物価高で権米衛とコンビニおにぎりの価格差が消えた？コスパを徹底比較

物価高騰が続く中、「コンビニのおにぎりが高くなり、権米衛のおにぎりと価格差がなくなった」という声がSNSで話題になっています。

実際、原材料費や物流コストの上昇により、コンビニおにぎりの価格は上昇傾向にあり、専門店である権米衛との価格差が縮まっているようです。

この記事では、権米衛とコンビニのおにぎりの価格や品質、コスパを比較し、どちらがお得かを検証します。

この記事のまとめ

2023年以降、米や海苔、輸送費などのコスト高騰により、コンビニおにぎりの価格が上昇しています。

ジーアイ・マーケティング・パートナーズの調査によると、2020年から2023年にかけてコンビニおにぎりの平均価格は141円から164円へと約16.5%上昇しました。

一方、権米衛のおにぎりは、店舗や地域によって異なりますが、150円〜200円程度で販売されており、コンビニとの価格差が縮まっているとの声がX上で多く見られます。

たとえば、Xユーザーの@mommiagationさんは、「おむすび権兵衛、『ちょっと割高な感じがしなくもないけどコンビニより遥かに美味い』という立ち位置のはずが、コンビニおにぎりがこれだけ値上げの一途を辿っていったことで相対的に安くなっていってる」と投稿しています。

また、@de5dekoc00lさんは、「おむすび権兵衛は1個が大きくて食べごたえある。しかもコンビニのおにぎりと価格は大差ないし、何より店内で手作りだから美味しい」と評価しています。

具体的な価格を比較すると、セブン-イレブンの「塩むすび」は108円から138円（2025年1月値上げ後）、ローソンの「金しゃりおにぎり塩にぎり」は113円、ファミリーマートの「野沢菜めかぶおむすび」は135円です。

一方、権米衛のおにぎりは150円〜200円程度で、コンビニの低〜中価格帯（130円〜180円）とほぼ同等か、わずかに高い程度です。

しかし、権米衛は1個のサイズがコンビニの1.5〜2倍と大きく、満足感が高いとされています。

コンビニおにぎりの値上げは、米や海苔の価格高騰が主な要因です。

2024年から続く米価高騰により、コンビニ各社は調達コストの上昇に直面しています。

たとえば、セブン-イレブンは2025年1月に米飯食品37品を値上げし、4月にはさらに「北海道産昆布」「梅」などを最大16円値上げ（税込178円）しました。

ファミリーマートも2025年2月と4月に約50品目を平均7%値上げし、「紅しゃけ」は199円に達しています。

ローソンも3月から一部米飯食品を約9%値上げしています。

NHKの報道によると、セブン-イレブン・ジャパンは「生産性の向上などに取り組んできたが、やむを得ず価格を見直すことになった」と説明しています。

また、コンビニ各社は高価格帯商品（200円以上）の展開を強化し、品質向上で値上げを正当化しています。

セブンの「新潟県産コシヒカリおむすび熟成いくら」（270円）やローソンの「大きなおにぎり鮭」（279円）など、高付加価値商品が増加しています。

権米衛は、おにぎり専門店として品質と量にこだわっています。

1998年の日本食糧新聞の記事では、権米衛の商品単価が110円〜170円で、客単価は約500円（おにぎり2個＋惣菜）と報じられました。

現在は物価高騰の影響で150円〜200円程度に上昇していますが、コンビニと比較して「量が多い」「店内で手作り」「味が良い」との評価が目立ちます。

Xユーザーの@RMkk1938ayさんは、「権米衛とコンビニおむすびの価格変わらんし、量は権米衛の方が多いし、味も権米衛の方がうまい」と投稿しています。

ローソンの内田恵美さんが「大きなおにぎり」の開発について語ったインタビューでは、通常品（203円）に対し「大きなおにぎり鮭」（279円）はカロリーが2倍弱でコスパが良いと説明しています。

権米衛も同様に、コンビニの通常品より大きく、満足感が高い点が強みです。

自作おにぎりはコストを抑えたい場合の選択肢です。

ファイナンシャルフィールドの記事によると、米1合（約150円）で2〜3個のおにぎりを作れ、塩むすびなら1個51円、梅おにぎりなら116円で済みます。

コンビニの梅おにぎり（平均135円）より19円安く、権米衛（150円〜200円）より大幅に安価です。

ただし、手間や時間を考慮すると、権米衛やコンビニの利便性が魅力となります。

権米衛: 店舗が近くにある場合、量と品質を重視するなら最適。手作りの美味しさとボリューム感でコスパが高い。ランチタイムのセット（おにぎり2個＋惣菜で500円前後）がお得。
コンビニ: 全国展開で手軽さが最大の強み。セブンの「塩むすび」（138円）やファミリーマートの増量キャンペーン（40%増量）など、低価格帯やお得な商品を選ぶと良い。
自作: 節約優先なら最も安価。ただし、調理や準備の手間を考慮する必要がある。