2026年2月18日、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックのクロスカントリー女子団体スプリントフリー予選で、大型犬がコースに乱入するという衝撃のハプニングが発生しました。選手を追いかけてゴールする姿が中継で何度もスロー再生され、世界中に拡散しています。なぜこんなことが起きたのか、追いかけられた選手の恐怖の告白や運営への苦言、犬のその後の最新情報まで、事実に基づいて詳しくお伝えします。
この記事のまとめ
- ミラノ・コルティナ五輪クロスカントリー女子団体スプリント予選の最終直線で首輪付き大型犬がコースに乱入し、選手を追いかけてゴール
- 犬はカメラに気を取られて一時停止するも、軽快に走りフィニッシュ写真まで撮影される
- クロアチアのテナ・ハジッチさんが「最初オオカミかと思った。怖かった」と恐怖を告白
- 運営に対し「決勝で起きたら危険」と苦言を呈する
- 犬はチェコスロバキアン・ウルフドッグの2歳オスで、大会スタッフ関係者の飼い犬と判明し無事保護・返還
- 箱根駅伝の犬乱入騒動と共通点も指摘され、世界中で話題に
ミラノ・コルティナ五輪クロスカントリー女子団体スプリント予選で起きた犬乱入の経緯
イタリア北東部テーゼロ距離競技場で、現地時間午前9時45分(日本時間午後5時45分)から行われた女子団体スプリントフリー予選の最終盤にハプニングは起きました。全26チームが出場する中、観客席と反対側のコース脇から突然大型犬が姿を現したのです。
犬はのんびりコース内を歩いていましたが、ゴールに向かう選手に気づくと、遊びに誘うように追いかけ始めました。並走するカメラに気を取られて一度立ち止まり、カメラ目線でポーズを取るような場面も。中継カメラが捉えたその姿は、まるで選手と同じようにゴールを目指しているようでした。
そのままオーストラリアとクロアチアの選手が18位・19位を争う直線を追いかけ、しっぽを振りながら軽快にフィニッシュラインを切りました。大会公式計時を担当するオメガも「入線」の瞬間を撮影し、中継では選手同様にスロー映像とフィニッシュ写真が丁寧に映し出されました。結果として競技に直接的な影響はなく、上位15チームが決勝に進みましたが、選手たちの集中力を一瞬乱す出来事となりました。
なぜ起きた? 大型犬がコースに迷い込んだ理由
この犬は首輪を付けていたため、飼い犬が手から離れたものとみられていました。最新情報では、犬種はチェコスロバキアン・ウルフドッグの2歳オスで、飼い主は大会スタッフの関係者であることが判明しています。
飼い主は取材に対し、「今朝、彼は我々が家を出るのを見て、いつもよりも激しく吠えていた。一緒について来たかったのでしょう」と説明しました。また「彼はいつも人間を探しているんです」とも語っており、犬が人懐っこい性格で、スタッフの動きに反応して会場近くまでついてきてしまったようです。競技会場がB&B近くにある立地も、こうした偶然を招いた要因の一つと考えられます。
追いかけられた選手の恐怖告白「狼かと怖かった」
乱入した犬に最も近くで追いかけられたクロアチアのテナ・ハジッチさんは、ドイツ紙ビルトの取材で恐怖をこう告白しています。
「最初オオカミかと思った。ものすごく大きくて、横を走る時に噛みつかれたらどうしようと怖かった」
ハードなレースで意識が朦朧としていた中で、突然現れた大型犬の姿に幻覚かと思ったほどだったそうです。実際、犬は狼に似た灰色の毛並みと体格をしており、最初に目撃した人々も「オオカミでは」と驚いたほどでした。
運営への苦言「決勝で起きたら危険」
テナ・ハジッチさんは続けて、運営に対する苦言も述べました。
「犬がコースに入ってくるのは良くない。私はメダル争いをしていなかったから良かったけど、メダルの懸かった決勝で起きていたら危険なことになってしまう」
予選では幸い接触や転倒などの事故にはなりませんでしたが、決勝で同じことが起これば、選手の安全やレースの公平性が脅かされる可能性があると指摘しています。オリンピックの舞台で安全対策の重要性を改めて浮き彫りにする声となりました。
もう一人の選手の反応「面白かった」
一方で、ギリシャのコンスタンティナ・ハラランピドゥさんは前向きなコメントを残しています。
「幸いなことにとても行儀がよくて。ゴールの時にカメラを追いかけてきたのがかわいかったし、レースの邪魔もしなかった。面白かった」
「いい走りができなかったことを忘れさせてくれた。それに、私もちょっと有名になったし、感謝しなくてはね」と笑顔で語り、予想外のハプニングをポジティブに受け止めました。この違いも、選手個人のレース状況による心境の差を表しています。
犬の正体とその後の展開 保護と飼い主判明
乱入した犬はチェコスロバキアン・ウルフドッグの2歳オスで、首輪付きの飼い犬でした。レース運営スタッフがすぐに捕獲し、無事に保護。飼い主が大会スタッフの関係者であることが米国公共ラジオ放送NPRの報道で判明し、テーゼロ近くのB&Bの家に戻されました。
飼い主の「今朝は激しく吠えていた」という証言からも、犬がいつもの散歩や人間との触れ合いを求めていた様子がうかがえます。幸い犬自身も元気で、選手や観客に危害を加えることなく事件は収束しました。
世界中で話題沸騰 箱根駅伝との意外な共通点
国際スキー・スノーボード連盟(FIS)の公式インスタグラムは「クロスカントリー 現在トップはオオカミです」とユーモアを交えて投稿し、「狼or犬?」と呼びかけました。五輪公式アカウントも同様に拡散し、世界中のファンから「ハッピーな犬」「可愛い」「強くて美しい選手たち」と温かい反応が寄せられています。
日本では今年1月の箱根駅伝往路で子犬がコースに乱入した騒動が記憶に新しく、「五輪でも犬乱入」「箱根に続いて」との声が上がっています。どちらも首輪付きの飼い犬で、選手に直接的な被害はなかったものの、飼い主の責任や会場管理の課題が共通して指摘されています。
さいごに
ミラノ・コルティナ五輪のクロスカントリー女子団体スプリント予選で起きた犬乱入は、衝撃的でありながらも微笑ましいハプニングとして、世界中に明るい話題を提供しました。選手の安全を第一に考えた運営への提言も大切ですが、こうした予想外の出来事もオリンピックの魅力の一つです。
テナ・ハジッチさんをはじめとする選手の皆さんが、無事に決勝やこれからの競技を完走されることを心から願っています。安全対策がさらに強化され、素晴らしい大会となるよう期待しましょう。皆さんもこのハプニングをきっかけに、クロスカントリー競技に興味を持っていただければ幸いです。
