃう」と気遣っていたため、互いに慎重でした。
そんな中、2020年のNHK紅白歌合戦で初めて大舞台を共に経験。
「紅白でやっと(Ayaseさんに)ギュッて(近づいた)」と、幾田りらさんが笑顔で語るように、この出来事が転機となり、信頼と絆が急速に深まったのです。
YOASOBI結成の背景:小説を音楽にするプロジェクトの始まり
YOASOBIは、ソニーミュージックが運営する小説投稿サイト「monogatary.com」からの依頼でスタートしたプロジェクトです。
受賞小説を原作に楽曲化するというコンセプトで、Ayaseさんが作曲・編曲、幾田りらさんがボーカルを担当。
デビュー曲「夜に駆ける」はストリーミングとMVで億単位の再生を記録し、瞬く間に社会現象となりました。
以降、「群青」「怪物」「アイドル」などヒット曲を連発し、世界的な人気を獲得しています。
幾田りらさんはYOASOBIと並行してソロ活動も継続。
2025年の紅白ではソロとして初出場を果たし、「恋風」を披露。「この1年、ソロとして楽曲をたくさんリリースさせていただいて…大晦日に1年を締めくくる形で出られるっていうことは本当に嬉しいです」と語っています。
さいごに
AyaseさんがInstagramで偶然見つけた一つの弾き語り動画が、幾田りらさんをYOASOBIの世界へ導きました。
ぷらそにかでの地道な活動、19歳のタイミングで届いた声かけ、最初はぎこちなかった2人の関係——すべてが重なり、今や世界を魅了する音楽が生まれ続けています。
当初2曲限定の予定が、ここまで続くとは誰も想像していなかったでしょう。
これからも、幾田りらさんとAyaseさんの「小説を音楽にする」物語が、どんな新しい感動を届けてくれるのか。心から楽しみに待ち続けたいと思います。

