元乃木坂46のメンバーで、現在は政治コメンテーターとして活躍する山崎怜奈さんが、2025年7月20日放送の東海テレビ『選挙ONE』で参政党とその代表・神谷宗幣さんに対して鋭い批判を行い、注目を集めています。彼女の発言は参政党支持者からの反発を招いていますが、その背景には彼女の真摯な問題意識と社会への深い洞察があります。
この記事のまとめ
- 山崎怜奈さんが『選挙ONE』で参政党の「日本人ファースト」主張や右派ポピュリズムを批判し、議論を呼んでいる。
- 参政党は2025年参院選で14議席を獲得し、SNSを活用した若年層への訴求力が背景にある。
- 山崎さんの元アイドルという経歴が一部で批判されるが、彼女の真摯な姿勢が支持を集めている。
- コメンテーターとしての彼女の挑戦は、政治への関心を高めるきっかけとなっている。
山崎怜奈さんの参政党批判とその意義
2025年7月20日放送の『選挙ONE』で、山崎怜奈さんは参政党の「日本人ファースト」などの主張に対し、「日本社会に対する前向きな国家論が不足している」「差別的な発言を助長する可能性がある」と危機感を表明しました。
さらに、番組内で神谷宗幣さんとのインタビュー後、「右派ポピュリズムに投票する流れが成立している」「逃げのように聞こえる」「率直に心証が悪い」と率直に指摘しました。
これらの発言は、参政党の過激な主張が社会の分断を助長しかねないという彼女の懸念を反映しています。
彼女は特に、弱者やマイノリティが別のマイノリティを攻撃する構図を危惧し、「差別される側が肯定する側に回る可能性」を問題視しました。
このような視点は、ポピュリズムの危険性を冷静に分析するものであり、若年層にもわかりやすく政治的議論を提示した点で意義深いです。
参政党の躍進とその問題点
参政党は2025年参院選で14議席を獲得し、与党の過半数割れの中で注目されました。
その背景には、SNSやYouTubeを活用した若年層への訴求力があります。
神谷宗幣さんの「国が滅ぶ！」といった過激な訴えや、街頭演説のライブ配信、TikTokでのショート動画が支持を集めました。
しかし、山崎さんはこの戦略が「端的で響く」と認めつつ、「具体的な議論が欠けている」と批判しています。
参政党の主張が、不満や不安を煽る一方で、政策の具体性に欠ける点は、彼女が「逃げ」と評した理由の一つです。
彼女の発言は、参政党の手法が社会の分断を助長するリスクを浮き彫りにし、建設的な国家論の必要性を訴えるものでした。
元アイドルから政治コメンテーターへの転身
山崎怜奈さんは、乃木坂46の2期生として2013年にデビューし、慶應義塾大学環境情報学部を卒業した「才女」です。
2022年にグループを卒業後、ラジオ番組『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』（TOKYO FM）や『選挙ONE』で活躍。
2024年の東京都知事選特番では、石丸伸二さんとの討論で注目を集めました。
一部の参政党支持者から「上から目線」「政治専門家でない」と批判されていますが、彼女の経歴はむしろ多様な視点を提供する強みです。
2024年12月の『あちこちオードリー』（テレビ東京）では、過去の炎上について「AIみたいに返されて寂しい」と本音を語り、質問者としての苦悩を明かしました。
このインタビューから、彼女が真摯に政治に向き合おうとする姿勢が伝わります。
コメンテーターとしての挑戦と支持の声
山崎さんの発言に対し、X上で「公平でなさすぎる」「不愉快」との批判が上がる一方、「参政党はレイシス党」「山崎さんが正しい」と支持する声も多く見られます。
彼女の率直な発言は、選挙特番という中立性が求められる場での挑戦でしたが、ポピュリズムや差別的発言への警鐘として共感を呼んでいます。
特に、若年層や政治に無関心だった層に対し、彼女のわかりやすい言葉で問題提起する姿勢は、政治への関心を高める効果があります。
彼女が元アイドルという背景を持ちながら、勇気を持って政治的発言を行う姿勢は、多くの視聴者にとって新鮮で、議論を活性化させる一因となっています。
さいごに
山崎怜奈さんの参政党批判は、ポピュリズムや社会の分断に対する深い問題意識を反映したものでした。
元アイドルから政治コメンテーターへの転身を果たした彼女の挑戦は、時に批判を浴びながらも、政治を身近に感じさせるきっかけを提供しています。
参政党の今後の動向や、彼女がどう自身の役割を築いていくのか、引き続き注目です。
読者の皆さんは、彼女の姿勢や参政党の主張についてどう思いますか？ぜひ意見を聞かせてください。
