池谷直樹さんは、かつて「スポーツマンNo.1決定戦」のモンスターBOXで日本人初の23段を跳んだ元体操選手であり、タレントとして活躍してきました。しかし、現在は1億2000万円という巨額の借金を抱え、たこ焼きのキッチンカー事業「池谷直樹の跳びたこ」で返済に取り組んでいます。この記事では、ABEMA TIMESの密着取材などを基に、なぜキッチンカーを選んだのか、その苦労と成功のポイントを詳しくお伝えします。
この記事のまとめ
- 借金は劇団運営の赤字や金銭トラブルが積み重なり、1億2000万円に達した。
- コロナ禍でタレント仕事が減少し、2022年からたこ焼きキッチンカーを開始。
- 毎日休みなく働き、平均売上20万円、利益率50%を目指して返済を進めている。
- 極端な天候や長時間労働が大きな苦労だが、大阪人らしい本格的な味で客を惹きつけている。
- 池谷直樹さんは「借金1億2000万円、たこ焼き売って返します」と決意を語り、借金は減り始めている。
- 劇団も継続し、再建の手応えを感じながら多角的に努力を続けている。
借金が1億2000万円に膨らんだ理由
池谷直樹さんの借金は、一度に大きな金額を借りたわけではなく、長年にわたって積み重なったものです。2012年に自身が代表を務める劇団「サムライ・ロック・オーケストラ」を設立しましたが、運営の赤字や金銭トラブルが続き、負担が増えていきました。
さらに、2011年の東日本大震災をきっかけに舞台「マッスルミュージカル」の活動が終了し、収入源が減少した時期もありました。そして、コロナ禍でタレントとしての仕事が激減したことが決定的でした。池谷直樹さんはインタビューで「1回で1億2000万円じゃないからね。積もりに積もってそうなっている」と説明しています。このように、複数の要因が重なり、借金が1億2000万円に達したのです。
なぜたこ焼きキッチンカーを選んだのか
コロナ禍で従来の仕事が難しくなったため、池谷直樹さんは新たな道を探しました。そこで選んだのが、2022年に始めたたこ焼きのキッチンカー事業「池谷直樹の跳びたこ」です。大阪出身であることを活かし、本格的な味を提供することを決めました。
インタビューでは「コロナでタレントとしての仕事もなかなか難しくなったので、キッチンカーをやろうと。大阪人なんでね。うちのたこ焼きはびっくりするぐらい美味しい。周りがカリッとしてて、中がトロッとしている」と語っています。芸能人のプロデュース店ではなく、自分で運転し、鉄板の前で焼くスタイルを選んだのは、確実に収入を得るためです。2023年には横浜の商業施設に1号店もオープンさせ、事業を拡大しています。
キッチンカー事業のリアルな苦労
キッチンカー事業は、想像以上に過酷です。池谷直樹さんは準備から閉店まで休憩を取らずに働き続けます。インタビューで「稼ぐため。それ以外にないですよ。休みでお金使ったらマイナスでしょ? だったら少しでもプラスになるように。暇な時間を自分に与えないようにして、お金を稼ぐ。休みはいらないですね」と明かしています。
天候の影響も大きく、例えば群馬県太田市での出店では激しい雪の中、看板を立てて発電機を準備しました。夏場は車内が50℃を超え、「まじで振り切って、死ぬかと思った」と振り返るほどです。また、出店場所の選定も重要で、高い出店料を避け、利益率50%を維持する工夫をしています。他のスタッフがいても、池谷直樹さんがいないとキッチンカーは出せないため、全てを一人でこなす負担が大きいのです。
さらに「いや、できればやりたくないけど…借金あるからさ、頑張んないとね」と本音を漏らしており、肉体的・精神的な厳しさが伝わってきます。
成功の鍵:本格的な味と地道な努力
一方で、事業の成功要因もあります。1日の平均売上は20万円程度で、たこ焼き1200個から1500個を焼きます。メニューはソース味(6個700円)とトリュフ塩味(6個800円)などがあり、客からは「うまいです。やっぱり中がトロっとしていて、外がカリカリしすぎないのがいいですね」「熱い、美味しい」と好評です。
大阪人としてのこだわりが味に表れており、「うちのたこ焼きはびっくりするぐらい美味しい」と自信を持っています。客足が絶えないのは、この味と池谷直樹さん自身の存在感によるものです。利益率を高く保つために出店場所を工夫し、地道に返済を続けています。
返済の現状と今後の展望
池谷直樹さんは「頑張れば返せるんじゃない? でも頑張らないと返せない。今は膨らんでない。減っていってるよ」と語っています。毎月の返済額については「具体的に言うと銀行さんに怒られるから、許してもらえる範囲で。利息の方が多いけど」と明かし、利息が大きいながらも着実に減らしている状況です。
劇団の運営も続け、2025年の決算で初めてトントンになる可能性を感じているそうです。「もうすぐ決算出るんですよ、2025年の。もしかしたら初めてトントンまで行っているかも」と手応えをにじませています。キッチンカーと劇団の両輪で、多角的に収入を確保しながら借金返済に取り組んでいます。
さいごに
池谷直樹さんは、過去の栄光を支えにしながら、現在の苦境をたこ焼きキッチンカーで乗り越えようとしています。巨額の借金という重圧の中でも、笑顔を絶やさず、休みなく働く姿は多くの人に勇気を与えます。「借金1億2000万円、たこ焼き売って返します」という言葉に込められた強い意志が、今後の完済への道を照らしていくことでしょう。池谷直樹さんのこれからの活躍を、心から応援しています。

