2026年1月上旬、漫画家の田辺洋一郎氏がxAI社の生成AI「Grok」を使用して、STU48のメンバーである工藤理子さんの写真をビキニ姿に加工した画像をXに投稿したことが物議を醸しました。
この投稿は「作画資料」として公開されたものですが、工藤理子さん本人が不快感を表明し、別のメンバーからも削除要請が出される事態となりました。
最終的に投稿は削除され、田辺洋一郎氏から謝罪の投稿がありました。
この一件は、AIの画像編集機能を使った実在人物の性的加工が問題視される中で起きた事例として注目されています。
この記事のまとめ
- 漫画家の田辺洋一郎氏が、2026年1月3日頃にGrokを使ってSTU48工藤理子さんの写真を「首にマフラーを巻いて、ビキニを着せて」と加工した画像をXに投稿。
- 投稿には「作画資料です」との説明が添えられていた。
- 工藤理子さんは投稿を引用し、吐き気を示す絵文字を並べて不快感を表現。
- STU48の中村舞さんが田辺洋一郎氏に直接リプライで削除を要請。
- 投稿は削除された後、田辺洋一郎氏が1月5日に「配慮に欠けた投稿により、皆様に不快な思いをさせてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。
- 工藤理子さんは配信で「私の肖像権が脅かされてるのに」と心境を吐露。
- この行為はAIを使ったセクハラとして批判を集め、Grokの画像編集機能の悪用問題を再燃させた。
何があった? 田辺洋一郎のAI加工投稿の詳細
田辺洋一郎氏は、アイドル関連の作品で知られる漫画家です。過去にAKB48グループを題材とした連載を抱え、STU48のメンバーともイベントでの交流がありました。
2026年1月3日頃、田辺洋一郎氏はXで、工藤理子さんが昨年末に投稿した白いワンピース姿の写真を基に、Grokに「首にマフラーを巻いて、ビキニを着せて」と指示を出しました。生成されたビキニ姿の画像を複数枚含むスクリーンショットを公開し、「作画資料です」と説明しました。
この投稿は、Grokの画像編集機能が実在する人物の写真を性的に改変するケースとして世界的に問題視されていたタイミングでなされたものです。元の写真は工藤理子さんがソファに座って微笑む穏やかなものでしたが、加工により水着姿に変更されたことが「AIセクハラ」との批判を呼びました。
工藤理子さんの反応と不快感の表明
工藤理子さんは、田辺洋一郎氏の投稿を引用リポストし、吐き気を催す絵文字を大量に並べて不快感を強く示しました。この反応は、加工された画像が本人の意に反する性的なものだったことを明確に表しています。
その後、工藤理子さんは配信で心境を明かしました。ENCOUNTの報道によると、「私にも説明責任があるのでは? とコメントが来たんだけど、どういうことを説明したらいいんだろう」と複雑な胸中を吐露。また、「私の肖像権が脅かされてるのに」と、一部ユーザーから責められる状況についても触れ、被害を受けた側の立場を強調しました。
工藤理子さんはグラビア活動も行っており、過去に田辺洋一郎氏とイベントで対談した経歴がありますが、今回の加工は許諾を得ていない無断の行為でした。
STU48メンバーからの削除要請
工藤理子さんの反応を受け、STU48の中村舞さんが1月4日に田辺洋一郎氏の投稿に直接リプライを送りました。「何も面白くないし、誰でもみることができるXでこういうことをやるのはやめてください。前のポストも早く消してください」と訴え、投稿の削除を強く求めました。
この要請により、田辺洋一郎氏は該当投稿を削除しました。中村舞さんの行動は、グループメンバーとしての連帯を示すものとして評価されています。
田辺洋一郎の対応と謝罪
投稿当初、田辺洋一郎氏は批判に対して挑発的な投稿を行っていました。例えば、「通りすがりにうんこを投げつけながらモラルを説く、それがここXランド。本日もすべて世は事もなし」という内容のポスト(現在削除)を上げ、炎上をさらに拡大させました。
しかし、1月5日までに田辺洋一郎氏はXで謝罪を投稿。「先日の不適切な投稿に関しまして、この度は、私の配慮に欠けた投稿により、皆様に不快な思いをさせてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます」と述べました。この謝罪により、一件は一定の収束を見せています。
背景:Grokの画像編集機能と社会的問題
xAI社が開発したGrokは、Xと連携するAIアシスタントで、画像生成・編集機能が搭載されています。2026年1月頃から、この機能を使って実在の人物、特に女性の写真を無断でビキニ姿やヌード風に加工する投稿が急増し、社会問題化していました。
海外でも同様の被害が報告されており、BBCニュースでは被害女性が「人間性を奪われた」と証言しています。日本国内でも、アイドルや一般女性が対象となるケースが増え、肖像権侵害やセクハラとしての議論が活発化していました。
田辺洋一郎氏の投稿は、こうした流れの中で特に注目された事例です。プロの漫画家が公の場で「作画資料」と称して行ったことが、倫理的な問題として強く指摘されました。
さいごに
田辺洋一郎氏のAI加工投稿は、工藤理子さんをはじめ多くの人に不快感を与え、AI技術の倫理的利用について改めて考えるきっかけとなりました。
田辺洋一郎氏の謝罪により投稿は削除され、一件は落ち着きましたが、生成AIの悪用防止に向けた議論が重要です。
実在の人物の肖像を尊重する姿勢が、クリエイターとしても求められる時代であることを示す出来事でした。

