山本期日前って何者？全国の選挙演説を追いかける芸人の正体とは？

選挙と聞くと、堅苦しいイメージを持つ人も多いかもしれません。

しかし、そんな選挙を「笑い」と「情熱」で身近なものに変える芸人がいます。

その名は山本期日前さん。全国の選挙演説を追いかけ、独自の視点で選挙の魅力を伝える彼はいったい何者なのでしょうか？

この記事では、山本期日前さんのプロフィール、経歴、そして選挙に懸ける思いを紐解きます。

この記事のまとめ

山本期日前さんは、吉本興業に所属するお笑い芸人で、選挙をこよなく愛する「選挙芸人」として知られています。

選挙演説を「パワースポット」と呼び、北海道から沖縄の離島まで、人口300人の小さな村の選挙から大都市の選挙まで、年間30～40回、全国の選挙現場を訪れています。

彼の芸名「期日前」は、選挙の「期日前投票」に由来し、そのユニークな名前だけでも注目を集めます。

山本さんは、選挙をただの政治イベントではなく、候補者たちの熱量や人間ドラマが交錯するエンターテインメントとして捉えています。

YouTubeやSNSで選挙の見どころをスポーツ解説のように紹介し、堅苦しいイメージを払拭。

たとえば、2024年の東京都知事選では、過去最多の56人の候補者の演説を取材し、そのポイントを独自の視点で解説しました。

山本期日前さんの選挙への情熱は、中学生時代にさかのぼります。

政治や選挙に興味を持った彼は、吉本興業の養成所（東京NSC）に入学後、講師から「政治をネタにするなら背景をしっかり押さえなさい」とアドバイスを受けます。

この言葉をきっかけに、選挙の裏側を知るため、2017年の東京都議選を皮切りに選挙ボランティアに参加。

ビラ配りや街宣車での投票呼びかけなど、10人以上の候補者の陣営を経験しました。

特定の政党を支持せず、与野党問わずボランティアに参加した山本さんは、選挙現場を「非日常の空間」と表現。

ポスターの破損や他陣営のスパイの存在など、選挙の裏側で繰り広げられるドラマに魅了されたと言います。

これまでに500以上の選挙を観戦し、その知識量は芸人仲間やメディアからも「人智を超えている」と評されるほどです。

山本さんは、漫才コンビ「ゆかいな議事録」として、選挙をテーマにしたネタを披露しています。

お客さんが「ボケ」のポイントに気づきにくい選挙ネタを、知識を織り交ぜて「へえ」と感じさせる工夫を凝らしています。

また、YouTubeチャンネル「選挙ドットコムちゃんねる」やnote、SNSを通じて、選挙ポスターの収集や候補者への突撃取材の様子を発信。

選挙情報サイト「選挙ドットコム」にも寄稿し、選挙の魅力を多角的に伝えています。

たとえば、2023年の函館市長選では、大泉潤さんと名刺交換しながら取材を行い、若者の投票率向上について語りました。

また、2024年の衆院選大阪9区の解説では、候補者の背景や選挙区の動向を詳細に分析し、注目ポイントを視聴者に届けました。

テレビ番組や新聞のインタビューでも活躍し、選挙特番ではその豊富な知識でスタジオを驚かせています。

山本期日前さんの活動の根底には、「投票に行く人を増やしたい」という思いがあります。

選挙を堅苦しいものではなく、笑いと学びを通じて身近に感じてほしいと願っています。

特に若者に政治への関心を持ってもらうため、漫才やメディア出演を通じて選挙の楽しさを伝え続けています。

2022年の毎日新聞のインタビューでは、「裏方体験を重ね『あるある』を蓄積し、若者の一票で社会が変わることを目指している」と語っています。

彼の活動は、選挙を「観戦」する楽しさを広め、若者が政治に参加するきっかけを提供しています。

たとえば、街頭演説での候補者の「握手の強さ」や「聴衆への近づき方」を分析し、選挙の人間味ある一面を伝えています。

こうした独自の視点が、山本さんの魅力であり、多くの人を惹きつけています。

山本期日前さんは、選挙を愛し、笑いを通じてその魅力を伝える唯一無二の芸人です。

全国を飛び回り、選挙演説を追いかける姿は、まさに「選挙のパワースポット」を体現しています。

彼の活動は、選挙を遠い存在ではなく、身近で面白いものとして感じさせてくれるでしょう。

次の選挙で「山本期日前」という名前を見かけたら、ぜひ彼の視点に耳を傾けてみてください。

あなたの選挙への見方が、きっと変わるはずです。