フィギュアスケート女子シングルの注目選手である渡辺倫果選手が、第94回全日本フィギュアスケート選手権2025の女子ショートプログラム(SP)でトリプルアクセルを成功させ、会場を沸かせました。
この大会はミラノ・コルティナ五輪の最終選考会としても重要な位置づけです。渡辺選手の強さと気迫が感じられる演技は、多くの観客やファンから感動の声を呼び起こしました。
ここでは、渡辺選手の経歴とプロフィールを中心に、最新の全日本での演技詳細をまとめます。
この記事のまとめ
- 渡辺倫果選手は2002年生まれの23歳、千葉県出身のフィギュアスケート選手です。
- 幼少期からスケートを始め、中学時代にカナダへ拠点を移し、コロナ禍で日本帰国後、MFアカデミー所属となりました。
- 主な戦績として、2022年スケートカナダ優勝、グランプリファイナル4位、2024年四大陸選手権3位などがあります。
- 全日本フィギュア2025女子SPでは、冒頭のトリプルアクセルを成功させ、気迫あふれる演技を披露しました。
- 演技後、本人は「1周回って楽しくなってきちゃった」とコメントしています。
渡辺倫果のプロフィール
- 氏名:渡辺倫果(わたなべ りんか)
- 生年月日:2002年7月19日
- 出身地:千葉県
- 身長:153cm
- 所属:三和建装 / MFアカデミー
- 学歴:青森山田高等学校卒業、法政大学通信教育部在学中
- コーチ:中庭健介、南雲百惠 など
- 練習拠点:三井不動産アイスパーク船橋(千葉県)
- 主なスポンサー:TOKIOインカラミ(過去契約)
渡辺選手は小柄な体格を活かしたジャンプを得意とし、特にトリプルアクセルに注力しています。所属チームでは年上の選手として「ねぇさん」と慕われる存在です。
渡辺倫果の経歴
渡辺倫果選手は、3歳の頃にトリノオリンピックで金メダルを獲得した荒川静香選手の演技をテレビで観てフィギュアスケートを始めました。練習リンクの閉鎖などもあり、新横浜スケートセンターや東伏見アイスアリーナへ拠点を移しながら競技を続けました。
小学時代には全日本ノービス選手権Bクラスで優勝し、注目を集めました。中学2年生の2016-2017シーズン後、師事していたコーチの移籍をきっかけにカナダ・バンクーバーへ練習拠点を移します。そこで自立した生活を送り、技術を磨きました。
2017年の全日本ジュニア選手権では初出場で5位となり、全日本選手権への推薦出場を獲得。しかし、2020-2021シーズンは新型コロナウイルスの影響でカナダのリンクが閉鎖され、日本へ帰国を余儀なくされます。一時木下グループに所属した後、2021年夏にMFアカデミーへ正式に移籍。中庭健介コーチらの指導を受け、千葉県船橋市のリンクで練習を続けています。
2021年の全日本選手権では6位と大躍進。2022年はチャレンジャーシリーズ・ロンバルディアトロフィー優勝、グランプリシリーズ初出場のスケートカナダで優勝、NHK杯5位となり、グランプリファイナル4位を達成しました。2023年世界選手権10位、2024年四大陸選手権3位と国際舞台で活躍を続けています。
今シーズンはトリプルアクセルをショートとフリーで計3本構成とし、グランプリシリーズ中国大会3位、スケートアメリカ2位でグランプリファイナル進出を果たしました。
全日本フィギュア2025女子SPトリプルアクセル成功の演技詳細
第94回全日本フィギュアスケート選手権2025は、2025年12月19日に女子ショートプログラムが行われました。渡辺倫果選手は第4グループ22番滑走で登場しました。
演技の冒頭でトリプルアクセルを挑戦。やや回りすぎて前傾姿勢での着氷となりましたが、見事に成功させました。続いて3回転ルッツ-3回転トウループのコンビネーションを美しい着氷で決め、3回転ループも完璧に着氷。スピンはすべてレベル4を獲得し、ステップシークエンスもレベル4で気迫あふれる表現を見せました。
全体として、迫力のあるスケーティングと表情豊かな演技が特徴で、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。ジャンプのアウトエッジの難しさやスピンの迫力、ステップでの肩甲骨まで使った表現力が評価されました。
演技後、渡辺選手は「1周回って楽しくなってきちゃった」とコメント。プレッシャーの大きい五輪シーズンの全日本で、気持ちの強さを発揮した演技となりました。ファンからは「気迫がすごい」「強くて格好いい」「感動した」といった声が多く寄せられています。
演技の構成要素のポイント
渡辺選手のSP構成はトリプルアクセルを武器にしています。
- トリプルアクセル:成功(堪えて着氷)
- 3回転ルッツ-3回転トウループ:美しい着氷
- 3回転ループ:完璧
- スピン・ステップ:すべて高レベルで気迫を感じさせる
この演技は、練習で積み重ねてきたトリプルアクセルの安定性を示すものでした。過去にカナダ拠点時代から磨いてきた技術が、現在の強さにつながっています。
演技後の反響
演技直後から、観客やメディアで高い評価を受けました。長谷川仁美氏は「気持ちの強さ、すばらしい。全私がスタオベですっ!」と絶賛。他のファンからも「背中が美しい」「執念を感じた」「男前な滑り」といった感想が相次ぎました。
さいごに
渡辺倫果選手は、幼少期からの努力とカナダでの経験、日本帰国後の環境変化を乗り越え、トリプルアクセルを武器にトップ選手として活躍を続けています。全日本フィギュア2025女子SPでのトリプルアクセル成功は、五輪シーズンでの彼女の覚悟と強さを象徴する演技でした。
今後のフリー演技や代表選考にも期待が集まります。渡辺選手のさらなる飛躍を応援していきましょう。

