2025年4月に開幕した大阪・関西万博で、コスプレイヤーの鹿乃つのさんが『ダンジョン飯』のキャラクター・マルシルのコスプレで来場し、SNS上で大きな議論を巻き起こしました。
ルール上は問題ないはずのコスプレがなぜ炎上したのか、そしてこの騒動が今後どのように影響するのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、鹿乃つのさんの人物像や炎上の背景、原因、そして今後の展望について、事実に基づいて詳しく解説します。
- 鹿乃つのさんは、Xで2万人のフォロワーを持つ社会人で、コスプレ界隈で知られた存在です。
- 大阪万博ではコスプレが公式に許可されていますが、鹿乃つのさんのマルシルコスプレが一部で批判され、プチ炎上しました。
- 炎上の主な原因は、版権キャラクターの使用や公共の場でのコスプレに対する価値観の違い、マナーへの懸念です。
- 今後、コスプレが万博の魅力となるためには、ルールの明確化やマナー啓発が重要です。
鹿乃つのって何者？
鹿乃つのさんは、Xで約2万人のフォロワーを持つ社会人で、コスプレ界隈で一定の知名度を持つコスプレイヤーです。
特に、漫画『ダンジョン飯』のキャラクター・マルシルのコスプレで知られ、イベントやSNSでそのクオリティの高さが評価されています。
普段からコスプレイベントに参加し、自身のコスプレ写真をXに投稿するなど、積極的に活動されています。
大阪万博では、公式ルールに則り、マルシルのコスプレで来場。
ホテルで着替え、タクシーで会場入りするなど、他の来場者に配慮した行動を取られました。また、来場後にnoteで「万博をコスプレで楽しんだので所感や注意点をまとめる」と題した記事を公開し、コスプレ来場の注意点やマナーを丁寧にまとめられています。
この記事では、万博の緩いルールやスタッフの対応、自身の体験を詳細に記述し、他のコスプレイヤーへの参考情報を提供されています。
鹿乃つののプロフィール
【氏名】鹿乃つの（しかの・つの）
【本名】非公開
【誕生日】7月16日
【年齢】20代前半（推定）
【出身地】関西地方（詳細不明）
【職業】コスプレイヤー、モデル活動
【活動開始年】 2022年頃－
【SNS】 Xアカウント：@shikano_tsuno_
大阪万博のコスプレルールとは？
大阪万博では、コスプレや仮装での入場が公式に認められています。
公式サイトによると、「持込禁止物に該当しないものであれば、装着しての入場は可能」と記載されており、公序良俗に反しない服装や他の来場者に迷惑をかけない範囲であれば問題ありません。
ただし、更衣室はなく、トイレでの着替えや他の来場者に迷惑となる写真撮影は禁止されています。
また、顔全体を覆うマスクや不安感を与えるものは入場を断られる場合があります。
鹿乃つのさんは、このルールに則り、武器に見える小道具（杖）は持ち込まず、撮影や移動にも配慮されました。
スタッフからも歓迎される雰囲気だったとnoteで述べており、ルール違反や迷惑行為はなかったとされています。
なぜ炎上したのか？主な原因
鹿乃つのさんのコスプレがプチ炎上した背景には、複数の要因が絡んでいます。
以下に、主な原因を整理します。
版権キャラクターの使用に対する懸念
鹿乃つのさんがコスプレしたマルシルは、漫画『ダンジョン飯』の版権キャラクターです。
一部の批判者は、公共の場で版権キャラクターをコスプレすることが、著作権侵害や原作への迷惑になると主張しました。
Xでは、「著作権ホルダー側に迷惑がかかりかねない行為」「該当作品側の会社に問い合わせが行ったりしてしまいかねない」といった意見が見られました。
一方、鹿乃つのさんは、ルールに則った行動であり、コスプレは「キャラクターを連れて行く」感覚で、原作への愛を表現していると説明されています。
コスプレ自体は二次創作の一環として広く認められていますが、万博のような公共性の高い場では、こうした議論が浮上しやすかったようです。
公共の場でのコスプレに対する価値観の違い
万博はコスプレイベントではなく、国際的な展示会です。
一部の来場者やXユーザーからは、「万博はコスプレ会場ではない」「場違い」との声が上がりました。
たとえば、「コスプレした状態で公共交通機関を使ったり街を歩くのはNG」という古いオタク文化の常識を持つ人々が、鹿乃つのさんの行動を「ルールの穴をつく力業」と捉え、批判したケースも見られます。
これに対し、擁護派は「万博のテーマは多様性」「ルールに則っているのに批判するのはおかしい」と反論。
鹿乃つのさん自身も、ENCOUNTのインタビューで「白黒はっきりさせるべき」と述べ、ルール内で楽しむ権利を主張されています。
「公式規約に則って参加したのに、なぜ叩かれているのか」との受け止めを語り、批判の背景に「空気」や「印象」による過剰反応があると指摘されました。
マナーや影響力への懸念
鹿乃つのさんのXフォロワー数は2万人以上で、コスプレ界隈での影響力は大きいです。
一部からは、「承認欲求の塊」「自己顕示欲の押し付け」との批判や、彼女の行動が他のコスプレイヤーにルール無視を助長するのではとの懸念が寄せられました。
しかし、鹿乃つのさんはnoteで、「秩序が乱れればコスプレ来場がNGになる可能性がある」と自覚し、マナー啓発に努めています。
インタビューでも、「何かしらの形で秩序が乱れ、他のお客さんからクレームが多数入るようなことがあれば、今後コスプレ来場が完全NGになる可能性も非常に高い」と述べ、ルールとマナーの重要性を強調されています。
今後の影響と課題
この騒動は、コスプレ文化と公共の場の調和を考える契機となりました。
今後、以下の課題解決が求められます。
- ルールの明確化：武器や大型小道具の持ち込み基準を具体化し、混乱を防ぐ。
- スタッフ教育：鹿乃つのさんによると、スタッフのルール周知が不十分な場合があるため、事前教育が必要。
- マナー啓発：コスプレイヤーが通路確保や無許可撮影の禁止を徹底する。
- 文化的対話の促進：万博の「多様性」を活かし、民族衣装やテーマに合わせたコスプレで国際交流を深める。
一方、コスプレは万博の魅力を高める可能性も秘めています。大阪市港区では、万博を機にコスプレイベントを企画し、観光振興を目指す動きもあります。
鹿乃つのさんのような行動が、若者文化のアピールや日本のアニメ・マンガ文化の発信につながる可能性も指摘されています。
さいごに
鹿乃つのさんの大阪万博でのコスプレ炎上は、ルール内で楽しむ個人の自由と、公共の場での調和をめぐる価値観の衝突を浮き彫りにしました。
彼女の行動は公式ルールに則ったものであり、コスプレ文化への愛とマナー意識が伝わるものでしたが、一部の批判によって議論が過熱しました。
この騒動を通じて、コスプレが万博のような場でどう受け入れられるか、ルールやマナーの整備がどう進むか、今後の展開に注目が集まります。
コスプレを愛する一人ひとりが、互いに配慮しながら楽しめる未来を願わずにはいられません。
