2025年、福岡市で100g未満のドローンを巡る事件が話題になりました。
警察が最小測定量0.1kgの秤を使い、98gのドローンを100g以上と誤認したため、誤認逮捕の可能性が指摘されています。
ユーザーの@yoshi@フォトグラメトリはまり中さんがキッチン秤で証明し誤解を解きましたが、警察の設備不足や運用ミスが問題視されています。
この記事では、なぜこのような問題が起きたのか、ドローン規制と運用ミスの実態を詳しく探ります。
- 警察が最小測定量0.1kgの秤で98gのドローンを測定し、誤認逮捕のリスクが生じた。
- 100g未満のドローンは航空法の対象外だが、自治体条例などで制限される場合がある。
- ユーザーの@yoshiさんがキッチン秤で98gを証明し釈放されたが、家庭用計量器の法的証明力に疑問。
- Xでは「ガバガバすぎる」「バチクソ不祥事」と警察の計量器精度や運用ミスへの批判が強い。
- ドローン愛好者の権利保護と、警察の設備・手続き改善が今後の課題に。
ドローンの重量問題で警察の計量器精度が誤認逮捕の可能性を引き起こしたのはなぜ?
福岡市で、ユーザーの@yoshi@フォトグラメトリはまり中さんが100g未満のドローン(hoverairX1 smart、カタログスペック99g)を飛ばしていたところ、通報により警察が介入。
警察が使用した秤は最小測定量0.1kg、目量0.005kg(5g単位)で、98gのドローンが0.1kgと表示され、誤認逮捕のリスクが生じました。
@yoshiさんがキッチン秤で98gを示し誤解を解いたものの、Xでは「この秤持ってこられた時点でどんなドローンだろうが逮捕確定なのガバガバすぎる」と警察の計測方法への批判が殺到しました。
問題の核心は、警察の秤が98gを正確に測定できない精度だった点です。
Xの@DXttenandesukaさんは「警察の用意した秤がミニマム0.1kgからの0.005kg目盛ですので0.098kgのドローンを計測すれば、繰り上がって0.100kgと表示されるのは当然」と指摘。
この計測ミスが、100g以上のドローンに適用される航空法違反(登録義務違反、罰則:1年以下の懲役または50万円以下の罰金)の嫌疑につながったのです。

100g未満のドローン規制とその曖昧さ
ドローンの重量問題は、100g未満の機体が航空法の無人航空機登録対象外である点に起因します。
しかし、小型無人機等飛行禁止法や自治体条例(例:福岡市の公園条例)で飛行が制限される場合があり、現場での判断が曖昧です。
Xでは「100g未満のドローンはオッケーなのに」との声が上がり、規制の不明確さが愛好者の混乱を招いていると指摘されています。
警察が100g未満のドローンを厳しく取り締まる背景には、ドローンによる事故や違法行為の増加があります。
Web情報によると、200g未満のドローンがトラブルを起こした事例が規制強化のきっかけとなり、100g未満でも状況次第で摘発されるケースが増えています。
この曖昧さが、誤認逮捕のリスクを高めているのです。

警察の計量器精度と設備不足の実態
警察が使用した秤の最小測定量0.1kg、目量0.005kgは、100g未満のドローンを正確に測定するには不十分でした。
Xの投稿で「最低計測量が100g、目量が5gのはかりでは98gのドローンは100gと表示される」と技術的な問題が明確に指摘されています。
さらに、「基準適合証印が必要」との声もあり、警察の計量器が法的に適切な校正を受けていたか疑問視されています。
この設備不足は、警察のドローン対応体制の不備を象徴しています。
Xでは「明確に誤った計量器の選択と使い方で刑罰を判断するの、一切の弁解が出来ないバチクソ不祥事」との強い批判が上がっており、警察の信頼性への懸念が広がっています。
インタビュー記事は見つかりませんでしたが、@yoshiさんの事例は、警察の現場対応がドローン規制の複雑さに追いついていない実態を示しています。

キッチン秤による証明と法的課題
@yoshiさんがキッチン秤で98gを証明し釈放されたことは、警察の柔軟な対応を示す一方、法的問題を浮き彫りにしました。
Xの@boomer0819さんは「家庭用計量器は証明行為に使用できません」と指摘し、警察がキッチン秤の結果を受け入れた手続きの妥当性に疑問を呈しています。
Web情報でも、計量法では証明行為に使用する計量器は検定済みのものが必要とされ、家庭用秤は法的証拠として認められないとされています。
この事例から、ドローン愛好者が自身の機体重量を証明する際、適切な計量器の選択や法的基準が不明確であることが問題視されています。
読者は、こうした手続きの不備が再発するリスクや、個人の権利保護の難しさに注目するでしょう。

ドローン愛好者の権利保護と運用ミスの影響
@yoshiさんが自らキッチン秤を持ち込んで証明する必要に迫られたことは、ドローン愛好者の権利保護の難しさを示しています。
Xでは「この秤で天秤にかけられたひとは遡って無効な気がする」との声があり、過去の類似事例での冤罪リスクも議論されています。
100g未満のドローンは航空法の対象外とはいえ、警察の運用ミスや現場判断で不当な嫌疑がかかる可能性が浮き彫りになりました。
Web情報によると、ドローン愛好者は増加傾向にあり、100g未満の機体は手軽さから人気ですが、規制の曖昧さや警察の対応に不満を持つ声が多いです。
この事件は、愛好者が自己防衛のために正確な重量証明を準備する必要性を示しています。

さいごに
ドローンの重量問題を巡る警察の計量器精度の不備は、わずか2gの誤差が誤認逮捕のリスクを生む深刻な実態を露呈しました。
100g未満のドローン規制の曖昧さや、警察の設備不足、運用ミスは、愛好者の権利保護に大きな課題を投げかけます。
@yoshiさんの事例は、個人の行動で誤解を解いた成功例ですが、警察の体制改善や規制の明確化が急務です。
ドローン文化が広がる中、公正で透明な運用が求められるでしょう。
