霧島連山の新燃岳で、2025年8月28日に噴煙が5500メートルに達する大規模な噴火が発生しました。
この活動はなぜ起きたのか、そして今後どのような影響が予想されるのか、多くの住民の皆さんが気になっていることでしょう。
この記事では、最新の情報と専門家の見解をもとに、新燃岳の噴火の原因と火山メカニズム、今後の予想について詳しく解説します。
この記事のまとめ
- 新燃岳の噴火で噴煙が5500mに達したのは、マグマや火山ガスの活発な動きが原因です。
- 火山性微動や地下の膨張が観測され、マグマ噴火への移行が懸念されています。
- 鹿児島県霧島市や宮崎県小林市で多量の降灰が予想され、住民の皆さんに注意が必要です。
- 専門家の松島健さんや中尾茂さんが、火山活動の背景と今後の可能性について解説しています。
なぜ新燃岳の噴火で5500mの噴煙が?
新燃岳では、2025年8月28日午前4時53分に噴火が発生し、噴煙が火口から5500メートルに達しました。
これは2018年4月5日以来の高さで、活発な火山活動を示しています。
噴煙の高さは、火山ガスの放出量やマグマの動きに大きく影響されます。
気象庁によると、火山性微動が継続的に観測されており、地下の熱水やガスの動きが活発です。
産業技術総合研究所の分析では、7月2日の火山灰に新しいマグマ由来の物質が増加していることが確認されました。
これは、マグマが地下で活発に動いている可能性を示しています。
九州大学地震火山観測研究センターの松島健さんは、次のように説明しています。
「浅い所のマグマだまりから火山ガスが多量に噴出され、割合がさらに高まった状態です。
これが5500メートルの噴煙を引き起こしたと考えられます。」
新燃岳の火山メカニズムとは?
新燃岳は、霧島連山に位置する標高1421メートルの活火山です。
地質的には、輝石安山岩からなる基盤山体の上に火砕丘が重なる構造を持っています。
火山活動は、地下のマグマだまりの膨張や火山ガスの放出によって引き起こされます。
2025年3月から山体深部の膨張を示す地殻変動が観測されており、今回の噴火の前兆とされています。
鹿児島大学の中尾茂さんは、次のように述べています。
「2011年の噴火は膨張が始まって1年後くらいでした。
今回も同様の可能性があり、警戒を強める必要があります。」
火山性微動は、地下の熱水やガスの移動を示し、噴火のエネルギーの高まりを反映しています。
8月28日の噴火では、傾斜計で山体の収縮を示す変化も観測されました。
今後の噴火活動の予想
気象庁は、噴火警戒レベル3(入山規制)を継続し、火口から3キロ以内で大きな噴石、2キロ以内で火砕流の危険を警告しています。
専門家の松島健さんは、本格的なマグマ噴火への移行の可能性が「一段と高まった」と指摘しています。
これは、大量の降灰や溶岩流、土石流のリスクを伴います。
過去の事例では、2011年の噴火で噴煙が最大7000メートルに達し、火砕流や多量の降灰が発生しました。
同様の活動が今後起こる可能性も否定できません。
霧島ジオパークの情報によると、火山灰には新たに供給されたマグマ由来の粒子が増えており、活動の長期化が懸念されます。
住民への影響と注意点
鹿児島県霧島市と宮崎県小林市では、地面が完全に覆われるほどの「多量」の降灰が予想されています。
宮崎県都城市では「やや多量」の降灰が予想され、視界不良や交通機関への影響が懸念されます。
気象庁は、風下側での火山灰や小さな噴石に注意を呼びかけています。
爆発的な噴火による「空振」で窓ガラスが割れる可能性もあるため、警戒が必要です。
住民の皆さんは、以下の対策を講じてください。
霧島市では、火口から2キロ以内の警戒区域への立ち入りが禁止されています。
地元自治体の指示に従い、危険な地域には近づかないようにしましょう。
さいごに
新燃岳の5500メートルの噴煙は、地下のマグマや火山ガスの活発な動きによるもので、今後の本格的なマグマ噴火の可能性が注目されています。
住民の皆さんは、降灰や噴石、空振による影響に備え、最新の情報を確認することが重要です。
気象庁や専門家の発表に耳を傾け、冷静に対応してください。
安全第一で、火山活動の動向を見守りましょう。

