ジークアクスでミハルとカイが結婚している世界戦はなぜ没に?シャリア・ブルとのスパイ設定が外された舞台裏とは

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『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の劇場先行版再上映記念舞台あいさつ(2025年6月28日)で、シリーズ構成・脚本の榎戸洋司さんが、ミハル・ラトキエとカイ・シデンが結婚している幻のストーリープランを明かしました。

このプランでは、ミハルがジオン軍諜報部で働き、シャリア・ブルと裏で繋がるスパイ設定が構想されていましたが、監督の鶴巻和哉さんが「ピンと来なかった」と却下。

なぜこの魅力的な設定は没になったのでしょうか?

本記事では、舞台あいさつでの発言やファンの反応を基に、その舞台裏を探ります。

この記事のまとめ
  • ジークアクスでミハルとカイが結婚する世界戦の設定は、初期アウトラインで検討されたが没に。
  • ミハルはジオン諜報部で偉くなり、シャリア・ブルと繋がるスパイ設定が構想されていた。
  • 鶴巻監督が「ピンと来なかった」と判断し、マチルダやララァへの変更が決定。
  • ファンからは「ミハルとカイの結婚が見たかった」と惜しむ声や、新設定への期待がXで話題。
  • インタビュー記事は舞台あいさつが主で、詳細な没理由は監督の直感によるものと判明。

ジークアクスでミハルとカイが結婚している世界戦はなぜ没に?

2025年6月28日、都内で開催された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の再上映記念舞台あいさつで、榎戸洋司さんが驚くべき秘話を披露しました。

ジークアクスの初期アウトラインでは、ミハル・ラトキエとカイ・シデンが結婚している設定が検討されていたのです。

榎戸さんは、「最初は1組男女がいいかなと思ってミハルとカイが結婚している話を考えた。脚本にはなっていない、アウトラインで」と語り、ミハルがジオン軍諜報部で「偉い人」になり、マチュことアマテ・ユズリハとジークアクスをシャリア・ブルの下に戻すスパイ的役割を担うストーリーを構想していたと明かしました。

しかし、このプランは鶴巻和哉監督に却下されました。

鶴巻監督は「ピンと来なかった」と感じ、別の方向性を提案。

榎戸さんは当初、鶴巻監督の提案でマチルダ・アジャンを登場させる案を考えましたが、最終的に「アムロが両親の別居を経験しているからこそ、寄り添っているカップルを見せる意味がある」と判断し、ララァ・スンをマチュの成長に影響を与えるキャラクターとして採用したと説明しています。

この決断により、ミハルとカイの結婚設定やスパイストーリーは脚本化されず、幻となりました。

シャリア・ブルとのスパイ設定の詳細

榎戸さんが構想したスパイ設定では、ミハルがジオン軍諜報部で重要な役割を果たし、シャリア・ブルと裏で繋がりながら、マチュとジークアクスをギレン派から救う展開が描かれる予定でした。

この設定は、『機動戦士ガンダム』でのミハルの悲劇的な運命(戦災孤児としてスパイ任務中に死亡)を覆し、ジオン優勢なジークアクス世界戦で活躍する姿を描く試みでした。

Xでは、@sioagisolutoさんが「ミハルが諜報部でシャリア・ブルと繋がるなんて、めっちゃカッコいい設定だったのに」と惜しむ声を投稿。

また、@t_chronoさんは「ミハルが生き残ってカイと結婚とか、最高の救済ルートじゃん」と、幻の設定への期待を語っています。

なぜ監督は「ピンと来なかった」のか

鶴巻監督がミハルとカイの結婚設定を却下した理由は、舞台あいさつでの「ピンと来なかった」という発言が主な手がかりです。

具体的な理由は明かされていませんが、榎戸さんは、ジークアクスの物語の核であるマチュの成長に焦点を当てるため、ミハルとカイの夫婦設定よりも、ララァのような「違う形の恋愛を見せられるキャラクター」が適切だと判断したと述べています。

鶴巻監督も、9話のララァエピソードについて「最初は違っていた」と振り返り、ララァ中心の展開が最終的に「正解だった」と感じたとコメントしています。

このことから、監督の直感と物語のテーマ性が、結婚設定の没理由に大きく影響したと考えられます。

ファンの反応と幻の設定への期待

X上では、ミハルとカイの結婚設定が話題となり、ファンの間で賛否や期待が飛び交っています。

@mak016さんは、「カイとミハルが結婚して幸せに暮らしてる世界線、絶対見たかった」と投稿し、オリジナルでのミハルの悲劇を思うと救済ルートを望む声が強いことを示しています。

一方、@767676naさんは、「ジオン諜報部のミハルとかスパイ設定は面白いけど、マチュの話にどう絡むのか想像しにくい」と、物語への統合の難しさを指摘。

また、@hounds02さんは、「シャリア・ブルとの繋がりはジークアクスのジオン優勢設定に合うけど、ララァの方がマチュの成長にハマったんだろうな」と、監督の選択に納得する意見を述べています。

さいごに

ジークアクスで構想されたミハルとカイの結婚設定や、シャリア・ブルと繋がるスパイストーリーは、ガンダムファにとって衝撃的な「幻のプラン」でした。

鶴巻監督の「ピンと来なかった」という判断により、ララァを中心とした物語が採用され、マチュの成長が強調されたものの、Xでのファン反応からは、ミハルとカイの幸せな世界線やスパイ設定への強い期待が伺えます。

ジークアクスの今後の外伝や続編で、こうした幻の設定が再び日の目を見る可能性はあるのか、ファンの注目が集まります。

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