2026年2月14日深夜、大阪ミナミの道頓堀で、17歳の少年3人が刃物で刺され、1人が死亡する痛ましい事件が発生しました。容疑者は21歳の無職男性で、被害者たちとは面識がありました。なぜ深夜の繁華街でこのような惨劇が起きたのか。事件直前のトラブル、容疑者の供述、被害者たちとの関係性を、報道された事実に基づいて解説します。
この記事のまとめ
- 事件は7〜8人の男女グループ内で起きた知人同士のトラブルが発端です。
- 容疑者が被害者側の知人女性に迷惑行為をし、少年らが注意したところ激高しました。
- 容疑者は「ナイフで威嚇するつもりだった」と殺意を否認しています。
- 被害者たちは道頓堀の「グリ下」で知り合った面識者でした。
- 容疑者は短気な性格で、刃物を常時持ち歩く姿が目撃されています。
- 事件はグリコ看板近くのビルエントランスで発生し、観光地での深夜の危険性を浮き彫りにしました。
事件の概要と現場の状況
事件が発生したのは2026年2月14日午後11時55分頃、大阪市中央区心斎橋筋2丁目の商業ビル1階エントランスです。道頓堀川沿いの繁華街で、グリコ看板や戎橋がすぐ近くにある観光名所です。
17歳の男性3人が刃物で次々と刺されました。
- 奈良県田原本町在住の会社員・鎌田隆之亮さんは胸などを複数回刺され、搬送先の病院で死亡が確認されました。
- 別の17歳の少年2人も上半身を刺され、1人は意識不明の重体、もう1人は内臓損傷で全治約3週間の重傷です。
現場には事件直前、7〜8人の男女が集まっていました。容疑者は刃物を持ったまま逃走しましたが、翌15日午前、約1.5km離れた浪速区内の路上で身柄を確保され、殺人容疑で逮捕されました。
容疑者・岩崎龍我の供述と動機
逮捕されたのは大阪市住吉区山之内在住の無職・岩崎龍我です。
調べに対し、岩崎龍我は次のように供述しています。
「殺意はありませんでした。初めはナイフで威嚇するつもりだったが、向かってきた男性の胸付近を突き刺しました」
威嚇のつもりだったと主張していますが、被害者の胸部などの急所を複数回刺した点から、殺意の有無が今後の捜査の焦点となっています。
被害者・鎌田隆之亮さんらとの関係性
容疑者と被害者3人は面識がありました。
彼らは道頓堀のグリコ看板下の遊歩道、通称「グリ下」に出入りする若者たちで、共通の知り合いを通じて知り合っていたとみられます。年齢差は4歳ですが、グリ下という閉鎖的なコミュニティの中で、遊び仲間や先輩後輩のような関係だったようです。
事件当夜も、容疑者を含む7〜8人のグループが現場周辺に集まっていました。知人同士だからこそ、感情が激しくぶつかりやすい状況だったと言えます。
女性への迷惑行為が事件の引き金
事件の直接的なきっかけは、容疑者の女性に対する迷惑行為でした。
捜査関係者や目撃情報によると、容疑者はグループ内にいた被害者側の知人女性に執拗に声をかたり、ちょっかいを出したりしていたそうです。
鎌田隆之亮さんら男性陣が女性を守るために「やめろ」と注意したところ、容疑者が激高。持っていた刃物を取り出し、少年たちを次々と襲ったとみられています。
年下の少年たちに制止されたことがプライドを傷つけ、短気な性格が爆発した形です。
容疑者の人物像とグリ下コミュニティ
容疑者を知る人は「短気すぎるほど短気な人だった。肩がぶつかっただけで『おい』と怒鳴られることがあった」と証言しています(FNNプライムオンライン報道)。
また、昨夏にグリ下で知り合った15歳の女性は「見た目は怖いが、話すと優しくて頼れる存在だった」と振り返っています。しかし、怒らせると感情の制御ができなくなるタイプだったようです。
事件前日の14日には、グリ下周辺で容疑者が本物の刃物と模造刀を見せびらかしていたという証言もあります。グリ下は家庭や学校に居場所のない若者が集まる場所で、薬物問題や感情的なトラブルが絶えない空間として知られています。2025年には行政が柵を設置しましたが、コミュニティは近隣エリアへ移って存続していました。
こうした環境の中で、容疑者は刃物を常時携帯するような行動を繰り返していた可能性があります。
さいごに
道頓堀という日本有数の観光地で、深夜に起きたこの事件は、知人同士の些細な注意が命を奪う結果となりました。容疑者の短気な性格と、女性を守ろうとした被害者たちの行動が重なり、悲劇を生みました。
被害者のご冥福を心よりお祈りするとともに、残された2人の少年の回復を願います。
深夜の繁華街でのトラブルは、誰にでも起こり得る可能性があります。注意し、冷静さを失わないよう、私たち一人ひとりが心がけたいものです。

