水曜日のカンパネラの元ボーカルでアーティストのコムアイさんが、2025年7月8日のインスタグラムストーリーズで参政党について言及し、共産党への支持を表明したことが話題になっています。
彼女のオーガニック志向や自然派ライフスタイルは参政党の支持層と重なる部分があるにもかかわらず、なぜ参政党を強く批判し、共産党を選んだのでしょうか?
この記事では、コムアイさんの発言を基に、その背景や理由を詳しく探ります。
この記事のまとめ
- コムアイさんが参政党のオーガニック志向や伝統文化への姿勢に共感しつつも、「日本人ファースト」やLGBTQ・外国人への差別的姿勢を理由に拒否。
- 共産党を支持する理由として、気候危機対策や女性議員の多さ、「しんぶん赤旗」のスクープ力を評価。
- 参政党をナチスになぞらえた発言が議論を呼び、賛否両論を巻き起こしている。
- コムアイさんの発言は、政治思想とライフスタイルの「ねじれ」を浮き彫りにし、選挙を通じた政治議論の活性化を歓迎。
なぜオーガニック志向なのに参政党を拒否したのか?
コムアイさんは、参政党の支持層と自身のライフスタイルが近いことを認めています。
具体的には、「ワクチンなるべく打ちたくない」「オーガニック志向」「抗生物質は五年に一度くらいしか飲まない」「自然出産」「日本の伝統文化に誇りを持ってる」と、参政党が掲げる自然派志向や伝統重視の価値観と重なる部分を挙げています。
しかし、彼女は「わかるよ?わかるけどさ!」と、参政党の政治的姿勢に強い違和感を表明しました。
特に、参政党の「日本人ファースト」や、外国人やLGBTQを「条件付きで受け入れる」姿勢を「差別的」と批判し、新憲法の内容にも「吐きそう」と強い拒絶感を示しています。
彼女は、自身のオーガニック志向や自然派ライフスタイルが、参政党の排他的なイデオロギーとは「全然話が違う」と感じ、政治思想と趣味嗜好が別物であると気づいたと述べています。
この「ねじれ」を自覚したことが、参政党を拒否する大きな理由のようです。
さらに、彼女は参政党の支持拡大を「ナチスが最初聞こえがよいことで支持を集めた」とたとえ、「無理!ってセンサーが働く」と強い警戒心を表明しました。
この発言は、参政党の政策が一見共感を呼びやすいものでも、裏に危険なイデオロギーが潜んでいると感じていることを示しています。
共産党支持の理由とは?
コムアイさんが共産党を支持する理由は、複数の具体的な点に基づいています。
まず、共産党の「気候危機対策をどこよりも訴えてくれてる」点を高く評価しています。
彼女は環境問題や持続可能性に強い関心を持っており、2024年にはアマゾンでの出産をドキュメンタリーに収めるなど、自然や生命への深い意識を活動に反映してきました。
このため、共産党の環境政策が彼女の価値観と一致したのでしょう。
また、「しんぶん赤旗が自民をスクープし続けてくれたことへの感謝」を述べ、メディアの役割を果たせていない既存新聞社への不満を背景に、赤旗の調査報道力を支持しています。
さらに、「女性議員が多い」ことも共産党の魅力として挙げ、ジェンダー平等への取り組みにも共感を示しています。
一方で、立憲民主党については「人によりすぎて政党として応援しづらい」と注文をつけ、社民党も選択肢として悪くないと述べています。
参政党をナチスになぞらえた発言の波紋
コムアイさんの「参政党をナチスになぞらえた」発言は、大きな議論を呼びました。
Xでの反応を見ると、賛同する声と批判する声が混在しています。
たとえば、@oowakitomosanさんは「コムアイさん、参政党を批判しつつ、共産党支持を名言って、勇気あるね」と評価し、@wizumi3さんは「見かけ志向にてるけどよく見たら違いすぎ」とコムアイさんの視点を支持しています。
一方、@owari_758さんは「慶応卒で反ワクの共産党支持とか終わってるな」と否定的で、@7sebun7さんは「急にナチス言い出した瞬間に臭っ!」と強い反発を示しています。
この発言は、参政党の急伸(世論調査で自民党に次ぐ2位と報じられる)やその支持層の拡大を背景に、彼女の懸念を強調するものとして注目されました。
しかし、ナチス比喩はセンシティブな表現であり、参政党支持者や中立層から反発を招く一方、リベラル層からは共感を得る結果となっています。
コムアイさんの政治的発言の背景
コムアイさんは、学生時代からピースボートや地雷撤去活動に参加するなど、社会問題への関心が高い人物です。
2018年には元SEALDsの奥田愛基さんが主催するイベント「THE M/ALL」に出演し、政治的発言やデモ参加への葛藤を語ったこともあります。
彼女は「HYPE FREE WATER」などのアートプロジェクトを通じて水問題や気候危機に取り組むなど、社会的メッセージを発信し続けてきました。
今回の発言も、彼女の一貫した社会問題への関心と、自身の価値観に基づく政治的選択の延長線上にあると言えます。
彼女は「選挙のたびに政治について話して良い雰囲気が増してきてることはとても良い」と述べ、選挙を通じた議論の活性化を歓迎しています。
この姿勢は、芸能人が政治的発言を控えがちな日本において、自身の影響力を活かして議論を促したいという意図を感じさせます。
さいごに
コムアイさんの発言は、自身のオーガニック志向や自然派ライフスタイルと政治思想のギャップを率直に語り、参政党の排他的な姿勢を批判しつつ、共産党の環境政策や報道力に共感を示すものでした。
ナチス比喩は議論を呼んだものの、彼女の「政治と趣味嗜好のねじれ」を自覚する姿勢は、多くの人に政治的選択を考えるきっかけを与えています。
選挙を通じた議論が活発化する中、彼女のような発信が今後の政治意識にどう影響するのか、注目が集まります。
あなたはコムアイさんの発言をどう思いますか? ぜひコメントで意見を聞かせてください!

