2021年6月に公開され、興行収入22.3億円を記録した『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の続編『キルケーの魔女』が、2025年冬に全国劇場公開されることが発表されました。
ガンダムシリーズの新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の放送終了直後に発表されたこのニュースに、ファンは大いに沸いています。
この記事では、続編の公開時期、『ジークアクス』との関係、ガンダム宇宙世紀の新展開について、最新情報やインタビューをもとに徹底調査します。
- 『閃光のハサウェイ』の続編『キルケーの魔女』は2025年冬に全国劇場公開予定です。
- 『ジークアクス』は宇宙世紀のIFストーリーであり、『閃光のハサウェイ』とは直接的な物語の繋がりはありません。
- 続編の遅延理由は、コロナ禍での制作遅れや高クオリティ追求によるものとされています。
- 村瀬修功さんが監督、小野賢章さんがハサウェイ・ノア役を続投し、ファンから期待の声が上がっています。
- ガンダム宇宙世紀は『UC NexT 0100』プロジェクトを通じて、さらなる新作展開が期待されています。
閃光のハサウェイの続編はいつ公開?
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の続編『キルケーの魔女』は、2025年冬に全国の劇場で公開されることが、2025年6月26日に公式発表されました。
公式サイトで公開された特報映像では、Ξ(クスィー)ガンダムやペーネロペーの戦闘シーンが垣間見え、ファンの期待を一層高めています。
第一部は2021年6月11日に公開され、興行収入22.3億円、観客動員108万人を記録する大ヒットとなりました。
しかし、続編の情報は長らく少なく、2024年12月の『ジークアクス』発表時に「ハサウェイはどうなった?」とSNSで話題になるほど、ファンは続編の遅れに焦燥感を抱いていました。
2025年1月の松竹130年記念イベントでは「鋭意制作中」とのみ発表され、具体的なスケジュールが不明だったため、公開遅延への不満も見られました。
しかし、2025年3月の情報では、2025年内または2026年初頭の公開が有力視され、今回の公式発表で「2025年冬」と確定しました。
監督は第一部に引き続き村瀬修功さんが務め、声優陣も小野賢章さん(ハサウェイ・ノア役)、上田麗奈さん(ギギ・アンダルシア役)、諏訪部順一さん(ケネス・スレッグ役)、斉藤壮馬さん(レーン・エイム役)が続投。
2021年6月のアニメイトタイムズの完成報告会見で、小野賢章さんは「ハサウェイの葛藤や成長を丁寧に演じたい」と意気込みを語り、ファンからも「声の表現力が楽しみ」との声が寄せられています。

続編公開が遅れた理由
『閃光のハサウェイ』続編の公開が遅れた理由として、複数の要因が挙げられています。
まず、2020年のコロナ禍による影響です。第一部の公開も当初2020年7月予定だったが、緊急事態宣言の影響で2021年6月に延期されました。
海外ロケや制作スケジュールの遅れが続編にも影響したと、2025年1月のnote記事でファンから指摘されています。
また、ガンダムシリーズ全体の制作スケジュールも影響しています。2022年に『機動戦士ガンダム 水星の魔女』、2024年に『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』や『復讐のレクイエム』が公開され、2025年には『ジークアクス』が放送されるなど、ガンダムシリーズは新作ラッシュが続いています。
アニメ業界の専門家は、ガンダムシリーズのグッズ展開やビジネス戦略がプロジェクト継続の鍵であり、続編の制作は確実と否定していますが、高クオリティを追求する制作過程が時間を要していると分析しています。
2024年6月の「ガンダムカンファレンスSUMMER 2024」で、バンダイナムコフィルムワークスの小形尚弘さんが「ハサウェイの続編もちゃんと作っています」とコメントし、ファンの不安を和らげました。
この発言から、制作は順調に進行中であることが伺えます。

ジークアクスとの関係は?
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』は、2025年4月から6月まで放送されたガンダムシリーズの最新作で、サンライズとスタジオカラー(『エヴァンゲリオン』シリーズ)が初タッグを組んだ作品です。
宇宙世紀0085年を舞台に、女子高生アマテ・ユズリハさんがジークアクスを駆り、非合法なモビルスーツ決闘「クランバトル」に巻き込まれる物語です。
『ジークアクス』は宇宙世紀のIFストーリー(パラレルワールド)として描かれており、『閃光のハサウェイ』(宇宙世紀0105年)とは直接的な物語の繋がりはありません。
しかし、2025年6月24日の『ジークアクス』最終話放送直後に『キルケーの魔女』の公開が発表され、Xでは「ジークアクスで正史を履修させることで閃光のハサウェイに繋げる高度な手口!?」と話題になりました。
これは、ジークアクスが初代『機動戦士ガンダム』や『逆襲のシャア』の要素(シャア・ララァ・スンなど)を参照しており、宇宙世紀の文脈を補完することで『ハサウェイ』の理解を深める効果があるとファンが感じたためです。
例えば、2025年5月のVOD STREAMの考察記事では、ジークアクスのキャラクター「シイコ・スガイ」に初代ガンダムのミライ・ヤシマさんが投影され、彼女の息子ハサウェイ・ノア(『閃光のハサウェイ』の主人公)へのIF展開が示唆されています。
しかし、公式には両作品のストーリー上の直接的なリンクは確認されておらず、ジークアクスは独立した物語として楽しめる設計です。

ガンダム宇宙世紀の新展開
『閃光のハサウェイ』は、ガンダム宇宙世紀の「UC NexT 0100」プロジェクトの一環として制作されています。
このプロジェクトは、宇宙世紀0093年の『逆襲のシャア』以降の「次の100年」を描くもので、『ガンダムUC』(0096年)、『ガンダムNT』(0097年)に続き、『ハサウェイ』(0105年)が新たな歴史を開拓しています。
『キルケーの魔女』は、原作小説の2巻目にあたる内容で、ハサウェイ・ノアさんがマフティーとして地球連邦政府へのテロ活動を激化させる物語になると予想されます。
原作では三部作の2作目が最も原作から離れた展開になるとされ、3DCGを駆使した戦闘シーンや新たなオリジナル要素が期待されています。
2021年6月のアニメイトタイムズの記事では、村瀬修功さんが「原作の重厚なテーマを現代的に再解釈する」と語っており、続編でもその姿勢が引き継がれると見られます。
宇宙世紀の新展開としては、2025年6月26日のWikipedia情報によると、ガンダムシリーズは『ジークアクス』の成功を受け、さらなる宇宙世紀のIFストーリーや正史の拡張が計画されている可能性があります。
また、2029年のガンダム放映50周年を見据え、新作やリマスター作品の展開も予想されており、ファンの期待は高まるばかりです。

さいごに
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の2025年冬公開は、4年間待ち続けたファンにとって待望のニュースです。
『ジークアクス』との間接的な繋がりや、宇宙世紀の新たな物語として、ガンダムシリーズの進化を感じさせる展開が期待されます。
村瀬修功さんや小野賢章さんらスタッフ・キャストの続投により、高クオリティな作品が約束された今、ハサウェイ・ノアの戦いの続きを劇場で目撃する日が楽しみです。
ガンダム宇宙世紀の未来を、共に追いかけましょう!
