秋田市の沼谷純市長は、2026年1月8日の年頭記者会見で、ブラウブリッツ秋田の新スタジアム整備を巡るJリーグ側の発言に対し強い反発を示しました。
Jリーグ側が市の検討案(上限1万人規模)に対して「志が低い」と指摘したことに対し、沼谷市長は「自治体のオーナーは市民だ。市民に対する言葉になる。その自覚がないとすれば極めて常識がなさ過ぎる」と批判し、話題となっています。
この記事では、沼谷市長の経歴とプロフィールを詳しくまとめ、新スタジアム問題での彼の立場や主張を事実に基づいて解説します。
この記事のまとめ
- 沼谷純市長は1973年生まれの秋田市出身で、母子家庭で育ちながら新聞配達などのアルバイトで秋田大学を卒業。
- 県庁職員を経て秋田県議会議員を4期務め、2025年4月に秋田市長に初当選(新人として54年ぶりに現職を破る)。
- 新スタジアム整備では既存のASPスタジアム改修を主張し、公設整備の財政負担を慎重に検討。
- 2026年1月の年頭会見で、Jリーグ側の「志が低い」発言を「傲慢」「常識がない」と強く反発。
- 市長の主張は市民の理解と財政責任を重視し、ブラウブリッツ秋田のJ1昇格に向けたライセンス問題にも現実的な対応を求めている。
沼谷純市長のプロフィール
- 氏名:沼谷 純(ぬまや じゅん)
- 生年月日:1973年3月30日(52歳、2026年1月現在)
- 出身地:秋田県秋田市
- 学歴:秋田市立仁井田小学校、秋田市立御野場中学校、秋田県立秋田南高等学校、秋田大学教育学部卒業(小学校教諭・幼稚園教諭免許取得)
- 家族:母子家庭で育ち、幼少期から弟の面倒を見ながら生活
- 主な職歴:秋田県庁職員(1995年~2010年)、秋田県議会議員(2011年~2021年・2023年~2025年)、秋田市長(2025年4月~現在)
- 趣味:読書
- 政治的立場:無所属(立憲民主党推薦で市長当選)
沼谷純市長の経歴
沼谷純市長の経歴は、厳しい家庭環境から努力で政治家への道を切り開いたものです。1973年に秋田市で生まれ、母子家庭で育ちました。小学校5年生の頃から野球部を辞め、働く母親に代わって弟を保育園に迎えに行くなど、早くから責任を負いました。高校・大学時代は新聞配達や夜間の工事現場アルバイト、奨学金で学費を賄い、秋田大学教育学部を卒業しました。
1995年に秋田県庁に入庁し、企画調整課、総務課、総合政策課、秋田県立大学事務局、青森県庁経営支援課などに勤務。総合計画や地域主権改革などを担当し、15年間の公務員経験を積みました。2010年に県庁を退職し、2011年の秋田県議会議員選挙で初当選。以降、旧民主党・民進党系の活動を経て無所属で活動し、2015年・2019年・2023年に再選され4期を務めました。
2021年には秋田市長選挙に立候補しましたが、現職の穂積志氏に約8000票差で敗北。2025年1月に再出馬を表明し、立憲民主党の推薦を得て4月6日の選挙で穂積氏に4万票以上の大差をつけ当選。新人として現職を破ったのは1971年以来54年ぶりの出来事でした。就任後は人口減少対策や子育て支援を重視し、市民目線の市政を推進しています。
ブラウブリッツ秋田新スタジアム問題での主張
沼谷市長は選挙公約で、ブラウブリッツ秋田の本拠地となる新スタジアム整備について、従来の新設計画(八橋運動公園内・2031年完成予定)を見直し、既存のASPスタジアム改修を優先的に検討する方針を示しました。就任直後の2025年4月14日には、外旭川地区の再開発計画を白紙撤回し、スタジアム改修の可能性を指示。公設整備の場合には市民の税金負担を最小限に抑え、財政責任を重視する姿勢を明確にしています。
2025年4月23日にはブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長と面談し、新設と改修を並行検討することを説明。改修が可能であれば最優先とし、コストとスケジュールを重視する考えを伝えました。また、Jリーグのクラブライセンス基準(J1昇格には1万5千人規模以上が必要)を踏まえつつ、市単独での事業主体はならない方針を堅持しています。
「志が低い」発言への反発と2026年年頭会見の内容
2026年1月8日の年頭記者会見で、沼谷市長は新スタジアム整備を巡る最大の話題を語りました。昨年11月の非公開協議で、Jリーグ側が市の検討案(収容人数5千人~1万人規模)に対して「上限1万人というのはあまりにも志が低い」と指摘したことを明かしました。
これに対し、市長は「『志が低い』という言葉はそのまま秋田市民に対する言葉になる。その自覚がないとすれば、極めて常識がなさ過ぎる」「Jリーグ側の傲慢な態度に対し市民の理解を得るは難しくなる」と強く反発。自治体のオーナーは市民であり、市民の理解が得られない整備には1円も出せないと強調しました。また、ブラウブリッツ秋田側が「公設が絶対」と主張することに対しても、民設民営の可否を含めた回答を求め、3者(県・市・クラブ)での現実的な協議を促しています。
1万5千人規模の新設を最初から要求されると「三者協議を降りるしかない」と述べ、2月のクラブライセンス申請を急ぐ乱暴な進め方にも慎重な姿勢を示しました。この発言は、市民の財政負担とクラブのJ1昇格という両立が難しい課題を浮き彫りにし、大きな注目を集めています。
さいごに
沼谷純市長は、母子家庭出身の苦労をバネに秋田市の発展を目指す政治家です。
新スタジアム問題では、市民の理解と財政責任を最優先に据え、Jリーグ側の姿勢に真正面から反論しました。
ブラウブリッツ秋田の未来と秋田市の持続可能なまちづくりを両立させるため、今後の三者協議が注目されます。沼谷市長の主張が、市民の声に耳を傾けながら進むことを期待します。

