2025年8月2日未明、北海道帯広市で、衣服を身に着けずに路上で大声を上げていた30代の女性が、警察官による保護の過程で意識を失い、約6時間後に死亡する事件が発生しました。
この事件は、警察の対応や女性の状態をめぐり、多くの疑問を呼び起こしています。HBCニュース北海道を中心に、事件の詳細、警察の対応、薬物や精神疾患の可能性、そして世間の反応について、入手可能な情報をもとに解説します。
この記事のまとめ
- 2025年8月2日午前3時半ごろ、帯広市西19条南3丁目で、30代女性が裸で大声を上げながら歩いていると通報があり、警察官が対応。
- 警察官2人が女性をうつぶせに押さえつけて保護した直後、女性は意識を失い、搬送先の病院で約6時間後に死亡。
- 女性の死因、飲酒の有無、薬物使用、精神疾患の有無は調査中で、現時点で不明。
- 帯広警察署は「対応の適切性を調査中」とし、司法解剖で死因を特定中。
- SNSや報道では、警察の過剰制圧、薬物影響、精神疾患の可能性が議論されており、真相究明が求められている。
なぜ女性は意識を失い死亡したのか
HBCニュース北海道(2025年8月2日)によると、事件は2025年8月2日午前3時半ごろ、帯広市西19条南3丁目の住宅街で発生しました。
近隣住民からの「女性が何かを叫んでいる」との110番通報を受け、帯広警察署の警察官2人がパトカーで駆けつけました。
現場では、30代の女性が衣服を身に着けず、大声で叫びながら警察官に向かってくる行動を見せました。
警察官は女性を保護するため、うつぶせに押さえつけたところ、数分後に女性が意識を失いました。
女性は病院に搬送されましたが、午前9時30分ごろ死亡が確認されました。
NHK北海道によると、女性は帯広市在住で身元は特定されていますが、氏名は公表されていません。
死因については、司法解剖が行われているものの、現時点で特定されておらず、飲酒や薬物使用、精神疾患の有無も調査中です。
FNNプライムオンラインは、警察が「女性の家族から話を聞くとともに、あらゆる可能性を視野に調査している」と報じています。
警察の対応は適切だったのか
帯広警察署は当初、警察官職務執行法第3条に基づく保護措置として「現時点では対応は適切だった」とコメントしていましたが、UHBニュースによると、世間の反響を受けて「対応の適切性を改めて調査する」と方針を変更しました。
この法律では、警察官は異常な行動をする者を保護するために必要な措置を取ることが認められていますが、今回のうつぶせでの押さえつけが意識喪失や死亡につながった可能性が指摘されています。
朝日新聞(2020年)は、2020年の大阪府での類似事件を報じており、警察官が男性をうつぶせに押さえつけた結果、窒息死に至ったとして訴訟が起こされたケースを伝えています。
今回の事件でも、うつぶせ制圧が呼吸困難や心肺停止を引き起こした可能性が考えられ、TBS NEWS DIGは「過剰な力の使用がなかったか、検証が必要」としています。
警察官2人による制圧は、女性が「警察官に向かってきた」状況での対応とされていますが、具体的な力の程度や時間は明らかにされていません。
薬物影響の可能性
女性の異常行動(裸で大声を上げる)の背景として、薬物影響の可能性が広く議論されています。STVニュース北海道によると、警察は違法薬物や過剰摂取の可能性を視野に調査を進めています。
Xの投稿では、@old_keynesianさんが「精神病や飲酒は急死に至りにくいため、薬物が疑われる」とコメントし、薬物による興奮状態が行動の原因だった可能性を指摘しています。
また、@etarnal_EDさんや@8qHYth98HS32988さんも「おクスリでは」「薬物か何か盛られたか」と推測しています。
過去の事例では、薬物の過剰摂取が異常行動や死亡につながったケースが報告されています。
読売新聞(2023年12月7日)は、意識がもうろうとした女子高生がせき止め薬の過剰摂取で死亡した事件を報じ、急性薬物中毒が死因とされました。
また、NHK(2024年4月5日)は、LSDに似た合成麻薬の摂取後に飛び降り死亡するケースが相次いでいると伝え、薬物による異常行動の危険性を指摘しています。
今回の事件でも、覚醒剤や合成麻薬の影響が疑われていますが、司法解剖の結果が待たれます。
精神疾患の可能性
女性の行動は、精神疾患による急性症状の可能性も考えられます。
香川大学医学部附属病院看護部の研究によると、統合失調症などの精神疾患では、幻覚や妄想により「不穏」と呼ばれる落ち着きのなさや攻撃的な言動が現れることがあり、これが大声や異常行動につながることがあります。
Xの投稿でも、@old_keynesianさんが「精神病の急性症状」を可能性の一つとして挙げています。
朝日新聞(2024年8月20日)は、精神保健福祉法に基づく「警察官通報」制度について報じ、精神疾患による自傷や他害の恐れがある場合に警察が介入するケースが増加していると伝えています。
しかし、適切な医療につながらず自殺に至るケースもあり、今回の事件でも女性が精神疾患を抱えていた可能性が調査されています。
NHKハートネット(2018年6月7日)は、精神障害者の家族が地域の支援不足に悩む実態を報じており、適切な支援がない場合に異常行動がエスカレートする可能性を指摘しています。
世間の反応と議論
事件はSNSやメディアで大きな反響を呼び、警察の対応や女性の状態をめぐる議論が活発です。
Xでは、@LEX_YKSHさんが「警察が殺した」と過剰制圧を強く批判する一方、@MSGnioさんは「警察の責任にするのは無理」と、状況の複雑さを指摘しています。
また、@5wjcdUBczo10751さんが「薬物か悪霊かな」とコメントするなど、憶測も飛び交っています。
メディアでは、FNNプライムオンライン(2025年8月2日)が「警察の対応が適切だったかどうかを慎重に調査する必要がある」と伝え、世間の関心の高さを反映しています。
過去の類似事件を参照すると、警察の制圧による死亡事故は過剰な力の使用や訓練不足が問題視されることが多く、今回は特に「裸で叫ぶ」という異常行動への対応が注目されています。
さいごに
帯広市で起きた30代女性の死亡事件は、警察の対応、薬物影響、精神疾患の可能性など、多くの疑問を残しています。
女性がなぜ異常行動を取ったのか、警察の制圧が死亡にどう影響したのかは、司法解剖や詳細な調査の結果を待つ必要があります。
世間の議論は過熱していますが、憶測に頼らず、事実に基づいた真相究明が求められます。
この事件は、警察の対応基準や精神疾患・薬物問題への社会の支援体制を見直すきっかけとなるかもしれません。

