2025年5月22日夜、JR山手線の外回りがパンタグラフの故障により全線で運転を見合わせ、約5万2千人の通勤・通学客に影響を与えました。
車掌が渋谷駅でパンタグラフの放電と変形を発見し、15編成中14編成が破損するという異例の事態に。
「なぜこんな大規模な故障が起きたのか」「通勤への影響はどうなるのか」と、利用者や鉄道ファンの間で疑問と不安が広がっています。
この記事では、故障の原因、運休の影響、JR東日本さんの対応策を詳しく解説します。
- 2025年5月22日午後9時47分頃、山手線外回りでパンタグラフの放電と変形が確認され、全線運休。
- 15編成中14編成がパンタグラフ破損、約5万2千人に影響。
- 原因は新橋駅付近の架線異常とされるが、詳細は調査中。
- 京浜東北線や東海道線にも影響、内回りや振替輸送で対応。
- JR東日本さんは23日始発までの復旧を目指すが、詳細な再発防止策は未発表。
山手線のパンタグラフ故障の原因は?
2025年5月22日午後9時47分頃、渋谷駅で山手線外回りの車掌が「パンタグラフから放電があった」と報告し、点検の結果、パンタグラフの変形が確認されました。
JR東日本さんによると、15編成中14編成でパンタグラフに異常が見つかり、外回りの全線で運転を見合わせました。
Xでは「ハンガーが外れてパンタグラフを破損させる架線トラブルが原因かも」との推測が飛び交い、ニュースでも新橋駅付近の架線異常が原因として報じられています。
過去の類似事例では、2024年8月16日にJR中央・総武線と東京メトロ東西線で、車両基地の架線部品の破損がパンタグラフを傷つけたケースがありました。
JR東日本さんの取材に対し、広報担当者が「車両基地の架線つなぎ目の部品が壊れ、パンタグラフに引っかかった」と説明しています。
今回の山手線でも同様の架線トラブルが疑われますが、JR東日本さんは「原因は調査中」とし、詳細な発表はありません。

5万2千人に及ぶ運休の影響
今回の運休は、山手線外回りの全線で22日中の運転を取りやめたため、約5万2千人の通勤・通学客に影響を与えました。
影響は山手線にとどまらず、並行する京浜東北線や東海道線、上野東京ライン、宇都宮線、高崎線でもダイヤの乱れが発生。
Xでは「他の路線にも影響が出るおそれ」との声や、「明日のラッシュ時影響必至」との懸念が上がっています。
特に、夜間帯の運休は帰宅ラッシュに重なり、利用者に大きな不便をもたらしました。
Xで「さっきこれに引っかかってた」との投稿があり、実際に影響を受けた利用者の不満が伺えます。
JR東日本さんは内回りや東京メトロ、都営地下鉄、京急などでの振替輸送を呼びかけましたが、ICカードのチャージ利用では振替が適用されないため、一部で追加費用が発生したとの声もあります。

JR東日本の対応策
JR東日本さんは、22日中の外回り運転を取りやめ、23日の始発までに復旧を目指すと発表しました。
Xでは「総員徹夜で復旧作業」との声があり、復旧に向けた作業が急ピッチで進められている様子が伺えます。
また、振替輸送として内回りや他のJR線、東京メトロ、都営地下鉄などを案内し、利用者に代替ルートの使用を呼びかけました。
しかし、再発防止策については具体的な発表がなく、Xでは「パンタグラフの故障、多いな」と過去のトラブル頻度を指摘する声も。
2024年8月の中央・総武線での同様のトラブル後、JR東日本さんは架線点検の強化を表明しましたが、今回は詳細な対策が未公表です。
インタビュー記事では、JR東日本さんの広報担当者が「架線点検の頻度を増やすが、完全な防止は難しい」とコメントした過去の事例があります。

さいごに
山手線のパンタグラフ故障は、新橋駅付近の架線異常が原因と疑われるものの、詳細は調査中であり、5万2千人もの利用者に大きな影響を与えました。
JR東日本さんの迅速な復旧作業や振替輸送の案内は評価される一方、再発防止策の具体性や過去のトラブル頻度への懸念が残ります。
Xの声からも、通勤者や鉄道ファンの間で原因の解明と信頼回復への期待が高いことがわかります。
今後、JR東日本さんが透明な情報開示と対策強化を進めることで、安心して利用できる山手線を取り戻してほしいです。
