トランポリン日本代表の森ひかるさんが、2025年4月30日にXで「助けてください」とSOSを発信しました。
世界大会の遠征費や日本代表ウェア代が自己負担となり、練習拠点のイギリスの物価高も重なり、経済的苦境に立たされています。
この記事では、森ひかるさんがなぜ支援を求めるに至ったのか、トランポリン競技の資金事情やアスリートの課題に焦点を当てて解説します。
- 森ひかるさんは、トランポリン日本代表として世界選手権金メダルを獲得したトップアスリートです。
- 2025年から世界大会遠征費や日本代表ウェア代、国内合宿費が自己負担となり、経済的負担が増大しています。
- 練習拠点のイギリスは物価が日本の約2倍で、生活費も大きな課題です。
- 森ひかるさんはスポンサーや支援を募集し、ファンクラブを通じたサポートも呼びかけています。
- マイナースポーツの資金難は、トランポリンに限らず多くのアスリートが直面する問題です。
なぜ森ひかるは「助けてください」と訴えたのか
森ひかるさんは、2025年4月30日のX投稿で、「今年から世界大会遠征費・日本代表ウェア代・国内合宿費などが自己負担に… さらに練習拠点のイギリスは物価が日本の約2倍…」と経済的苦境を明かしました。
彼女はトランポリン元世界女王であり、パリ五輪で6位入賞の実績を持つトップアスリートですが、こうした金銭的負担が競技継続の障壁となっています。
森ひかるさんは、「スポンサー・ご支援を募集中です! 少しでも応援していただける方、ぜひご連絡をよろしくお願いします」と呼びかけ、#拡散希望のハッシュタグで支援を求めました。
この訴えは、ネット上で大きな反響を呼びました。ファンからは「マイナーな競技って活動費を作るのも大変だったりするんだね」「選手が競技に集中出来る環境を!」といった同情や支援の声が寄せられています。
森ひかるさんの明るいキャラクターや、過去に「KUNOICHI 2025」などの番組で人気を集めたこともあり、彼女の窮状に心を動かされた人が多いようです。
トランポリン日本代表の遠征費事情
トランポリン競技は、オリンピックや世界選手権での注目度に比べ、国内での普及や資金サポートが十分とは言えません。
森ひかるさんが訴えたように、2025年から遠征費やウェア代、合宿費が自己負担となった背景には、スポーツ団体や助成金の予算縮小が影響している可能性があります。
具体的には、日本体操協会や日本オリンピック委員会(JOC)からの支援が以前より減少し、選手個人の負担が増えたと推測されます。
森ひかるさんは、練習拠点をイギリスに置いています。
イギリスのブライオニー・ペイジ選手との練習を通じて競技力を高めてきた彼女ですが、イギリスの物価は日本の約2倍で、生活費やトレーニング費用が大きな負担となっています。
例えば、2022年の世界選手権で優勝した際も、ペイジ選手から「いい演技だったね」と声をかけられ、英国での練習を決意した経緯を語っています。
このような国際的な環境でのトレーニングは競技力向上に不可欠ですが、資金面の課題がそれを阻む要因となっています。
マイナースポーツの資金難とアスリートの苦悩
トランポリンに限らず、マイナースポーツの選手は資金難に直面することが多いです。
森ひかるさんのケースは、こうした問題の象徴と言えるでしょう。
THE ANSWERの記事では、「日本人、お金ないんだね」と海外で笑われたエピソードや、億単位の賞金を稼ぐスポーツ界のトップ選手とは対照的な日本代表の厳しい実情が紹介されています。
また、25歳のパワーリフティング選手が「世界大会で優勝しても賞金ゼロ」と語るなど、マイナースポーツ全体の待遇の厳しさが浮き彫りになっています。
森ひかるさんは、資金難を乗り越えるため、ファンクラブを通じた支援も呼びかけています。
彼女の公式ファンクラブでは、ファンからのサポートが活動資金となり、競技継続の一助となっています。
こうした取り組みは、個人アスリートが自ら資金調達の道を開く必要がある現状を反映しています。
森ひかるの競技への情熱と支援の重要性
森ひかるさんは、トランポリンへの情熱を失わず、競技を続ける理由をインタビューで語っています。
トヨタイムズスポーツの取材では、東京五輪での予選敗退後、トランポリンを見るのも嫌になった時期があったものの、一時競技から離れたことで「自分にとって大事な期間だった」と振り返りました。
パリ五輪では6位入賞を果たし、「イギリスのペイジ選手のおかげで楽しめたことがすごく大きい」と感謝の気持ちを述べています。
このように、彼女は競技への愛と成長への意欲を持ち続けています。
しかし、経済的負担がこの情熱を妨げる要因となっています。ファンやスポンサーの支援は、森ひかるさんが競技に集中し、さらなる高みを目指すために不可欠です。
彼女の訴えは、単なる個人の問題ではなく、マイナースポーツ全体の支援体制を見直すきっかけとなるかもしれません。
さいごに
森ひかるさんの「助けてください」という訴えは、トランポリン日本代表としての輝かしい実績の裏にある厳しい現実を浮き彫りにしました。
世界大会の遠征費やウェア代の自己負担、物価の高いイギリスでの練習環境は、彼女の競技人生に大きな試練を与えています。
マイナースポーツの資金難は、森ひかるさんだけでなく、多くのアスリートが直面する課題です。
彼女のファンクラブやスポンサー支援を通じて、私たち一人ひとりがアスリートの夢を支える一歩を踏み出せるかもしれません。
森ひかるさんが再び世界の舞台で輝く姿を見られるよう、応援を続けたいですね。