近年、SNSの普及により、テレビ番組の出演者や参加者に対する意見が即座に広がるようになりました。
特に、お笑い番組では視聴者の反応が番組の魅力の一部を担う一方で、過度な批判が問題となるケースが増えています。
TBSで放送された「ウンナン極限ネタバトル!ザ・イロモネア 笑わせたら100万円」の特番を巡り、一般審査員への誹謗中傷が相次いだことで、番組側が異例の注意喚起を行いました。
この問題は、番組の存続にも影響を及ぼす可能性を秘めており、多くの視聴者が懸念を表明しています。
この記事のまとめ
- TBSが公式サイトで一般審査員への誹謗中傷に注意喚起を発表
- 番組は一般審査員100名のジャッジが基盤となっており、審査員の参加が不可欠
- 誹謗中傷の背景に、笑わない審査員への不満や番組仕組みの誤解がある
- 笑いの多様性を尊重し、素直な反応が番組の面白さを生むという視聴者の意見多数
- 過度な中傷が続けば、観覧客の減少につながり番組継続が危ぶまれる
イロモネア審査員への誹謗中傷が怖い…観覧客減少で番組終了の危機?
TBSは、2025年12月29日に放送された「ウンナン極限ネタバトル!ザ・イロモネア 笑わせたら100万円」の特番後、一般審査員に対するインターネット上の誹謗中傷を確認し、公式サイトで注意喚起を掲載しました。
声明では、「当番組は、一般審査員100名の方々にご参加いただいており、こうした審査員の皆様のジャッジにより番組が成り立っております。この度の特番放送において審査員の方々を誹謗中傷するようなインターネット上の書き込みが見られますが、このような行為はお控えいただくよう、お願い申し上げます」と明記されています。
この注意喚起の背景には、放送後の一部視聴者が、笑わなかった審査員の顔をSNSで晒したり、厳しい言葉を投げかけたりしたことがあります。
一般審査員は顔出しで参加しており、こうした行為が審査員の精神的負担を増大させています。
視聴者の間では、「こんな誹謗中傷があると、その内怖くて誰も観覧に来なくなってしまう」「観覧客の素直な気持ちを尊重しなければこの番組は成り立たない」という声が上がっています。
実際に、誹謗中傷がエスカレートすれば、観覧募集に応募する人が減少し、番組の収録自体が難しくなる可能性があります。
「イロモネア」は、一般参加者の自然な反応が番組の緊張感と面白さを生む仕組みです。
もし観覧客が減少すれば、番組の継続が危ぶまれる事態となりかねません。この点が、タイトルで指摘される「番組終わる?」という懸念の核心です。
TBS注意喚起の詳細と番組側の対応
TBSの公式サイト更新は、2026年1月3日頃に行われました。
複数のメディアが報じたところによると、番組側は「番組視聴者の皆様へ」と題したメッセージで、審査員の重要性を強調しています。
具体的には、一般審査員100名のジャッジが番組の根幹であり、誹謗中傷を控えるよう呼びかけました。
この対応は、近年増えているSNS上の過熱した反応に対する予防措置とも言えます。
番組は2005年にスタートしたウッチャンナンチャンの冠番組で、芸人が一発ギャグ、モノマネ、ショートコント、モノボケ、サイレントのジャンルから選び、制限時間1分で審査員を笑わせるルールです。
観客100名の中から無作為に選ばれた5人の審査員を対象とし、ステージが進むごとに必要な笑わせる人数が増えます。ファイナルでは5人全員を笑わせて100万円獲得となります。
番組側が注意喚起に踏み切った理由は、特番放送後の書き込みが審査員個人を対象としたものだったためです。
スポニチアネックスやORICON Newsなどの報道でも、TBSが審査員のジャッジを尊重する姿勢を示したことが伝えられています。
番組の仕組みと審査員の役割
「イロモネア」の最大の特徴は、一般審査員の存在です。観客100名は事前に募集され、収録に参加します。
審査員5人はその中からランダムに選ばれ、本番で自分が審査員になったことを知ります。この仕組みが、芸人の緊張感を生み、視聴者を引きつける要素となっています。
過去の収録体験談では、事前の説明会で笑いの傾向を観察し、バランスを取って観客を選ぶ調整が行われる場合があると指摘されています。
これにより、常に全員が笑う状況を避け、賞金の価値を高めています。ただし、番組側は「無作為」と説明しており、ヤラセ疑惑を否定する形です。
審査員の役割は、素直に笑うか笑わないかを示すことだけです。人それぞれ笑いのツボが異なるため、ベテラン芸人のネタでも笑わない人がいるのは自然です。
視聴者の意見として、「人によってツボってあるし、ハマらない人が当たっちゃう運要素も含めてイロモネアの面白さ」「内心で面白いと思っていても顔に出るまで温度差がある」との声があります。
一般審査員の参加があってこそ、番組は成立するのです。
笑いの多様性と視聴者の本音
放送後、多くの視聴者が笑いの多様性を指摘しています。
「面白さなんか色々あるんだから『面白い』と判断する人もいれば『つまらない』と判断する人もいる」「だからと言ってその人を攻撃するのは筋違い」「現代の『多様性』って事を全く理解していない人なんでしょう」という意見が目立ちます。
また、番組のルールを理解していないことが中傷の原因だとする声もあります。
「ランダムに選ばれてる審査員になる仕組みで、自分が審査員になっている事を知る由もないのに、中傷とはどういう了見」「その仕組みこそがイロモネアの特徴であり面白さ」との指摘です。
一方で、「何でこんなに面白いのに笑わないのかと思うこともあるけど、そこも含めてこの番組の良さ」「昔ならどってことなかったけど、顔晒すと怖いなぁ。何とも世知辛い世の中になってしまった」という残念がる声もあります。SNSが中傷を増幅させる要因となっているようです。
エキスパートの分析では、好きな芸人が笑わせられなかった不満や、プロ審査員のような「納得」を求める視聴者が原因とされています。
バラエティ番組として気楽に楽しむ前提が、SNS時代に崩れつつあるのかもしれません。
誹謗中傷の影響と今後の懸念
誹謗中傷は審査員個人にダメージを与えるだけでなく、番組全体に悪影響を及ぼします。
「一般の方があってこそ成り立つ番組だし、個人的には感謝したい」という感謝の声がある一方で、中傷が続けば応募者が減る恐れがあります。
過去の類似事例として、他の番組でも一般参加者への批判が問題化したケースがありますが、「イロモネア」の場合、顔出しの度合いが高いため、より深刻です。
視聴者からは、「時代が変わったのか、SNSがそれを顕在化させただけなのか」「ノイジーマイノリティが騒いでるだけかもしれないが、惑わされず楽しむのが良い」という冷静な意見も見られます。
さいごに
「イロモネア」は、笑いの多様性を体現する番組として長年愛されてきました。
一般審査員の素直な反応が、芸人の挑戦をより魅力的にしています。
しかし、SNS上の過度な反応がこの仕組みを脅かしている現状は残念です。TBSの注意喚起は、視聴者に番組の本質を再認識させる機会となりました。
私たち視聴者は、個人の感性を尊重し、楽しく視聴する姿勢を心がけたいものです。
そうすることで、このユニークな番組が今後も続いていくことを願います。

