フジテレビの人気トーク番組『酒のツマミになる話』が、2024年10月24日のハロウィンスペシャルを予定通り放送できず、急遽過去回の再放送に切り替わりました。この決定の背景には、MCを務める千鳥の大悟さんがダウンタウンの松本人志さんを模したコスプレが、局幹部から問題視されたことがあります。視聴者からは失望の声が上がり、業界内でもコンプライアンスの厳格化がクリエイティブを阻害しているのではないかとの指摘が相次いでいます。この記事では、事件の詳細を事実に基づいて紐解いていきます。
この記事のまとめ
- 2024年10月24日放送予定のハロウィンスペシャルが、放送直前に差し替えとなり、3月14日放送分の再放送に変更されました。
- 変更の主な理由は、大悟さんの松本人志さんコスプレで、フジテレビのコンプライアンス基準に抵触する可能性が局幹部により判断されました。
- 昨年も同様のコスプレが好評を博しましたが、松本人志さんの文春報道後の局内事情が影響したとみられます。
- ゲストのえなこさんらが出演予定だった企画が中止され、視聴者から批判の声が上がっています。
- 大悟さんは過去のインタビューで、松本人志さん本人が「どんどんワシのことはイジれ」と語っていたことを明かしており、好意的なニュアンスを強調していました。
ハロウィン特集の急遽中止の経緯
2024年10月17日の放送後、番組公式では次回予告として「ハロウィーンパーティー開催」と銘打った内容が公開されました。MCの千鳥の大悟さんをはじめ、ゲストの人気コスプレイヤーえなこさん、タレントの松丸亮吾さん、中島知子さん、奥田修二さん(ガクテンソク)、田渕章裕さん(ちょんまげラーメン)らが仮装姿で登場する予定でした。特に、大悟さんのコスプレは金髪のカツラに白いTシャツという、松本人志さんを連想させるスタイルで、予告映像でも話題を呼びました。
しかし、放送当日である10月24日直前、フジテレビの局幹部が介入し、内容の変更を指示。電子番組表では「放送内容を変更してお送りします」と急遽案内が入れられ、結果として2024年3月14日放送分の過去エピソードが再放送されることになりました。この決定は、番組制作チームにとっても予想外の混乱を招きました。関係者によると、連絡が入ったのは放送の数時間前で、スタジオの準備が整った状態からの急変だったそうです。
このハロウィン特集は、番組の恒例企画として視聴者の期待を高めていましたが、こうした突然の中止は、近年フジテレビが抱えるコンプライアンスの厳格化を象徴する出来事となりました。視聴者からは「楽しみにしていたのに」「コスプレ企画が見たかった」という声がSNS上で広がり、業界関係者からも「クリエイティブの自由が失われつつある」との懸念が聞かれます。
大悟さんの松本人志コスプレが問題視された真相
問題の核心は、千鳥の大悟さんが披露する予定だった松本人志さんコスプレにありました。大悟さんは昨年、2023年の同番組ハロウィン特集でも同様のスタイルで登場し、「松本さんも”どんどんワシのことはイジれ”って言うてるから」とコメントを残しています。この言葉は、松本人志さん本人が大悟さんに対して寄せた本音を反映したもので、好意的な笑いを誘っていました。当時、視聴者からは「嬉しかったー!」「痺れました」といったポジティブな反応が相次ぎ、特に問題視されることはありませんでした。
一方で、2024年の今回は状況が異なりました。松本人志さんの文春報道後の第三者委員会調査報告書では、実名は伏せられていましたが、フジテレビ内では関連する話題が敏感なものとなっています。局幹部は「局の事情を鑑みて」との表現で、コンプライアンスの観点からコスプレをNGと判断したようです。関係者によると、「松本さんのコスプレが、フジテレビのコンプライアンスに引っかかった」との声が上がっており、昨年とは一線を画す厳しい対応となりました。
大悟さん自身は、2024年10月25日の別の機会でこのコスプレについて触れ、「本人の許可は得てないんやけどな」「怒る可能性はちょっとあるかも」とユーモアを交えつつ語っています。この発言は、松本人志さんとの親交を思わせるもので、単なるパロディではなく、敬意を込めたイジりとして位置づけられるものです。 こうした背景から、今回の問題視は大悟さん個人ではなく、局全体の風潮によるものだと考えられます。
放送差し替えの裏側と業界への影響
放送差し替えの決定は、局幹部のトップダウンによるもので、制作現場との間で大きな混乱が生じました。予告映像がすでに公開されていたため、視聴者の期待を裏切る形となり、SNS上では「大悟さんが可哀想」「過剰なコンプラでしょ」という批判が噴出。えなこさんをはじめとしたゲスト陣の仮装も楽しみにされていただけに、失望の声は大きくなりました。
フジテレビ側は公式コメントとして「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。詳細は回答を差し控えさせていただきます」との声明を発表しましたが、具体的な理由は明かされていません。一方で、業界内では「松本人志さんの件以降、局内の空気がピリピリしている」「こうした判断がエンタメの多様性を損なう」との指摘が相次いでいます。昨年好評だった企画が、わずか1年でタブー化するほどの変化は、メディア業界全体のコンプライアンス強化の波を象徴しています。
この一件は、単なる一番組の変更にとどまらず、テレビ局のクリエイティブプロセスに与える影響を考えるきっかけを提供しています。将来的に、こうした判断基準がどのように進化するのか、注目が集まります。
さいごに
フジテレビ『酒のツマミになる話』のハロウィン特集中止は、笑いの裏側に潜む複雑な事情を浮き彫りにしました。大悟さんのコスプレがもたらすはずだった楽しさが、局の慎重な判断により封じ込められたこの出来事は、エンターテイメントの自由と責任のバランスを改めて考えさせるものです。視聴者の皆さんも、こうしたニュースを通じて、業界の動向に目を向けていただければ幸いです。次回の本放送では、きっと新たなツマミになる話が待っているでしょう。

