女子プロレス団体「スターダム」の人気悪役レスラー、上谷沙弥さんが、バラエティ番組での「キャラ崩壊」が大きな話題を呼び、ブレイクの兆しを見せています。
リング上では「令和の極悪女王」を目指す強烈なヒール役ながら、テレビでは「かわいい」「おもしろい」一面を見せ、視聴者を魅了しています。
なぜ彼女のキャラ崩壊が反響を呼び、悪役レスラーがバラエティでブレイクしているのか? この記事では、その理由をインタビュー記事や関連情報を基に探ります。
- 上谷沙弥さんのバラエティ番組での「キャラ崩壊」が、悪役レスラーとのギャップで大反響を呼んでいる。
- 『千鳥の鬼レンチャン』や『ラヴィット!』での出演が、SNSやGoogleトレンドで話題に。
- 元バイトAKBの経歴が、彼女のパフォーマンス力と親しみやすさを支えている。
- 女子プロレスを広めたい情熱が、バラエティ出演の原動力。
- 視聴者は、ギャップ、努力する姿、プロレスへの使命感に惹かれている。
上谷沙弥のキャラ崩壊がバラエティ番組で大反響!
上谷沙弥さんがバラエティ番組で注目を集めたのは、2025年2月23日放送の『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)の「女子300m走サバイバルレンチャン」への出演がきっかけでした。
この企画で、上谷さんは悪役レスラーらしい「全員ぶっ潰してやる!」と強気な姿勢を見せつつ、過酷なレース中に「もうしんどい」と泣きながら走り続け、決勝まで進む姿が話題に。
千鳥さんやかまいたちさんから「悪役を忘れた」とイジられ、Xで「上谷さん」がトレンド入りするほどの反響を呼びました。
さらに、2025年5月9日の『ラヴィット!』(TBS系)では、名物の電気椅子に撃沈するコミカルなリアクションが「可愛すぎる」と話題に。
5月15日の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)での紹介も重なり、Googleトレンドで注目度が急上昇しました。
Xユーザーの「上谷沙弥さん、リング上では悪役なのにバラエティでのキャラ崩壊が最高!泣きながら走る姿に感動」という投稿は、彼女のギャップが視聴者の心をつかんだことを示しています。

元バイトAKBの経歴が支えるパフォーマンス力
上谷沙弥さんは、プロレスデビュー前にバイトAKBとしてアイドル活動を行っていました。
2014年にオーディションに合格し、AKB48の劇場公演でバックダンサーを務めた経験を持ち、「4年前の今日はバイトAKBとして初めて劇場公演に立たせて頂いた日です 嬉しかったなぁ」(@saya_h_a_t_e、2018/11/14)と振り返っています。
このアイドル時代に培ったダンスや表現力が、バラエティでの自然な振る舞いやリアクションの良さに繋がっています。
たとえば、『千鳥の鬼レンチャン』での悔し涙や、『ラヴィット!』での大げさな電気椅子リアクションは、観客を引きつけるパフォーマンス力の表れです。
Xでも「元バイトAKBの上谷沙弥さんがバラエティで輝いてるのは、アイドル時代のパフォーマンス力が活きてるからかな」と、彼女の経歴に注目する声が上がっています。
この背景が、悪役レスラーのイメージを崩す親しみやすい姿を自然に演出できている理由の一つです。

悪役レスラーとしての強さとバラエティでのギャップ
上谷さんはスターダムで「H.A.T.E.」に所属するヒールレスラーとして、「令和の極悪女王」を目指しています。
2024年7月28日の札幌大会でヒールユニットに加入し、「闇落ち」して以降、リング上では「余計なお世話だよ、ブス!」と中野たむさんを挑発するなど、強烈な悪役ぶりを見せています。
しかし、バラエティではそのイメージをあえて崩し、「かわいい」「おもしろい」を前面に出す戦略が視聴者に受け入れられています。
2025年3月12日の『スカパー! スポーツ熱狂度ランキング2025』イベントでは、憧れの川合俊一さんを前に「バレーボールめちゃくちゃ大好きで、きょうお会いできてめっちゃうれしい!本当は心の中でドキドキしてて…」と照れる姿が話題に。
「女の部分が久しぶりに出ました」と語り、悪役とは正反対の魅力を披露しました。
Xユーザーの「ヒールなのにこんな可愛い一面あるなんて反則級!」という声も、彼女のギャップが話題性を生んでいることを示しています。

女子プロレスを広めたい情熱
上谷さんのバラエティ出演の背景には、女子プロレスを広めたいという強い使命感があります。
『千鳥の鬼レンチャン』のVTRで、「プロレスブームが来ているけど、テレビに呼ばれるのはダンプ松本さんら昭和のレスラーが多い。そこで止まっているのが悔しい」と語り、自分たちの手でプロレス人気を高めたいという思いを明かしました。
この情熱が、キャラ崩壊を恐れずバラエティに挑戦する原動力となっています。
また、2025年4月8日配信のYouTube番組『スターダム★スタジオ』では、初回ゲストとして「トンデモ人生」をテーマにトークを展開。
自身のキャリアやギャップをユーモラスに語り、プロレスファン以外にも訴求しました。
Xでも「上谷沙弥さんのプロレス愛がバラエティでも伝わってくる。キャラ崩壊しても芯の強さがすごい」と、彼女の情熱が評価されています。

視聴者を惹きつけるブレイクの理由
上谷さんのブレイクの理由は、ギャップだけでなく、努力する姿や人間味にもあります。
『千鳥の鬼レンチャン』では、過酷な300m走で泣きながらも諦めず走り抜き、視聴者に感動を与えました。
「ちゃんと悪役やってる」とイジられつつも、終盤まで残った姿は「根性ある」と高く評価されました。
また、『ラヴィット!』の電気椅子での大げさなリアクションは、プロレスラーとしてのタフさとの対比で笑いを誘い、親しみやすさを増幅させました。
彼女の「ヒールが可愛くて何が悪いの?」という姿勢も、視聴者に支持されています。
「こういうのはヒールが言うことじゃないかな」と自問しつつ、「それでもファンに投げかけた言葉」が共感を呼んだと、インタビューで語っています。
この自分らしさを貫く姿勢が、バラエティでの自然体な魅力に繋がり、ブレイクを後押ししています。

さいごに
上谷沙弥さんのバラエティ番組でのキャラ崩壊は、悪役レスラーの強さと人間らしい弱さや親しみやすさのギャップが、視聴者の心をつかんだ結果です。
元バイトAKBの経歴によるパフォーマンス力、女子プロレスを広めたい情熱、そして努力する姿が、彼女のブレイクを支えています。
『千鳥の鬼レンチャン』や『ラヴィット!』での活躍は、リング外でも彼女が多くの人を魅了するエンターテイナーであることを証明しました。
今後、プロレスとバラエティの両方でどのような「最狂の景色」を見せてくれるのか、上谷さんのさらなる飛躍に注目が集まります。
