埼玉県さいたま市に、葬儀場が友引の日にライブハウスとして開放されるという斬新な施設が誕生しました。
ヘビーメタルライブに対応した防音設備やLEDビジョン、オンライン配信機能を備えたこの施設は、音楽ファンや地域住民の注目を集めています。
この記事では、施設の特徴や背景、利用方法について詳しく解説します。
- 埼玉県さいたま市の葬儀場「LIVE THEATER +810 PLUS HEART」が、友引の日にライブハウスとして利用可能。
- 120dbの防音設備、3面LEDビジョン、NTTの配信システムを備え、ヘビーメタルライブやオンライン配信に対応。
- コロナ禍でのリモート葬儀需要を背景に、2022年から整備され、2023年からライブ会場としてテスト運用。
- 2025年6月9日(ロックの日)から友引限定でライブ予約受付を開始。
- さいたま葬儀連盟の関根信行代表のヘビメタル愛と、地域密着の多目的スペースを目指す思いが背景にある。
友引に葬儀場がライブハウスに変身する理由
埼玉県さいたま市にある葬儀場「LIVE THEATER +810 PLUS HEART」は、通常は家族葬やリモート葬儀を行う施設ですが、葬儀を行うと縁起が悪いとされる友引の日に限り、ライブハウスとして開放されます。
このユニークな取り組みは、さいたま葬儀連盟の関根信行代表のヘビーメタルへの情熱と、コロナ禍で打撃を受けた音楽業界を支援したいという思いから始まりました。
友引は日本の六曜に基づく暦で、葬儀を避ける慣習があります。
この「空いた日」を有効活用し、地域に新しい音楽文化の場を提供する狙いがあります。
特に、2025年6月9日(ロックの日)から予約受付が開始され、ヘビーメタルを中心としたライブイベントが開催可能です。

ヘビーメタルライブを可能にする設備の全貌
この施設の最大の特徴は、ヘビーメタルライブに耐えうる先進的な設備です。以下は主な仕様です:
- 防音設備:120db(ジェットエンジン並み)の音量に対応する防音施工。株式会社KOTOBUKIが手掛け、音漏れのない環境を実現しています。
- 3面LEDビジョン:ライブ時には派手な映像を投影し、視覚的な演出を強化。葬儀では故人の思い出映像を流すなど、多目的に活用可能です。
- オンライン配信システム:NTTグループの配信技術を導入し、視聴者が自分でアングルを変えられる機能も搭載。リモートでのライブ視聴や録画が可能です。
- 収容人数:約30人と小規模ながら、親密なライブ体験を提供。
これらの設備は、コロナ禍で遠隔参列の需要に応えるために整備されたリモート葬儀場としての機能を基盤にしています。
関根信行代表は「人生最期のイベントに花を咲かせたい、世界へ羽ばたくアーティストを排出したい」との思いを語っており、音楽と葬儀の両方で感動を提供する場を目指しています。

コロナ禍がきっかけのユニークな発想
この施設の誕生には、コロナ禍が大きく影響しています。
2022年、遠方の参列者が葬儀に参加できない課題に対応するため、さいたま葬儀連盟はリモート葬儀場を整備。
LEDビジョンや配信設備を導入し、オンラインで葬儀を共有できる環境を整えました。
同時に、音楽業界もコロナ禍でライブ開催が難しくなる中、関根信行代表のヘビーメタル愛が後押しとなり、ライブハウスとしての活用が検討されました。
2023年からテスト運用を開始し、2025年には友引限定で本格的にライブハウスとしての予約受付を始めるに至りました。

地域密着の多目的スペースとしての可能性
さいたま葬儀連盟と株式会社KOTOBUKIは、この施設を単なるライブハウスや葬儀場に留まらず、地域に根差した多目的スペースとして位置づけています。
友引以外の日は家族葬を中心に運営しつつ、音楽イベントを通じて地域住民やアーティストとつながる場を提供。
地元埼玉での新たな文化発信拠点としての期待が高まっています。
Xの投稿でも、ユーザーからは「フューネラルドゥーム専用ライブハウス」「デスメタルなライブハウス」とユーモラスな反応が寄せられており、ヘビーメタルファンや地元住民の関心を集めていることが伺えます。

予約方法と今後の展望
ライブハウスとしての利用は、2025年6月9日から予約受付が開始されます。
友引の日のみ利用可能で、詳細な予約方法や費用については、さいたま葬儀連盟や株式会社KOTOBUKIの公式発表を参照する必要があります。
今後は、ヘビーメタルだけでなく、さまざまなジャンルのアーティストがこのスペースを活用する可能性も考えられます。
地域の音楽シーンを活性化しつつ、葬儀場としての役割も両立するこの施設は、従来の枠にとらわれない新しい試みとして注目されています。

さいごに
埼玉の葬儀場が友引にライブハウスに変身するというニュースは、驚きと共に多くの可能性を感じさせます。
ヘビーメタルライブを可能にする先進的な設備と、地域や音楽業界への貢献を目指す姿勢は、従来の葬儀場のイメージを大きく変える一歩です。
地元埼玉の新たな文化拠点として、どんなアーティストやイベントが生まれるのか、今後の展開が楽しみです。
興味を持った方は、6月9日からの予約開始をチェックしてみてください!
