政治ジャーナリストの田崎史郎さんが、テレビ番組での一言が大きな波紋を呼んでいます。公明党の自民党連立離脱をめぐる発言で、「僕ら公明党側から見て」と口を滑らせたように見え、X上で中立性への疑問が噴出しています。この発言は、田崎さんのこれまでの公明党寄りのスタンスを象徴するものとして、さまざまな議論を巻き起こしています。
この記事のまとめ
- 田崎史郎さんがテレビ朝日「ワイド!スクランブル サタデー」での発言「僕ら公明党側から見て」がX上で炎上し、中立性に疑問の声が広がっています。
- 発言の背景には、公明党の企業・団体献金規制を理由とした連立離脱があり、田崎さんの公明党・創価学会とのつながりが疑われています。
- 過去のメディア出演や寄稿から、田崎さんの公明党寄りの視点が指摘されており、ジャーナリストとしての公平性が問われています。
- X上の反応では、創価学会員疑惑が強く、保守派からの批判が目立ちます。
田崎史郎さんの発言内容とX上の炎上
田崎史郎さんは、2025年10月11日のテレビ朝日系「ワイド!スクランブル サタデー」に出演し、公明党の自民党連立離脱について解説しました。公明党が企業・団体献金規制を理由に26年にわたる連立を終了し、自民党に正式通告した背景を説明する中で、「僕ら公明党側から見て、公明党と今の執行部とはパイプがないって話をしてきている」と発言しました。この「僕ら公明党側」という表現が、視聴者やXユーザーの間で即座に注目を集めました。
この発言は、田崎さんが中立的なジャーナリストではなく、公明党の立場に立った視点で語っているように受け止められました。X上では、瞬く間に「僕ら?」という疑問符がついた投稿が広がり、炎上状態となりました。
ユーザーの多くは、この言葉遣いが創価学会の内部用語「僕ら」を連想させるとして、田崎さんの所属や思想を疑う声が相次ぎました。例えば、Xの投稿では「田崎史郎は創価学会の人間のようです」「立ち位置は公明党です」との指摘が目立ち、保守派のユーザーから強い反発が寄せられています。
この炎上は、公明党の連立離脱という政治的なタイミングと重なったため、余計に注目を浴びました。自民党の高市早苗総裁就任後の自公関係の悪化を背景に、田崎さんの発言が「公明党の代弁者」として映ったのです。メディア関係者からも、このような失言がジャーナリズムの信頼を損なうとして、議論が深まっています。
創価学会との関係疑惑の深掘り
田崎史郎さんの創価学会との関係は、今回の発言で一気に表面化しました。過去の経歴を振り返ると、田崎さんは元時事通信社政治部次長として長年政治取材を続けてきましたが、公明党や創価学会に親和的な発言を繰り返してきました。
例えば、2017年11月号の創価学会機関誌『潮』に「公明党の存在感とは」と題した寄稿があり、公明党の連立参加以来の役割を高く評価しています。この記事では、公明党の政策実現力や自民党への影響を「的を得た」と称賛されており、公明党関係者からも転載・称賛されています。
さらに、2024年10月29日のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」では、公明党の衆院選での退潮について「創価学会会員の高齢化」が一因と指摘し、学会の内部事情に詳しいような発言をしています。
このようなエピソードから、田崎さんが単なる外部評論家ではなく、創価学会の支持者や関係者である可能性が指摘されています。Xの投稿でも、「創価学会では『僕ら』という表現が信仰共同体の象徴語」「田崎史郎は学会員だったんだ」との声が多数見られます。
これらの疑惑は、田崎さんのインタビュー記事からも裏付けられます。例えば、スポニチアネックスの記事では、連立解消の舞台裏を解説する中で、公明党幹部の「ひと休みしたい」という心情を詳細に語っており、公明党側の情報源に近いことを示唆しています。
また、デイリースポーツの報道では、自民党執行部の「感度の鈍さ」を「今まで見てきてこんなことなかった」と指摘し、公明党側の不信感を代弁するようなニュアンスが見られます。これらの発言は、田崎さんが公明党・創価学会の内部事情に深く入り込んでいることを物語っています。
ただし、田崎さん本人が創価学会員であることを公式に認めているわけではありません。しかし、こうした積み重ねが、今回の発言で一気に疑惑として爆発した形です。保守派のユーザーからは、「これで今までの発言に納得」「放送法違反じゃないの?」との厳しい声も上がっています。
中立性への疑問とメディアの役割
田崎史郎さんの発言が引き起こした中立性への疑問は、政治ジャーナリズム全体に波及しています。ジャーナリストは、特定の政党や団体に偏らず、公平な視点を提供することが求められますが、今回のケースでは「僕ら公明党側」という言葉が、その原則を崩すものとして批判されています。
X上では、「不偏不党の立場で報道してない」「保守系評論家だと思っていたのに公明党側」との投稿が散見され、田崎さんのこれまでの自民党寄り発言との矛盾も指摘されています。
東スポWEBの記事では、田崎さんが自公分裂を解説する中で、「高市さんとは違った対応をしたんじゃないか」と公明党の信頼関係を強調しており、ここでも公明党寄りの視点を露呈しています。このような傾向は、田崎さんが長年テレビ出演を続ける中で、視聴者の信頼を揺るがす要因となっています。
メディアの役割として、評論家は多角的な視点を提示すべきですが、所属疑惑が浮上すると、その発言の信ぴょう性が損なわれます。
公明党の連立離脱という重大な政治イベントで、この発言が出たことは、タイミングの悪さを際立たせています。自民党の高市総裁が「公明党への愛情がまったくない」と評される中、田崎さんの言葉は公明党の不満を代弁するように聞こえ、中立性を疑う声が強まっています。
さいごに
田崎史郎さんの「僕ら公明党側」発言は、一瞬の失言を超えて、政治ジャーナリズムのあり方を問うきっかけとなりました。創価学会との関係や中立性の問題は、単なる疑惑ではなく、メディアの信頼性に直結するものです。
これを機に、評論家たちの背景をより透明化し、視聴者が多角的な情報を得られる環境が整うことを期待します。政治のダイナミズムを冷静に見つめ、公正な議論が続くことを願っています。

