「マジック:ザ・ギャザリング(MTG)」は、1993年に誕生した世界初のトレーディングカードゲームで、その中でも「パワー9」と呼ばれる9枚のカードは、圧倒的な効果と希少性からコレクターやプレイヤーの憧れの的です。特に、2025年6月10日放送の「開運!なんでも鑑定団」では、ベータ版の「ブラック・ロータス」が1枚で800万円、パワー9全体で2010万円と鑑定され、大きな話題となりました。この記事では、パワー9の最新買取価格と高額相場の背景を、信頼できる情報源をもとに詳しく解説します。
- パワー9はMTG初期(アルファ版、ベータ版、アンリミテッド版)に収録された9枚の超強力カードで、再録禁止により希少性が高い。
- 2025年の最新情報では、ベータ版「ブラック・ロータス」の買取価格は300万円~700万円、美品のアルファ版は2000万円以上。
- 他のパワー9(例:Moxシリーズ、Ancestral Recall)のベータ版は30万円~175万円、アンリミテッド版は10万円~65万円が目安。
- 買取価格はカードの状態、市場需要、業者によって変動し、グレーディング済みカードは高額になりやすい。
- パワー9の高額化は、コレクター需要の増加、ヴィンテージ需要、投資価値の高まりが背景にある。
パワー9の買取価格はどれくらい?
パワー9は、MTGの初期セット(アルファ版、ベータ版、アンリミテッド版)に収録された9枚のカード(Black Lotus、Ancestral Recall、Time Walk、Mox Pearl、Mox Sapphire、Mox Jet、Mox Ruby、Mox Emerald、Timetwister)で、その強力な効果と再録禁止ルールにより、トレーディングカード市場で最高峰の価値を持つカードとして知られています。以下に、2025年時点の最新買取価格の目安を、複数の情報源に基づいてまとめます。
- Black Lotus:
- アルファ版:2000万円(晴れる屋、2021年7月時点)
- ベータ版:300万円(magi秋葉原店、2022年12月)~700万円(晴れる屋、2021年7月)
- アンリミテッド版:240万円(晴れる屋、2021年7月)
- 解説:2025年6月の「開運!なんでも鑑定団」では、ベータ版が800万円と鑑定されました。状態が良ければオークションでさらに高額になる可能性があります。magi秋葉原店のX投稿(2022年12月)では、ベータ版の買取価格が300万円とされており、市場状況や状態による変動が大きいです。
- Ancestral Recall:
- アルファ版:240万円(晴れる屋、2021年7月)
- ベータ版:30万円(買取コレクター)~120万円(晴れる屋、2021年7月)
- アンリミテッド版:50万円(晴れる屋、2021年7月)
- 解説:低コストで3枚ドロー可能な青のカードで、ヴィンテージ環境での禁止カード。状態が良い場合、価格はさらに上昇します。
- Time Walk:
- アルファ版:240万円(晴れる屋、2021年7月)
- ベータ版:120万円(晴れる屋、2021年7月)
- アンリミテッド版:50万円(晴れる屋、2021年7月)
- 解説:2マナで追加ターンを得られる壊れ性能。番組でも高額評価の対象となりました。
- Moxシリーズ(Pearl, Sapphire, Jet, Ruby, Emerald):
- アルファ版:200万円~240万円(晴れる屋、2021年7月)
- ベータ版:27万円(Mox Ruby、買取コレクター)~175万円(Mox Sapphire、晴れる屋、2021年7月)
- アンリミテッド版:10万円~65万円(晴れる屋、2021年7月)
- 解説:0マナでマナ加速可能なアーティファクト。Mox Sapphireが青マナ需要からやや高額です。
- Timetwister:
- アルファ版:240万円(晴れる屋、2021年7月)
- ベータ版:120万円(晴れる屋、2021年7月)
- アンリミテッド版:50万円(晴れる屋、2021年7月)
- 解説:山札と墓地をリセットする効果で、パワー9の中では比較的低価格だが、依然として高額。
注意点:これらの価格は新品未開封や美品を前提とした参考価格であり、カードの状態(傷、折れ、色あせ)や市場の在庫状況、時期によって大きく変動します。
買取コレクターは「状態や時期によって金額の増減がある」と明記しており、最新価格は業者への問い合わせが必要です。
また、2025年3月時点でトレトクが「Black Lotus(ベータ版)」を250万円で買取した実績があります。

パワー9が高額な理由
パワー9が高額な理由は、以下の要素に集約されます:
- 希少性:アルファ版(1993年8月)、ベータ版(1993年10月)、アンリミテッド版(1993年12月)は初期セットで流通量が少なく、特にアルファ版は角が丸いデザインで判別可能。番組でも「全て揃っていること自体が奇跡」と鑑定士の石渡飛雄馬さんがコメントしました。
- 再録禁止:パワー9はゲームバランスを崩す強さから再録禁止リストに指定されており、新規供給がないため価格が上昇し続けます。
- コレクター需要:MTGのプレイヤー数は2000万人以上で、コレクターや投資家の需要が増加。2024年の市場調査では、トレーディングカード市場が2033年までに1518億円規模に成長する予測があり、ヴィンテージカードの価値が高まっています。
- 状態の影響:グレーディング(PSAやBGSによる状態評価)済みの美品は価格が跳ね上がり、例えばアルファ版「Black Lotus」は状態次第で数千万円に達します。

買取価格を最大化するコツ
パワー9を高く売るためには、以下のポイントが重要です:
- 状態の維持:トレトクは「スリーブやファイルで保管すると配送中の劣化を防げる」と推奨しています。傷や折れがあると価格が大幅に下がるため、丁寧な保管が必須です。
- グレーディングの活用:PSAやBGSのグレーディング済みカードは信頼性が高く、買取価格が上がる傾向があります。2025年の市場ではグレーディング提出数が40%増加しています。
- 複数の業者比較:晴れる屋、トレトク、買取コレクター、magiなど、業者によって買取価格が異なるため、事前査定を活用しましょう。駿河屋の「あんしん買取」では事前に見積もり価格を確認可能です。
- キャンペーン利用:買取コレクターの「おまとめ査定」やmagiの買取金額アップキャンペーンを活用すると、価格が上乗せされる場合があります。

市場動向と今後の展望
2025年のトレーディングカード市場は、デジタル化(MTGアリーナ)やIPコラボ(例:指輪物語)の影響で成長中ですが、パワー9のようなヴィンテージカードはコレクター需要に支えられています。
「開運!なんでも鑑定団」の放送後、Xでは「ブラック・ロータス1枚で800万」「パワー9で2010万」との鑑定結果に驚きの声が上がり、市場への注目が高まっています。
2024年にアルファ版「Black Lotus」が約4億6000万円で落札された事例もあり、オークションではさらに高額になる可能性があります。
今後、ヴィンテージ環境での需要や投資価値の高まりにより、パワー9の価格は上昇傾向が続くでしょう。
ただし、市場価格は日々変動するため、トレトクが指摘するように「市場価値が高い時期に売却する」ことが重要です。

さいごに
パワー9の買取価格は、その希少性と歴史的価値から驚異的な高額に達しており、特に「Black Lotus」はベータ版で300万円~800万円、アルファ版では2000万円以上が目安です。
2025年の市場動向や「開運!なんでも鑑定団」の話題性が、コレクターや投資家の関心をさらに高めています。
パワー9を売却する際は、状態管理やグレーディング、業者比較を徹底し、最新相場を確認することが高額買取への鍵です。
MTGの伝説的なカードの価値を最大限に活かし、賢い売却を検討してみてください。
