はじめに
俳優の岡田准一さんが、8月31日（日本時間9月1日）、米・ラスベガスで行われたブラジリアン柔術の公式大会『ワールドマスター柔術選手権』に出場したというニュースが報道されました。
岡田さんと言えば、映画などでもセンス抜群の格闘アクションを見せるなどして、そういう鍛錬を積んでいるんだろうなぁ、と思っていたら「ブラジリアン柔術」という格闘技の名前が出てきました。
調べてみると、結構多くの芸能人の方がこの「ブラジリアン柔術」をやっているそうです。
今回は、この「ブラジリアン柔術」について調べてみました。
ブラジリアン柔術とは？
ブラジリアン柔術（BJJ）は、寝技を主体とする格闘技です。柔道から発展した格闘技であり、その技術は投げ技、抑込技、絞め技、関節技の4つに分けられます。
その特徴は、力に頼らず、テクニックで相手を制する点です。そのため、体格や筋力に関係なく、老若男女誰でも始めることができます。また、護身術としても非常に有効であり、世界中で広く普及しています。
競技は、柔術着を着用して行われ、抑込技、絞め技、関節技のいずれかで相手を降伏させるか、タイムアップまでにポイント差をつけた方が勝利となります。
ブラジリアン柔術の歴史は、1914年にブラジルに移住した日本人柔道家・前田光世が、地元の有力者であったガスタオン・グレイシーの長男カーロス・グレイシーに柔道を伝授したことに始まります。カーロス・グレイシーは、前田光世の技術を改良し、ブラジリアン柔術を創始しました。
ブラジリアン柔術は、1990年代以降、アメリカで急速に普及し、現在では世界中で人気の格闘技となっています。日本でも、近年、ブラジリアン柔術の道場が増えていて、多くの人が練習に励んでおり、健康や自己防衛のためにも、大変おすすめの格闘技です。
ブラジリアン柔術にハマる芸能人たち
ブラジリアン柔術をしている（あるいは、していた）芸能人には、木村拓哉さん、V6岡田准一さん、玉木宏さん、中村アンさん、菜々緒さん、川口春奈さん、元AKB小嶋陽菜さん、ドランクドラゴンの鈴木拓さん、品川庄司の品川祐さん、ガリットチュウ福島善成さんなどがいます。海外では、キアヌ・リーヴスさんもやっているとの情報も。
これだけ多くの芸能人の方々がハマるのは、見た目のカッコよさも然ることながら、ほんとに強くなるからだそうです。のめり込んでしまうほどのテクニックと強さを手に入れられるのだそうです。
ワールドマスター柔術選手権
実は、岡田准一さんが出場した「ワールドマスター柔術選手権」は、2023年8月31日から9月2日（日本時間）、米国ラスベガスのコンベンションセンターにて開催されます。
芸能界からは岡田さんの他に、俳優の玉木宏さん、芸人のガリットチュウ福島善成さんが出場しています。「ワールドマスター柔術選手権」は、46マットにて行われる世界最大の柔術の祭典で、世界中から1万人を超える柔術競技者やファンが集まるのです。
ブラジリアン柔術の試合は、「帯色」（白帯、青帯、紫帯、茶帯、黒帯）と「体重」と「年齢」によって分けられており、現役トップが集う18歳から29歳の「アダルト」部門、その上の「マスター」クラスでは、各帯・各体重で「マスター1」の30歳以上から、「マスター7」の60歳以上まで、7部門に分かれています。
岡田さんは「マスター3茶帯ライトフェザー級」、玉木さんは「マスター3青帯フェザー級」に、そして福島さんは、「マスター4青帯ライト級」にそれぞれ出場することになります。
今回、「ワールドマスター柔術選手権」に出場する、３人の芸能人の方々について、これまでの格闘技経験などを調べてみました。
岡田准一さんの場合
岡田さんは、2007年のドラマ「SP警視庁警備部警護科第4係」に出演する際に、激しいアクションがあるということでジムに通って体を鍛え始めたそうです。
その後、2010年の映画「ＳＰ THE MOTION PICTURE 野望篇」の公開が決まってから、本格的に格闘技を始め、ブラジリアン柔術の他にもジークンドー、USA修斗、カリなど、さまざまな格闘技を習得しています。
ブラジリアン柔術を始めたのは5年ほど前。2018年ごろとのこと。
前述のニュースにあったように、初出場の「ワールドマスター選手権」で１回戦を突破する、というのは、それだけでもかなりスゴいことなのです。
「ブラジリアン柔術」では、下から白・青・紫・茶・黒と帯の色が昇格して行きますが、岡田准一さんの帯の色は「茶」だそうです。この「茶」帯は人に教えることができるレベルです。
映画やドラマで見る、あの身のこなしはやはり本物なんですね。
玉木宏さんの場合
玉木さんは、かつて15年以上もボクシングを続けていて、2019年8月からブラジリアン柔術に取り組み始めました。
帯の色は「青」帯。で、今回の「ワールドマスター柔術選手権」で岡田さん同様、初出場です。
玉木さんはインタビューで、「柔術を始めて、精神状態がすごくよくなっていると思います」と答え、「ワールドマスター柔術選手権」出場については、「僕自身が柔術を4年やっていて“楽しいな”“もっといろんな人に知ってほしいな”という気持ちもあるので、少しでもそういう力になれたら、という思いもどこかにあるし、あと半分は純粋に自分自身、チャレンジしたいというところです。名前が出ることでリスクも多少あるかもしれないですけど、それよりも自分のチャレンジをしたい」という思いを語っています。
ガリットチュウ福島さんの場合
昨年2022年9月の「ワールドマスター柔術選手権2022」では4回戦い、準決勝で敗れたものの3位となっており、岡田准一さん同様、今年の「ワールドマスター柔術選手権」の「マスター4青帯ライト級」にも出場予定です。
もはや芸人が話題作りでやるとかそういう雰囲気は一切なく、練習に取り組む姿勢や心構えは、黒帯の選手たちと変わらないレベルだとも評価されています。
実は、福島さんは今年2023年の7月7日～9日に愛知県武道館で開催された「IBJJFアジア柔術選手権」の「マスター4青帯ライト級」ですでに優勝しています。
どうやら、「ワールドマスター柔術選手権」の優勝に一番近い芸能人と言えるかも知れません。
ドランクドラゴン鈴木拓さんの場合
ついでと言っては何ですが、もう一方ご紹介です。
ドランクドラゴンの鈴木拓さん。
鈴木さんは、すでに25年以上のブラジリアン柔術経験があるそうです。
芸能界で最強との声も。
帯の色は、岡田准一さんと同じ「茶」帯なので、やはり師範代クラスですね。
TV番組で、道場破りをする企画があり、有段者を秒殺していた、という情報もあります。
見た目はそんなに強そうに見えないですが、人は見かけによらないものですね！
【速報！】玉木宏さん、ガリットチュウ福島さんの試合結果！
岡田准一さんに続き、9月2日（日本時間3日）に、玉木宏さん、ガリットチュウ福島善成さんも「ワールドマスター柔術選手権」に出場！試合結果が出ました～
玉木宏さんは、１勝を挙げるも残念ながら２回戦敗退でした！でも、大会初出場で、１勝を挙げているんですから、大健闘ですね！次回大会も楽しみです！
一方、ガリットチュウ福島善成さんは、前評判通り、悲願の優勝です！
すごーーーーーーい！！！！
おめでとうございます！！！！！
ブラジリアン柔術の魅力６選
さて、そんな芸能人の方たちがハマるブラジリアン柔術には、どんな魅力があるのでしょうか？
ブラジリアン柔術の魅力は、大きく分けて以下の６つが挙げられます。
１．誰でも始められる
ブラジリアン柔術は、体力や経験に関係なく、誰でも始められる格闘技です。力やスピードではなく、テクニックで勝負するため、体力に自信のない人でも、十分に力をつけることができます。また、道着を着て行うため、怪我のリスクも少なく、比較的安全に練習することができます。
２．全身運動でダイエット効果抜群
ブラジリアン柔術は、全身の筋肉を使う全身運動です。立ち技、寝技、レスリングなど、さまざまな技を組み合わせて行うため、バランス感覚や柔軟性、筋力など、あらゆる能力を高めることができます。また、有酸素運動としても優れているため、ダイエット効果も抜群です。
３．護身術として使える
ブラジリアン柔術は、護身術としても非常に有効な格闘技です。寝技を主体とした技術体系のため、力やスピードにものを言わせた攻撃に対しても、効果的に反撃することができます。また、道場では、護身術に特化したトレーニングも行われているため、実践的な技術を身につけることができます。
４．精神面の鍛錬になる
ブラジリアン柔術は、精神面の鍛錬にも効果的です。練習では、常に相手と対峙することになります。そのため、精神的な強さや忍耐力が身に付きます。
５．道衣がカッコいい
ブラジリアン柔術の道衣は色やデザインが豊富でとてもオシャレです。
好みの色やデザインの道衣を身にまとい練習するだけでテンションが上がること間違いないです。
そのファッション性の高さも、多くの芸能人のみなさんがブラジリアン柔術にハマる理由かも知れませんね。
６．人とのつながりを深める
ブラジリアン柔術は、人との関わりを重視する格闘技です。道場では、年齢や性別、経験を問わず、さまざまな人が集まっています。練習では、お互いに協力し合って技を磨き合うため、自然とコミュニケーションが生まれ、人とのつながりを深めることができます。
さいごに
芸能人の方々がハマっている「ブラジリアン柔術」ですが、寝技を中心としたもので、老若男女、小柄な人でも自分の身を守り、体格や力の上で劣る相手でも勝てるように考案されたもので、一般の方でもとっつきやすそうですね。
それに、いまをときめく俳優さんや女優さん、芸人さんたちがハマるような、どこかオシャレな雰囲気もあって、もし興味がある人は、護身術を身に着けるという意味でも、是非、やってみてはいかがでしょうか。
楽しそう！
