2025年7月17日、大相撲名古屋場所の五日目、新会場IGアリーナの最前列で、織田信長さんを模した人物が観戦している姿がテレビ中継で話題になりました。
ちょんまげ姿で堂々と座るその存在感に、SNS上では「なんかスゴイ人が相撲見てる」「存在感ハンパない」との声が飛び交いました。
この織田信長さんの正体は、名古屋おもてなし武将隊の一員です。
なぜ彼は相撲の会場に現れたのでしょうか？ この記事では、その理由や背景を詳しく探ります。
この記事のまとめ
- 名古屋おもてなし武将隊の織田信長さんが、2025年大相撲名古屋場所で観戦し話題に。
- 織田信長さんは歴史的に相撲好きで、現代の武将隊も観光PRの一環として相撲観戦を実施。
- 新会場IGアリーナのこけら落としを盛り上げるため、武将隊が積極的に参加。
- 過去にも信長さんは相撲観戦ツアーを開催し、相撲の魅力を伝える活動を行ってきた。
なぜ織田信長さんが相撲会場に現れたのか？
名古屋おもてなし武将隊の織田信長さんが大相撲名古屋場所に現れた理由は、名古屋の観光PRと戦国武将文化の発信にあります。
2009年11月、名古屋開府400年を記念して結成された武将隊は、織田信長さん、豊臣秀吉さん、徳川家康さんなど6人の武将と4人の陣笠で構成され、名古屋城を拠点に活動しています。
彼らの使命は「日本人ならではのおもてなしの心とSAMURAIカルチャーを世界に発信する」こと（名古屋おもてなし武将隊公式サイトより）。
2025年7月17日の大相撲名古屋場所では、新会場IGアリーナのこけら落としという特別な機会に、織田信長さんが観客席の最前列に登場。
NHKの中継で頻繁に映ったその姿は、SNSで大きな話題となりました。
特に、関脇の若隆景さんが土俵下に落ちてきても泰然自若とした姿が印象的で、「さすが信長！」と称賛する声も上がりました。
武将隊の公式Xアカウント（@nagoyabushotai）でも、信長さん自身が「相撲観戦で話題になったようじゃな」と投稿し、名古屋を世界一の観光都市にするための活動の一環であると説明しています。
この登場は、単なる観戦を超え、名古屋の新たな観光名所であるIGアリーナと武将隊の魅力を全国にアピールする戦略的な取り組みだったのです。
織田信長さんと相撲の深い歴史的つながり
織田信長さんが相撲会場に現れた背景には、歴史的なつながりもあります。
歴史上、織田信長は相撲愛好家として知られ、各地から力士を集めて上覧相撲を開催し、勝者を家臣に取り立てたと言われています。
また、現在の相撲の「東」「西」の区分や、土俵の円形デザイン、行司や弓取り式のルーツにも信長が関わったとする説があります。
2015年には、武将隊の織田信長さんが「織田信長公の相撲観戦ツアー」を開催。
参加者に相撲の所作や起源を解説しながら、名古屋場所の試合を一緒に楽しむイベントを行いました。
このツアーでは、信長さんが「相撲人気は現在最高潮」と語り、17年ぶりの連日大入りの盛り上がりの中で、相撲の魅力を伝えたと記録されています。
2025年の観戦も、このような歴史的背景を活かし、現代のファンに戦国時代と相撲のつながりを再認識させる狙いがあったと考えられます。
IGアリーナのこけら落としと武将隊の役割
2025年の大相撲名古屋場所は、名古屋市北区に新設されたIGアリーナ（愛知国際アリーナ）で初めて開催されました。
この新会場は、従来の愛知県体育館（ドルフィンズアリーナ）に代わるもので、7,800席を誇る国内最大級の多目的アリーナです（日本相撲協会公式サイト）。
武将隊の織田信長さんが最前列で観戦したことは、この新会場のオープニングを盛り上げるための演出でもあったのでしょう。
Xの投稿では、ファンから「新しいIGアリーナはいかがでしたか？」と質問が寄せられ、武将隊の存在が会場の一体感を高めたことが伺えます。
また、武将隊は過去にも名古屋城や名古屋港、テレビ塔など、名古屋のランドマークを活用した観光PRを行っており、IGアリーナのデビューもその一環として積極的に関与したと考えられます。
SNSでの反響と武将隊の注目度
織田信長さんの登場は、SNS上で大きな反響を呼びました。
Xでは「大相撲名古屋場所に織田信長現わる」「行司さんの真後ろにいる肩衣姿のお方は織田信長様」との投稿が相次ぎ、視聴者の驚きと興奮が伝わります。
特に、行司の背後で「ちょんまげがぴょこん」と見える場面が話題となり、ユーモラスなコメントとともに拡散されました。
武将隊の公式ブログでも、「名古屋を世界一の観光都市へ導く」ために日々活動していると述べており、今回の相撲観戦がその一環であることが強調されています。
このようなSNSでの話題性は、武将隊が名古屋の観光を広く発信する上で重要な役割を果たしていることを示しています。
さいごに
名古屋おもてなし武将隊の織田信長さんが大相撲名古屋場所に現れたのは、単なる観戦ではなく、名古屋の観光PRと歴史文化の発信を目的とした戦略的な登場でした。
歴史的な相撲愛好家としての信長の背景を活かし、新会場IGアリーナのこけら落としを盛り上げる役割を果たしたのです。
SNSでの反響も大きく、武将隊の存在感は今後も名古屋の魅力発信に欠かせないものとなるでしょう。
次回の名古屋場所や名古屋城でのイベントでも、織田信長さんたちの活躍に期待が高まります！
