プロ野球界に新たな風を吹き込む若き才能、平川蓮さんが2025年のドラフト会議で広島東洋カープから1位指名を受けました。仙台大学で主将を務め、走攻守三拍子揃ったスイッチヒッターとして注目を集めてきた平川蓮さん。その経歴とプロフィールから、プロ入り後の活躍が期待されます。この記事では、平川蓮さんの歩みを詳しく振り返り、ドラフトの舞台裏や大学時代の輝かしい活躍に迫ります。
この記事のまとめ
- 平川蓮さんは2004年北海道札幌市生まれの21歳で、右投げ両打ちの外野手として活躍。
- 高校時代は投手として札幌国際情報高校でエースを務め、大学では野手に転向しスイッチヒッターに進化。
- 仙台大学主将として大学日本代表にも選出され、今秋のリーグで最多盗塁賞をはじめ複数賞を受賞。
- 2025年ドラフトで広島東洋カープから1位指名を受け、日本ハムとの競合を制して交渉権を獲得。
- 万能野手として長打力、俊足、守備力を兼ね備え、プロでの即戦力候補として高い評価を得ている。
平川蓮の経歴
平川蓮さんの野球人生は、幼少期から本格的に始まっています。小学校4年生のときに円山リトルジャイアンツで野球をスタートさせ、中学校の宮の森中学校では軟式野球部に所属していました。高校進学後は、父である平川敦さん(北海高校監督)が率いるチームを避ける形でライバル校の札幌国際情報高校へ進みます。高校時代は投手として活躍し、2年夏からベンチ入り。4番エースとして最速140km/hの速球を武器に、チームを引っ張りました。甲子園出場こそ叶いませんでしたが、この時期に培った投手としての基礎が、後の打撃や守備に活きています。
大学進学後、仙台大学に入学した平川蓮さんは、入学当初は投手としてプロを目指していましたが、ひじの痛みをきっかけに野手への転向を決意します。父の平川敦さんに相談したところ、「自分の好きなようしろ」と背中を押され、1年秋にリーグ戦デビューを果たしました。大学2年秋からは左打ちから両打ちへの挑戦を開始し、打撃の幅を広げていきます。主将に就任した仙台大学では、チームの打撃力向上を目指して「平川塾」と呼ばれる打撃アドバイス会を自ら主催。自身の打撃も見つめ直し、日米大学野球では中京大学の秋山俊外野手から刺激を受け、進化を遂げました。
侍ジャパン大学代表にも選出され、7月の日米大学野球で攻守に貢献。左打席では広角に打ち返し、右打席ではパワフルなスイングでホームランを放つ姿が光りました。今春の仙台6大学野球では7盗塁で最多盗塁賞を獲得し、今秋には13盗塁で再び最多盗塁賞を受賞するほか、最多打点賞、最多本塁打賞、ベストナインも獲得。4本塁打を含む22打点の活躍で、NPBスカウトに強い印象を残しました。このような積み重ねが、プロ入りへの道を切り開いたのです。
インタビューでは、大学日本代表の経験について「声援の大きさが他の選手と違ってビジョンに映っている人がほぼ知り合い。北海道っていいな」と語り、地元愛をにじませています。また、開幕戦での2ランホームランを振り返り、「ホームランを打ちにいきました」と狙い通りの一発を明かしました。
平川蓮のプロフィール
- 氏名: 平川蓮(ひらかわ・れん)
- 生年月日: 2004年3月31日(21歳)
- 出身地: 北海道札幌市
- 身長/体重: 187cm / 91kg
- 投打: 右投げ両打ち(スイッチヒッター)
- ポジション: 外野手(主にセンター、レフト、ライト)、内野手も可能(ファースト、セカンド、サード、ショートなど7ポジション経験)
- 身体能力: 50m走5秒9、遠投120m
- 主な特徴: 長打力と俊足を兼ね備えたパワーヒッター。走塁に注力し、盗塁王を目指す。守備範囲が広く、マルチプレーヤーとして柔軟に対応
- 家族: 父・平川敦さん(北海高校監督)
- 憧れの選手: シンシナティ・レッズのエルネスト・デラクルーズ選手
- 所属: 仙台大学(4年、主将)
ドラフト1位指名と広島東洋カープ入りの瞬間
2025年10月22日のドラフト会議で、平川蓮さんは広島東洋カープから1位指名を受け、日本ハムファイターズとの競合をくぐり抜けました。交渉権を獲得した瞬間、広島のスカウト陣は大きな拍手を送り、新井貴久監督も安堵の笑みを浮かべました。この指名は、広島が求める走攻守のバランスに優れた即戦力として、平川蓮さんの身体能力と大学成績が評価された結果です。身長187cmの大型スラッガーでありながら、50m走5秒9の俊足を活かした走塁が、DH制導入を控えたセ・リーグの戦力としてぴったりと合致しています。
平川蓮さん自身は、ドラフト前のインタビューで「好きなチームはない。どこの球団でも大丈夫です。でもエスコンフィールドHOKKAIDOでプレーしたい気持ちはある。ドラフト指名後は自分が関わってきた札幌の人に報告して恩返ししたい」と、地元への思いを吐露していました。 広島入りという結果に、父の平川敦さんも喜びを共有し、二人三脚で歩んできた道のりが実を結んだ形です。
プロ入り後の入団会見では、具体的なコメントはまだ明らかになっていませんが、大学時代の発言から「いいアピールをしなければいけない立場。これからもどんどんアピールして、3冠王、リーグ優勝、日本一を目指していきたい」 というプロへの意欲が感じられます。この指名は、広島の未来を明るく照らす一手となるでしょう。
仙台大学での活躍と万能野手としての評価
仙台大学時代、平川蓮さんはまさに万能野手の象徴として輝きました。野手転向後、守備では外野を中心に7ポジションをこなす柔軟性を発揮。俊足を生かした広い守備範囲と、強肩がスカウトの目を引きつけました。特に、日米大学野球ではスイッチヒッターとしてアメリカ投手陣を翻弄し、チームのキーマンに。左打席の広角打法と右打席のパワーで、打率を維持しながら長打を量産するスタイルは、プロスカウトから「主軸としてもリードオフマンとしても活躍できる」と高く評価されています。
今秋の仙台6大学野球開幕戦では、6球団のスカウトが視察に訪れる中、決勝弾を含む4打数2安打4打点をマーク。広島スカウトの近藤さんは「順調にきていますね。長打力もありますし、走攻守そろっているいい選手です」と絶賛しました。 平川蓮さん自身も、打撃塾の開設を通じてチームメイトを指導するリーダーシップを発揮。春のリーグ2位という悔しさをバネに、個人成績で最多賞を総なめにした活躍は、プロの舞台で即通用するポテンシャルを示しています。父との練習動画共有も欠かさず、「スイングの良い軌道と悪い軌道の差を教えてもらった。父に『最近の動画ないの?』って言われてて、心配性の父です」と、家族の支えを感謝する姿が印象的です。 この万能ぶりが、ドラフト上位指名の原動力となったのです。
さいごに
平川蓮さんの経歴とプロフィールから、努力家で周囲を巻き込むリーダーシップが伝わってきます。ドラフト1位で広島東洋カープに加入した今、仙台大学で磨いた走攻守の才能がプロの舞台で花開くのを楽しみに待ちましょう。北海道出身の若きスターが、セ・リーグに新たな風を吹き込む日が待ち遠しいですね。平川蓮さんの活躍を、これからも応援していきましょう。

