2025年10月12日未明、静止気象衛星「ひまわり9号」に突然の障害が発生しました。このタイミングで台風23号が九州南東沖を北上し、強い勢力を保ちながら本州南岸へ接近中という状況です。衛星画像が一時的に利用できなくなったことで、気象予報や台風監視に不安の声が広がっています。本記事では、障害の詳細とその影響、そして復旧に向けた最新の動きを、気象庁の公式発表を中心にまとめます。
この記事のまとめ
- 台風23号は四国沖を北東進し、暴風域を伴う強い台風として伊豆諸島へ接近中です。猛烈な風や高波に厳重警戒が必要です。
- 「ひまわり9号」のセンサーと衛星本体の通信不具合により、0時30分頃から全画像提供が停止しました。切り替え作業で可視画像は8時20分から再開しています。
- 故障時の衛星画像表示画面は、真っ黒な空白状態で衝撃を与え、台風のリアルタイム監視に一時的な混乱を生みました。
- 復旧の見通しは立っておらず、赤外画像の提供再開には冷却作業のためさらに時間がかかりますが、地上レーダーなどで台風解析を継続中です。
- 警報発表には支障がないものの、バックアップ体制の重要性が改めて浮き彫りになりました。
台風23号接近で大パニック!ひまわり9号が本当に壊れた衝撃画像
台風23号(ナクリー)は、10月12日9時現在、四国沖を1時間に約25キロの速さで北東へ進んでいます。暴風域を伴う強い勢力となっており、12日夜には紀伊半島沖へ到達し、13日朝には伊豆諸島付近を通過する見込みです。最大瞬間風速は猛烈な風が予想され、車が横転するほどの暴風や局地的な激しい雨、高波が発生する可能性が高い状況です。気象庁は、太平洋側を中心にうねりを伴った高波への注意を呼びかけています。

こうした台風の接近中に起きたのが、「ひまわり9号」の観測障害です。障害は12日0時30分頃に発生し、画像を撮るセンサーと衛星本体の間の通信不具合が原因とされています。これにより、気象庁のホームページをはじめ、全ての衛星画像の提供が停止しました。朝の時点で復旧の見通しは立っておらず、台風の強度解析などに影響が出ています。
特に衝撃的だったのが、故障直後の衛星画像表示画面です。通常は鮮明な雲の動きや台風の眼が捉えられるはずの画面が、真っ黒な空白状態で固定されてしまいました。この「壊れた」ような画像は、ユーザーの間で大きなパニックを引き起こしました。
例えば、気象情報を日常的にチェックする人々は、台風の位置確認ができず、代替手段を探す事態に陥りました。実際の画面キャプチャを見ると、赤外画像や可視画像のいずれも「データ取得中」の表示が続き、更新されない様子が確認できます。この空白の画像は、台風23号のリアルタイム監視を妨げ、予報の信頼性に対する不安を一気に高めました。
気象庁の発表によると、この障害で台風の観測に大きな影響はないと強調されていますが、衛星画像の不在は予報作業の負担を増大させています。地上レーダーや他国からのデータ、スーパーコンピュータによる数値予報で対応を続け、警報・注意報の発表に支障はないとのことです。それでも、衛星画像の視覚的な確認が欠如したことで、国民の間で「本当に壊れたのか」という声が相次ぎました。
ひまわり9号の復旧の行方
「ひまわり9号」の復旧作業は現在も進行中ですが、具体的な見通しは立っていません。気象庁は待機中の「ひまわり8号」への切り替えを急ぎ、8時20分から可視画像の提供を再開しました。これにより、日中の台風監視は一部回復しています。可視画像では、台風23号の雲の輪郭が明確に捉えられ、中心位置の確認が可能になりました。
しかし、夜間の観測に欠かせない赤外画像については、観測機器を所定の温度まで冷やす冷却作業が必要で、提供開始までさらに時間がかかるとされています。この作業が完了するまで、台風の詳細な温度分布や雲頂高度の解析に影響が出る可能性があります。過去にも類似のトラブルが発生しており、気象庁は復旧を急いでいますが、衛星本体の問題が絡むため、長期化の懸念もあります。
バックアップの「ひまわり8号」は、9号の待機運用として機能しており、今回の切り替えでその重要性が再認識されました。将来的には「ひまわり10号」のバックアップも担う予定の9号だけに、早期復旧が望まれます。気象庁は、準備が整い次第、追加の発表を行う予定です。
さいごに
「ひまわり9号」の障害は、台風23号の接近という最悪のタイミングで発生し、私たちの気象監視の脆さを露呈しました。しかし、バックアップ体制や代替データの活用により、予報の継続が可能だった点は心強いです。
台風シーズンの今、こうしたトラブルを教訓に、より強固なシステム構築が求められます。皆さんも最新の気象情報を確認し、安全を第一に過ごしてください。

