2025年11月22日、国立競技場。
FC町田ゼルビアにとってクラブ創設以来初の天皇杯決勝という歴史的な一戦でした。
しかし、試合開始からスタンドを見渡すと、空席があまりにも目立ちすぎる……。
収容6万7750人の新国立が「ガラガラ」と表現されるほど寂しい状況になり、SNSは一気に炎上。
なぜ、町田にとっての夢の舞台がこんなことになってしまったのか。
ここでは、観客が激減した全理由をはっきりとお伝えします。
この記事のまとめ
- 国立競技場の空席が極めて目立ち、ルヴァン杯決勝(6万2466人)と圧倒的な差が出た
- 最大の原因は対戦カードの人気格差(町田・神戸 vs 柏・広島)
- 町田のサポーター基盤がまだ小さく、神戸も遠征動員が弱い
- 当日券を試合開始後まで販売する異例の措置=前売り大幅売れ残り
- 11月下旬の開催時期や価格設定も影響した
国立がガラガラになった決定的な理由① 対戦カードの「人気格差」が一番大きい
これが最も多く指摘されている理由です。
わずか3週間前の同会場・ルヴァン杯決勝(柏レイソル vs サンフレッチェ広島)は6万2466人とほぼ満員でした。
一方、今回の町田ゼルビア vs ヴィッセル神戸は、写真や動画を見れば一目瞭然で空席だらけ。
町田はJ1初年度で初の決勝進出という快挙でしたが、全国的な知名度や長年のファン層はまだ薄いのが現実です。
神戸も近年はタイトルを獲る強豪ですが、関東での人気は浦和、鹿島、FC東京などに比べると明らかに劣ります。
「盛り上がるカードじゃないから行かなくてもいいや」と思った人が多かった――これが正直なところでしょう。
国立がガラガラになった決定的な理由② サポーターの動員力がそもそも違う
町田ゼルビアのホームスタジアムである町田GIONスタジアムは収容1万5320人。
今季J1のホーム平均観客数は約1万1000人程度です。
今季、国立で開催した2試合のホームゲームも4万5000人前後で、5万人に届いていませんでした。
神戸のホーム平均も2万人前後。関東への遠征となると、さらに人数は減ります。
つまり、両クラブ合わせて「確実に国立まで足を運ぶ人」がそもそも少なかったのです。
国立がガラガラになった決定的な理由③ 当日券を試合開始後も販売する異例の対応
日本サッカー協会は当日券を
・オンライン販売
・会場での午前10時からキックオフ後の15時15分まで
という、決勝戦では極めて珍しい販売方法を採りました。
これはつまり、「前売りで全然売れていない」ということを示しています。
ルヴァン杯決勝は前売りでほぼ完売していたのと、明らかな対比です。
国立がガラガラになった決定的な理由④ 開催時期と価格設定の影響
11月22日は勤労感謝の日で祝日でしたが、世間はすでに年末モード。
給料日前でもあり、家族サービスや他の予定を優先した人も多かったようです。
また、天皇杯決勝のチケット価格は最安でも5000円前後。
「記念すべき試合だけど、そこまでお金はかけられない」という声も少なくありませんでした。
さいごに
町田ゼルビアにとってはクラブ史上最高の舞台でした。
選手たちはピッチ上で全力で戦い、歴史に残る試合を見せてくれました。
しかし、スタンドの空席は「Jリーグの人気格差」「クラブの歴史とファン層の厚み」を如実に映し出す鏡となってしまいました。
これが今の町田ゼルビアの「現実」です。
逆に言えば、ここからどれだけファンを増やし、動員力を上げていけるか――
今日のガラガラの国立は、町田にとっての「スタートライン」でもあるのです。
次は、満員の国立で決勝を戦う日が来ることを、楽しみに待ちたいと思います。

